アーテック・コーポレーション主催

関西交流大学・後援企画(第64回 公開講座:兼)

2005年11月26日(土)

お好み焼き「千房」中井政嗣社長講演会
できるやんか! 〜人間は誰でも無限の可能性をもっているんや〜

〜リアル+ネット活用研究討論

■実施前の募集要項

お好み焼き「千房」中井社長のこれまで体験したことを存分にお話していただきます。
元気になれるセミナーで、必ず満足していただける内容です。

【ご注意】
第64回公開講座は関西交流大学の後援企画です。
講座参加お申し込み、お問い合わせの一切は主催者である
「アーテック・コーポレーション」までお願い致します。
http://www.ikusei.jp/event/

●日 時:平成17年年11月26日(土)
14:00〜15:30 講演&質問 (13:30開場)

●場 所:大阪市中央公会堂(中之島中央公会堂) 小集会室(3F)
大阪市北区中之島1-1-27

●テーマ:できるやんか! 〜人間は誰でも無限の可能性をもっているんや〜

●講 師: 中井 政嗣氏(千房株式会社 代表取締役)

1945年 奈良県に生まれる。
1961年 中学卒業と同時に乾物屋に丁稚奉公
1973年 大阪ミナミ千日前にお好み焼き専門店「千房」を開店
1986年 40歳にして大阪府立桃谷高等学校卒業
現在、社会問題化している青少年の教育に対し、体験をふまえた独特の持論が
社会教育家として注目を集め、全国各地の教育委員会・PTA・経営者団体
企業での講演は多くの人々に感動を呼び起こしている。
著書に「無印人間でも社長になれた」「できるやんか!」がある


●内 容:
一方向のただ受身で聞くだけのセミナーではなく
双方向のコミュニケーションの中で、熱いメッセージを感じて頂けると思います。
メッセージが心に響くと人は変われます。
何か悶々とした悩みを抱えていたり、将来の方向性に悩んでいたり
漠然とした日々を過ごしているとすれば、この機会にその突破口を見つけませんか。

自分に気づくことの重要性を感じ、そして表現方法を学ぶことで能力をまた一つ伸ばせます。
「なるほど」と感じ、また新発見もし、自己改革をして下さい。
また、このセミナーは普段から多くの中学生との接点をお持ちの中井社長が
非常にわかりやすく楽しい内容でお話を進めて頂きますので
中学生以上のお子様なら理解できます。

親子で、ご夫婦で、そして友人と身近な人と共に参加することで
同じ話を聞き、感じ、そしてお互いが生活の中で良い刺激を与え合えるきっかけになれば幸いです。
モチベーションを上げることは一人では難しいものですから。
社長の今までの貴重な体験を通じた、たくさんの引き出しの中から
どんな話が飛び出すかお楽しみのセミナーです。ご自分の能力を発見し
元気を貰ってこれからの夢の達成に立ち向かって頂けるでしょう。

●お申し込み方法

当講座は特別方式として
主催者である「アーテック・コーポレーション」に直接お申し込み願います。

http://www.ikusei.jp/event/index.html


■終了リポート

話が大いに盛り上がり、 時間を1時間近くオ−バ−質疑応答が相次ぎました。
さらに、有志で近くの喫茶店で1時間以上お話いただき普段は聞けない話も、うかがえました。



講演記録抄

○お好み焼き屋には、いい人材が来なかったので、
  自分の手で育てるしかなかったのです。

○わたしは3年で習う九九ができず4年生のときやっとできるようになりました。
  だから学校の成績のいい悪いは、社会では関係ありません。
  できの悪い子を育てたらいいのです。

○このような子から学ぶことがいっぱいあります。
  だから、教育でなく共育です。ともに学んでいます。

○こういう子の中から幹部が育っていくのですが、
  ほんとに楽しみです。うれしいんです。

○吉兆の教え
  「商売とは人柄で決まるのやで」

○根っこが腐ってたらあかん。
  花は枝についている。枝は幹についている。
  幹は根っこの上に立っている。
  この根っこが腐ってたらどうにもならんのです。

  枝や幹は行動や。根っこは心や。

○昔の修身の教科書は、基本が書いてある。
  これをやらなあかんのや。

○昔は、しつけや道徳は、家で教わっていたが、今はでけてへん。
  だから会社で、道徳教育からせなあかんです。

○千房ではマニュアルがなかったのですが、いまではいるのです。
  最低限のこと、基本を教えな、いかんから。

○新店ができたとき。
  「ええ店できたなあ。でも仏作って魂入れずや」
  「どうしたら魂入れられるかわかるか」
  「それはグラスやお皿を心をこめて磨くことや」
  「そしたら、ええ店になるのやで」

○ノウハウやハウツーの教育より、基礎作りが大切や。
  原点に返ることが大切なんです。

○私は5年の丁稚奉公で、耐えることを学びました。
  親のお陰です。

○わたしの月給は最初2000円で5000円もらってました。
  しかし同僚が1万円もらってたので、あほらしいので辞めようと思いましたが、
  親の説得で、とどまりました。

○お金は使わなんだらたまるのです。(と兄から教わりました)
  休みは月2日ありましたが、1日は働きました。
  そして1000円ほど余分にもらいました。
  私は5000円は全部貯金しました。
  1万円の子は、2000円しか貯金してませんでした。
  そして金銭出納簿をきちんとつけました。
   今度の講演では、金銭出納簿の後日談がありませんでしたが、
   あとで、この金銭出納簿が信用の元になったのです。

○貧乏人の子でないと、大金持ちにはなれません。
  お金の大切さ、モノの大切さを、徹底的に知っているからです。

○鉛筆や書類はさみでも大切にせなあきません。
  大切にしたら、鉛筆や書類はさみが、自分を応援してくれます。
  「あんたがんばりや」言うて。

○ベンツも30年、32万キロ乗りました。
  この背広は、25000円です。大事に着てます。

○フリーターとかニートは、怠け者の無職です。
  今の日本には3万職種あります。
  能力があるかないか、こんなもんやってみなわからへんのです。
  だからやったらええのです。

○今度、大阪の達人いう本に私が選ばれたのですが、わたしは達人ではありません。
  わたしの周りの人たちが達人だったのです。
  わたしはそれらの人の意見を聞いて、ただ実行しただけです。

○1号店の裏に吉本があります。
  笑うことは、非常にええことです。
  笑うから、おもしろうなるのです。

○皆さん、いっしょに笑ってみましょ。
  「あああ」「いいい」「ううう」「えええ」
  「ぶぶぶ」5秒以上続けなあかんのです。「べべべ」

○こういうアホみたいなことをまじめにやることが大事なんです。
  とくに幹部になる人は。

○感動、感激は、素直でないと味わえません。

○平等と公平は違います。
  平等は一律。
  公平には順序がつきます。
  むかしの学校では、運動会で1等2等つけました。(わたしは1等でした)
  今は順序つけずに全員参加賞です。
  しかし社会では、順序がつきます。

○道頓堀商店街での話。
  一番人が集まったのは、あのワールドカップのときでした。
  そのとき、中座の跡でテントを張って観光案内をしました。
  景気づけにスタッフがほっぺに国旗を書いたら、みんなが
  「それどこで書いてくれるの」ということになり、
  希望者みんなに書いてあげることにしました。
  そしたら「いくらですか」と聞く人が多かったので、無料でしていたのですが、
  カンパをいただくことにしました。
  そしたら、あとで箱を開いたら、25万円も入っていました。
  これがニーズに応えるということやなと思いました。

○このときは、戎橋から2000人以上の人が飛び込みました。

○阪神が優勝したとき、大勢飛び込むなと思いシャワーなど用意しよかと思ったのですが、
  水質が悪いということで調査することにしました。
  そしたら水質は、なんと、あの野つぼより悪かったのです。
  ついでに、橋の下を底ざらえしたら、なんと18年前の死骸が出てきました。
  でも5000人以上の飛込みがありました。

○千房にはライバルはありません。
  講演会で、「ぼてじゅうさんどう思われていますか」と聞かれることがありますが、
  ぼてじゅうさんは、お好み焼きを日のあたる場所に出してくれはった恩人です。
  お好み焼きの同業者も、他の飲食店さんも材料屋さんも、みんな仲間です。

○千房では2メートルのお好み焼きを作ったことがありました。
  だからNHKから、10メートルのものを作ってとたのまれました。
  2メートルのでも設備に800万円かかりましたが、10メートルのものを
  作るには6000万円以上かかるので千房1社ではとてもできません。
  そこで、同業者みんなで作ることにしました。
  大阪城西の丸で。10数時間生中継してもらいました。
  そして、組合もつくりました。

○わたしは同業者から学ぶより、異業種の人から学ぶようにしています。
  たとえば、高級クラブでのサービスが、お好み焼き屋でもでけへんのかと。

○一流クラブの一番の売れっ子は、お客様の接待に集中しています。
  お客様を見つめ、うなづき、ほほえみ、最後にほめます。

○経営には公式がありません。
  だから自分で編み出しました。

○自分で気づいたことは忘れません。
  だから気づきの心が必要です。

○経営はカッコつけたらあきません。
  (235X4)+(186X5)という計算は、カッコとらなできません。

○経営するには目標が必要です。
  目標がないと迷子になります。
  迷子は、行き方がわからない。
  現在位置がわからない。
  方法がわからないのです。

○目標は高いほうがよろしい。
  千房が主催で100キロ歩く会をしましたが、
  50キロでも100キロでも苦しさは同じです。
  新店開店のとき、店長だけでなく全員に目標を聞きます。
  そして、一番高い目標にチャレンジするように皆で決めます。
  社長からポケットマネーを出すことも約束します。
  そうしたらできるのです。

○目標は遠い目標のほうが、集中してやるので早くできるのです。
  車の運転と同じで、早く走る場合は、遠くを見ます。そして集中します。

○独立は10人のなかの1人ができます。
  その独立した人の10人に1人が長続きして成功するのです。
  だから成功できるのは100人に1人です。
  でも今は、怠け者が多いから、ちょっと努力したら成功できます。

○人脈とは人が言うものです。
  利害でつながった人脈や自分のためにつくる人脈は、すぐ切れます。
  人のためにしてあげる人脈は長続きします。

○いい種を蒔くときは、人に見つからないようにしなくてはいけません。

○お互いに欠けてるものを補いあうのが社会なんです。

○勉強するということは仕入れをすることや。
  すき焼きをするときの材料の仕入れが勉強で、料理することが行動や。
  そして他の人に美味しかったかどうか評価してもらうのです。

○花を見て美しいと思えるのは、その人が美しい心を持っているからだ。

○老後を誰にみてもらいたいか。
  長男 一流の大学を出て、一流の会社で部下100人持っている。
  次男 高校でて、いい会社で幹部をしている。
  三男 中卒で大工をしており、弟子を2人持っている。
  90%以上の人が三男に老後をみてほしいと答えます。
  であるのに、教育は長男に一番力をいれたのです。
  今の社会の大きな問題です。

○このような自分にしてくれたのは両親です。
  両親に感謝しています。
                                         

◆文責  JBC石黒 一 氏
http://www.jbcenter.co.jp/tibou.html


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