風のささやき F


【がばいばあちゃん】


 「ばあちゃん 英語なんかさっぱり分からん」

 「じゃあ 答案用紙に『わたしは日本人です』って書いとけ」

 「漢字も苦手で……」

 「『僕はひらがなとカタカナで生きていきます』って書いとけ」

 「歴史も嫌いでなあ」

 「歴史もできんと?『過去にはこだわりません』って書いとけ」

島田洋七著「佐賀のがばいばあちゃん」より


【夫求む】


ある女性が新聞の案内欄に「夫求む」という広告を載せた。

次の日 彼女の郵便ボックスは手紙でいっぱいになった

手紙にはすべて同じことが書かれていた

「私の夫をあげるわ」


【今夜は夫婦】


見知らぬ男女が 大陸横断の列車内で同じ寝室となった

そのうち2人ともベッドに入った 男は上段 女は下段で

真夜中のこと 男が下段のほうに身を乗り出すと

女を起こしてこう言った

「私 少し寒いので そこのブランケットをもう一枚取っていただけませんか」

女は身を乗り出し 目を輝かせながらこう言った

「ねぇ 今夜に限って 私たちは夫婦だってことにしない?」

男は大喜び 「オッケー それは素晴らしい!」

「それじゃあ・・・ 自分で取りなさい」


【??】

夫が妻にコメントした。

「どうしてきみはブラジャーをつけるの、ブラジャーに入れるほどないじゃないか!」

妻は答えた

「でも あなたもブリーフはくじゃない?」


【地球儀】


文部省の役人が小学校を視察に来て 生徒の一人に尋ねた

「地球儀の軸は どうして斜めになっているのかね?」

生徒はどぎまぎして 私がやったんじゃありませんと弁解した

役人は唖然として 教師に詰め寄ると

教師は真っ赤になって うろたえながら言った

「この地球儀は買った時から こうなっていたんです」

そこで こんどは校長にこれを告げた

すると校長は教師を呼び出して 怒鳴りつけた

「君たちには 教材を安い店で買ってはいけないと 注意していたじゃないか」