仕切りがあって高級感がある洗い場。
今まで渡瀬温泉など数ヶ所で見かけたが、内湯と露天風呂が湯で繋がっている。
石造りの端正な内湯からは露天風呂が素通しで見える。
湯量は毎分66リットル、泉温は27.6℃の表示があり当然加温して循環。泉質は無色無臭のアルカリ性単純温泉で、pHが9.7もあるので本来はもう少しヌルヌル感があって良い筈だが、それが無かったのでかなり加水しているのだろうか?
1500uの敷地に多数の岩石を積み上げた豪快な大露天風呂(男性用180u女性用126u)が売り物だ。三分の一が浅くて寝湯や半身浴に適している。温度は温めで38℃前後と思われた。
入浴料金は、平日は大人1300円子供700円、土日祝日は大人2300円子供1200円と高額だが、ランチとのセットプランもある。

入浴の予約は不要で、営業時間は午前10時〜午前0時(受付は午後11時)と日帰り入浴でも深夜まで入浴が可能だ。


入浴の受付はホテルフロントでなくて、その右手奥に進んだ先に入浴専用受付があり、料金を支払うとバスタオルとタオルが手渡される。
湯上り処は脱衣場横にあるが、ここも利用できる。
脱衣所のロッカー
部屋数は全部で64室で洋室・和室・デザイナーズスイートなど、他に16室のコテージもある。ビジター料金は平日17,000円前後からのようだが、詳細はHPを参照されたく。
明るく華麗なラウンジで、庭園を見ながらのコーヒーは500円。
朝妻の湯 伊賀青山ガーデンホテル パーム・ド・夢 (三重県)
伊賀市は、2004年年11月、上野市、阿山郡阿山町、伊賀町、島ヶ原村、大山田村、那賀郡青山町と合併して伊賀市になった。
三重県の北西部に位置し、北東部を鈴鹿山系、南西部を大和高原、南東部を布引山系に囲まれた盆地で、低地は少なく丘陵地が多い。

下流で淀川と合流して大阪湾に注ぐ木津川の源流・上流域であり、滋賀県・奈良県・京都府に接すること、及び歴史・文化的な背景から東海地方に属する三重県にありながら、名張(市)とともに伊賀(市)は関西という意識が定着している。

当地域は京都・奈良や伊勢を結ぶ大和街道・伊賀街道・初瀬街道が通り、古来より都(飛鳥、奈良、京都など)に隣接する地域として、また交通の要衝として、江戸時代には藤堂家の城下町や伊勢神宮への参宮者の宿場町として栄えてきた

このような地理的・歴史的・文化的な影響を受けつつも独自の文化が栄え、俳聖・松尾芭蕉はここ伊賀市で生まれた。

また伊賀は甲賀と並ぶ忍者の里であり、伊賀流忍者博物館などの施設が人気を呼んでいる。
所在地 : 伊賀市(旧那賀郡青山町)
徳川家康が城造りの名手・藤堂高虎に命じて本格的に築城させた伊賀上野城。天守閣は昭和初期に建設された模擬天守閣だが、高虎が築いた日本一高い30Mの石垣は今も残り、国史跡に指定されている。城内には芭蕉翁記念館・俳聖殿・伊賀流忍者博物館などの観光スポットがある。
今回立ち寄った朝妻の湯(旧朝妻温泉)は、伊賀市と合併する前は那賀郡青山町にあった。
旧青山町は、室生赤目青山国定公園の東部に位置し、布引山地の主峰・笠取山(標高842m)から南北約15kmにわたって広がる標高600〜800メートルの青山高原の一部を町域に有していた。

総面積の80%が山林で占められていて、東端を東海道自然歩道が縦断している。高原は新緑・ツツジ・ススキ・雪化粧・樹氷と四季折々の姿を見せてくれるリゾート地帯であり、別荘もあちこちに点在している。

高原全体には、風力発電機が全部で32基が建設され、これは本州最大規模である。

今回の青山高原周辺の日帰り温泉巡りに際し、ここの写真は欠かせないと思い、国道165号線青山トンネルの西すぐで三重県道512号線(青山高原公園線)に入り、整備されてはいるがヘアピンカーブが連続する高原道路を走り、風力発電機の撮影を行ってから次の目的地・榊原温泉へ
抜けた。
青山高原には32基の風力発電機があり、本州最大規模である。近くに立つと想像以上に高く巨大なので驚く。
温泉名 : 朝妻の湯
朝妻の湯は、名阪国道伊賀東ICから国道422号線を10数kmほど南下した青山高原の西の外れ、なだらかな丘陵地帯に建設された広大な(73,300u)リゾート施設内にある。

車で行く場合、一部のカーナビは422号線途中にある消防署の角を曲がる案内をするが、この道は大変狭い為、利用してはいけない。
国道422号線で青山町駅南側を過ぎてすぐ左折するが、そこに出てくる案内板を見落とさないことが肝心だ。
電車の場合は、近鉄大阪線青山町駅と伊賀神戸駅から定期送迎バスが運行している(詳細はHP参照)。

2003年5月に一度立ち寄っており、8年ぶりの再訪となったが、当時の温泉名は朝妻温泉で、施設名もリゾートパラデュー夢だった。

恐らくバブル期に建設されたのだろう、以前は会員制が前面に出ていたが、現在はその色合いが薄れているように思え、HPでもメンバー募集は付け足しのような扱いだ。
宿泊の予約も、ジャランなどのインターネット予約が可能になっている。
広大な敷地のパーム・ド・夢、これはバーべキュー会場からの風景。奥のクリスタルピラミッドは、以前、パーティなどに使用されていたが現在は不明。
温泉名・施設名は変わったが、ホテルの館内・各施設は以前と同じくスノビッシュな雰囲気を保っていた。

ホテル・温泉の他に、コテージ・2ヶ所のレストラン・テニスコート・パターゴルフ・バーベキュー・温水プール・エステサロン・ウエディング会場・ブティックなどを有するとともに、様々なイベントを企画し、文化サロン的な機能も果たしている。
当日も、中年の奥様方が集まってフィットネスに汗を流しておられた。

温泉に関しては、脱衣場も浴室も豪華で清潔、広い豪壮な露天風呂や2種類のサウナもあり、バスタオルもフェイスタオルも無料で貸与されるので手ぶらで入浴できる。

とは言え、如何せん入浴料金が高いので銭湯代わりには利用できない。
しかし、夫婦・カップルでほんのちょっと贅沢なランチと入浴を、という向きには逆にお得なセットメニュー(詳細はHP)があるので、こういった使い方をしては如何かと思う。
アールヌーヴォー風の洒落た雰囲気のラウンジ、ビジターでもここで喫茶が出来る。

大きな地図で見る
(旧)朝妻温泉リゾートパラデュー夢
朝妻の湯 伊賀青山ガーデンホテル パーム・ド・夢(以下パーム・ド・夢)は、 国定公園である青山高原の西端、73,000uの広大な敷地に建つ洒落たリゾートホテル。広くて豪快な露天風呂は爽快だが、入浴料金が少々高いのが難。夫婦・カップルでほんの少し贅沢なランチとのセット入浴がお奨めだ。
改訂版
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 三重県伊賀市寺脇721
電 話 0595−52−5586 
交通機関 名阪国道上野東ICから国道422号線等で約13km(国道422号線で青山町駅を過ぎてすぐ左折するが案内板が出てくるので見落とさないように注意すること.。
また、一部のカーナビは422号線途中にある消防署の角を曲がる案内をするようだが、大変道が狭い為これは避けること)
近鉄大阪線伊賀神戸駅及び青山町駅から送迎車有り
施 設(日帰り) レストラン、喫茶、ブティック、売店、温水プール、大小宴会場(ウエディング可)、マッサージルーム、エステサロン、バーベキュー施設等、駐車場(約200台) 
宿 泊 和室・洋室など34室、コテージ17棟  平日2食付(税別)17、000円前後〜
最新詳細情報は下記HPを参照ください。
泉 質 アルカリ性単純温泉(泉温27.6℃ pH9.7)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時〜24時(受付は23時迄、 毎週水曜日は14時から営業)) 
定休日 無休
入浴料金 平日:大人1、300円 小人700円
土・日・祭日:大人2,300円 小人1,200円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ2種類
浴室備品 バスタオル、タオル、シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 青山高原、宝厳寺(重文・木造十一面観音立像)、伊賀上野、曽爾高原、赤目48滝、もくもく手作りファーム
お土産・食事 当施設内で可、昼食付入浴有り。詳しくは下記HP参照。
近くの温泉 伊賀上野温泉、榊原温泉、猪の倉温泉、さるびの温泉
伊賀市HP
パーム・ド・夢
観光協会HP
http://www.city.iga.lg.jp/
http://palm-de-yume.jp/index.html
http://www.igaueno.net/
雑記帳 今回の記事は2回目の入浴による改訂版としてあるが、これに先立つ1週間前に、伊勢志摩と南紀を2泊で巡った際、一番最初にここパーム・ド・夢に立ち寄って入浴した。
ところがうっかりしてデジカメで撮影したここと初日に宿泊した伊勢の宿の写真を削除してしまった。

そこで往復3時間をかけ、高額な入浴料金をまた支払って3回目の入浴をした。
コストがかかっているので、その文、記事を増やした(笑)。
温泉名 : 伊賀青山ガーデンホテル パーム・ド・夢 (入浴日:2003.5.26 2回目入浴:2011.6.3)