住 所 |
那須塩原市湯本塩原42 |
電 話 |
0287−32−2512(観光協会) |
交通機関 |
東北自動車道西那須野塩原ICから国道400号線等で約30km
東北新幹線那須塩原駅から塩原温泉行バスで約45分塩原温泉下車、大沼公園入口行きバスに乗り換え18分、奥塩原温泉下車
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施 設 |
特に無し |
宿 泊 |
不可 |
泉 質 |
含む硫黄・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫黄泉) 泉温59.2度、pH2.4 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
午前7時〜午後6時 |
定休日 |
無休(清掃日を除く) |
入浴料金 |
300円(宿泊者無料) |
入浴施設 |
内湯:男女各1 |
浴室備品 |
なにも無し |
観光スポット |
もみじ谷大吊橋、回顧の吊橋、稚児ヶ淵、千本松牧場、回顧の滝、龍化の滝、秋の日塩もみじライン、那須高原、日光江戸村 日光猿軍団、日光 |
お土産・食事 |
旅館街に店舗1軒、食事不可 |
近くの温泉 |
塩原11湯、鬼怒川温泉、那須温泉郷、川治温泉、湯西川温泉、奥鬼怒温泉郷、那須温泉郷 |
那須塩原市HP
観光協会HP
旅館組合HP |
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/
http://www4.ocn.ne.jp/~siobara/kankou.htm
http://www.siobara.or.jp/ |
雑記帳 |
栃木県は父親の出身地、私も疎開で6歳まで県内で育った。それだけにこの県には思い入れがあるが、こと温泉に関してはまだまだ入り残しているところが多い。
次は川治温泉・奥鬼怒温泉郷・湯西川温泉を訪れたいと思っている。 |
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
施設名 : むじなの湯 (入浴日:2006.4.3)
2005年1月1日付けで黒磯市・西那須野町・塩原町が合併して那須塩原市が誕生した。
市は広大な那須野が原の北西一帯を占め、東京から150km圏の距離にある。
旧塩原町の西側、塩原地区は那須火山帯の山岳地帯で、塩原温泉郷はここに位置している。
町の中央を西から東に向かって箒川が流れ、多数の滝や渓谷が塩原温泉郷の素晴らしい景勝をつくっている。
温泉郷は1000m級の山々に囲まれ、標高500m以上の高冷渓谷地帯にあるため、秋の紅葉は特に見事だ。
日光方面から鬼怒川を経由する「日塩もみじライン」沿いは、様々な種類のもみじの大木が生い茂っている。
残雪の日塩もみじライン
2006年に開湯1,200年を迎える塩原温泉郷は、渓谷美を誇る箒川に沿って(2ヶ所のみ例外)多数の温泉が点在し、これを「塩原11湯」と呼ぶ。
西那須野方面から国道400号線に乗って西へ進むと、最初に現れる「大網温泉」から箒川から離れた高地に湧く「元湯・新湯温泉」までの11湯は、規模・雰囲気・泉質などが異なり、1度の訪問で2度、3度美味しい入浴が楽しめる。
宿泊施設が70軒ほど、年間120万人が訪れる大温泉地だが、11ヶ所に分散、かつ山腹の限られた土地に建つ小規模の旅館が多いため、むしろ秘湯の雰囲気すら漂わせている
塩原11湯といえば渓流沿いのイメージが強いが、「新湯」は鬼怒川温泉から日光方面に向かう「日塩もみじライン」の入口、標高900mの高地にあり、小さな旅館街のすぐ背後には硫黄山の荒々しい噴火口跡から噴煙が舞い上がっている。温泉はここから引いているので、泉質は、塩原では珍しい硫黄泉である。
旅館の背後にある硫黄山の山腹からは噴煙が噴出している。
民宿を含めて旅館がわずか7軒、徒歩1〜2分で旅館街を通り過ぎてしまう小さな新湯温泉だが、ここには「むじなの湯」「寺の湯」「中の湯」という3ヶ所の素朴な共同浴場がある。
「むじなの湯」は、日塩もみじラインから狭い階段を数十段下った場所にある。
3つある共同浴場の中でもっとも人気があるが、外観は素っ気ない建物で、屋根の上の湯気抜きが無ければ湯小屋とは分からない。
入口の壁に金属製の箱が取り付けられていて、入浴料金300円の表示がある。宿泊客は無料だが、私は地元の方々の維持管理のご苦労を思って所定の料金を投げ入れた。
硫黄臭のこもった内部に入ると、外観のイメージからがらりと変わって、これぞ外湯の趣となる。
これ以上単純にはできない脱衣棚、その向こうに床・壁・湯船がすべて木造の浴室があり、白濁した硫黄泉が満たされている。
シャンプーはもとよりカランもなく、プラスティックの洗面器が置いてあるだけだ。
ここは数年前までは混浴だったが、時代の流れで湯船の真ん中に仕切りを立てて男女別となった。
そのため、湯船は3〜4人が入れる程度の大きさになっている。
激熱と聞いていたので、おそるおそる湯に浸かる。熱いが、飛び出るほどの高温ではない。前に入浴した人が水で薄めたのかも知れない。
それでもpH2.4の強酸性泉なので皮膚の弱いところがピリピリする。
湯に浸かりながら周囲を見回す余裕が出てきて、そこでふと気がついた。
湯船からは湯があふれ出ていない、それに湯口が無い。
前方の仕切り壁の隙間から見える岩盤から湯がにじみ出ていて、その湯量が多くないのであふれ出るまでになっていないようだ。
ここはよく知られた共同浴場なので、休日ともなると大変混みあうようだ。
しかし、この日は平日の夕刻、加えて台風並の強風が一日中吹き荒び、雪もちらついたせいだろうか、入浴者は私1人、風情ある湯小屋でゆったりした一時を過ごすことが出来た。
当初は、宿の目の前にある「寺の湯」にも入る意気込みだったが、この日は、すでに2ヶ所で立ち寄り湯をし、たったいま高温の強い湯に浸かったばかりなのでギブアップ、宿に戻ることにした。
簡素な湯小屋の前には雪が積み上げられていた。
すべて木造の浴室、これぞ共同浴場。
300円を入れる箱
簡素な脱衣棚
塩原11湯の最奥、旧火口から噴煙をあげる硫黄山の直下、標高900mの高地に湧く新湯温泉には、塩原温泉郷を代表する共同浴場がある。