野沢温泉には13の共同浴場がある。麻釜(あさがま)の湯は、野沢温泉のシンボルである麻釜(おがま)源泉を引くこじんまりした浴場だ。
所在地 : 下高井郡野沢温泉村
施設名 : 麻釜(あさがま)の湯 (入浴日:2009.5.15)
野沢温泉村の西側を流れる千曲川。新潟県に入ると信濃川と名を変える日本一長い川である。
住 所 | 長野県下高井郡野沢温泉村 |
電 話 | 0269−85−3111(野沢温泉村役場) |
交通機関 | 上信越自動車道豊田飯田ICから国道117号線等で約20km JR飯山線戸狩野沢温泉駅からのざわ温泉交通バス野沢温泉行きで20分、終点下車 |
施 設 | 簡単な脱衣室のみ。 付近に駐車場スペース無し。300mほど離れた野沢温泉村営駐車場を利用 |
宿 泊 | 無し |
泉 質 | 単純硫黄泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 5時〜23時(11月〜3月は6時〜23時) |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 無料 |
入浴施設 | 内湯男女各1 |
浴室備品 | シャンプー類無し、小型ロッカー有 |
観光スポット | 近隣:おぼろ月夜の館[斑山文庫]、上の平高原ハイキング、つつじ山公園、麻釜、千仏堂、日本スキー博物館 善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原 |
お土産・食事 | 土産:本場の野沢菜 「新杵製菓」の温泉まんじゅう 食事は温泉街に多数 |
近くの温泉 | 馬曲温泉、松之山温泉、秋山郷の温泉、赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、関温泉、燕温泉、渋湯田中温泉郷 |
野沢温泉村HP 村観光協会HP 旅館組合HP |
http://www.vill.nozawaonsen.nagano.jp/gyosei/ http://nozawakanko.jp/ http://nozawa.jp/ |
雑記帳 | 信州第一位の土産はなにか? 文句無く野沢菜の漬物だろう。信州の温泉・観光地や中央・長野自動車道のSAには、ワサビを上回る量で、いろいろなブランド名の野沢菜の漬物が並んでいる。中にはワサビ味の野沢漬も売られている。細かく切った野沢漬をご飯にのせて(又は茶漬けにして)食べると、程よい塩味と独特のシャキシャキした歯触りで、とても食が進む。 帰京するとき、また東京から帰るとき、中央自動車道の諏訪湖SAに立ち寄って、必ずこれを買い求めている。 野沢菜のルーツは京都原産の天王寺蕪と言われ、野沢の名刹健命寺の住職が、京都に遊学中に手に入れた天王寺蕪を野沢に持って帰って植えたところ、標高600m、1月の平均気温が零下6度という高冷地の気候・風土により、葉柄が大きい野沢菜に生まれ変わってしまったという。地元では、「蕪菜」と呼ばれてきたが、これが従来の漬け菜を駆逐して、現在は信州はもとより、北海道から九州まで栽培圏が拡大している。 その理由は、野沢菜が他の漬け菜より味が優れているばかりでなく、収量が多く経済的にも抜きん出ているからだそうだ。 |
熱湯注意。
野沢温泉の共同浴場は村の人たちの共有財産で、江戸時代から湯仲間という制度によって守られてきたものだ。
すべて天然温泉100%かけ流しで、周辺の住民によって管理がきちんとなされ、浴室・温泉はいつも清潔に保たれている。
部外者はこのことを理解・感謝し、マナーを守って利用したいものだ。
宿泊者以外の利用の場合は、かけてある専用箱に寸志を置いて行きたい。
黒ずんだ板壁の目立たない浴場だ。
床も風呂も温泉も灰色、全体的に地味な雰囲気だ。温泉はもともとは無色の単純硫黄泉だが、、経時とともにグレーに変化している。僅かに硫化水素臭がする。
源泉は麻釜と書いて「おがま」と読むが、共同浴場の方は「あさがま」と読む。
その名の通り麻釜源泉を引く共同浴場で、麻釜の前の坂道を100m足らず下った右手にある目立たない平屋の建物である。
4年前に来た時は(入浴せず)、木造の建物は真新しく見えたが、今回見ると湯気のせいだろうか木肌が黒ずみ、いかにも共同浴場の雰囲気を醸し出していた。
内部は他の共同浴場と同じく、浴室と脱衣場が一体となった形式で、浴室は床・浴槽とも石板造りで、最近改装したのだろうか真新しく見える端正な浴槽だ。
温泉は飛び出るほど熱くはなかったが、浴槽には「熱湯に注意」の看板が下げられていた。
季節・気温・入浴時間などによって、さらに先客の加水の有無で温度差があるので、入浴に際しては脱衣する前に、手で温度をチェックしておいた方が良い。
野沢温泉のシンボル・麻釜(おがま)源泉は国の天然記念物。地元の人が野菜をゆがく姿が見える(一般の人は立ち入り禁止)
野沢温泉の多くの共同浴場と同じく、脱衣場と浴室が一体となっている。右下に浴槽がある。端には湯もみ板がたてかけられていた(写真右側)。