第63回 公開講座　

2005年10月21日（金）

テーマ「中卒で大成功した社長たち　ここが企業成功のキーポイントだ」

経営コンサルタント歴４０年の講師からエッセンスを盗め！
関西交流大学の飛びっきりのビジネス講座

〜リアル＋ネット活用研究討論』

■終了リポート

「種をまく人が成功する」

当講座では、大成功する人と小成功する人との違いは何なのか。
一商店で終わる人、全国チェーン展開する人の分岐点はどこなのか。
第一ターゲット（お金儲け）の次に必要な「目覚め」とは！
などなど、石黒先生と深い親交のある有名企業家の実例も交え
興味深いお話を頂戴致しました。

興奮冷めやらず講座終了後、石黒先生の著作
「種まく人が成功する」（浪速社　定価1200円税別）を手にし
自宅に帰って読んでみました。

副題は〜売れない時代の売れる方法４５〜

この本は４５話にまとめられています。
１話が２ページか３ページで短くて簡潔的です。
１話ごと、大きな見出し（テーマ）と、本文、ひとこと（著者の注釈）
と３部構成になっており、とてもわかりやすいです。

肝心の内容ですが、生命保険のおばさんから小商店や外回り営業マン
つまり、日常のありふれた題材から「どうやって種をまいたら成功するか」
という観点でビジネスヒントを書かれています。
石黒風にいうと一隅を照らす人々の集まりです。

著者（石黒先生）自身が強調されている事ですが
ごくごく「当たり前」の事をすることが
いかに大切であるか書かれています。

「まかぬ種は生えない」という事実は自然の理。
先祖代々受け継いだ土地でも、種をまかないと直ぐに枯れてしまいます。
仮に他の土地を奪っても収穫してしまえば終わり。

ビジネスに置いても同じ事。
こまめにお客様の所に足を運びコツコツと名刺を配り、笑顔を振りまき
お客様の声に耳を傾け、常に自分の仕事について勉強を怠らない。
当たり前の営業活動について書かれています。

しかし、逆に言えば「当たり前」の事をするのは本当は難しいこと。
また、「当たり前」の事を出来ていない人も多い。
「種をまく」という行為自体がビジネス活動の根本であるけれども
棚からぼた餅を待っている人が多いとも言えます。
本からそんな風に感じました。

さて、この本の内容もそうですが
石黒先生のこの度の講座にも共通したキーポイントは
人を育てるという事。

利益最重視、経費節減の中で人材教育に力点を置く
余裕のない企業も少なくない状況ですが
人材教育なくして企業も発展を望めない。

人を育て、当たり前の事（種まき）を懸命にしていく中で
次第に大勢の協力者が支え、成功へと導かれる。
それが今回頂いたエッセンスだと解釈しております。

そして、異分野の人々と交流を深め、自己開発に尽す
「種をまく人」の集まりが関西交流大学だと言えます。