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第50回 記念公開講座2004年8月29日(日) 

創 業 入 門 

独立には、事業をおこすのと商売をはじめるのと二通りがある 

終了リポート

 

■実施前の募集要項

●日 時:平成16年8月29日(日) 14:00〜17:00 (受付13:30より)

  −−−3時間スペシャル・バージョン−−−

●場 所:大阪市立総合生涯学習センター  第7研修室(27名定員)
大阪市北区梅田1-2-2-500 (大阪駅前第2ビル5階)
TEL 06-6345-5000 FAX 06-6345-5019

最寄り駅:JR・・・大阪/北新地 阪神・阪急・・・梅田
      地下鉄・・・梅田/東梅田/西梅田 
      各駅より5分〜10程度。

●講 師:小中 敬三 (関西交流大学・会長)

●テーマ: 創 業 入 門 

独立には、事業をおこすのと商売をはじめるのと二通りがある〜

●内 容:

創業入門(1)(講義)
「独立には、事業をおこすのと商売をはじめるのと二通りがある」(30分) 

創業入門(2)(参加型ワークショップ)
1)ケース:歩く億万長者細木数子先生の場合(説明10分)
2)『儲ける』を三つのキーワードに集約する(グループ創作40分)
3)グループ代表の発表(15分)

創業入門(3)(参加型ワークショップ)
1)ケース:売り物やせ膏薬(説明10分)
2)『事業化』を三つのキーワードに集約する(グループ創作40分)
3)グループ代表の発表(15分)

ふり返り

(ワークショップの目的)

共同創作を通じ、ビジネスセンスの向上をめざします。
参加者相互の間での考え方や意見の違いがあるためのバトルを経てこそ、
新しい何かが生み出されます。

(ワークショップの流れ)
1.3〜5人のグループに分かれる
2.各グループで“3つのキーワード”にまとめる
3.グループ代表による“まとめ”の発表
ふり返り 参加者数人に意見・感想を述べてもらう

●会 費:2,000円 (当日徴収させていただきます。)

●御申込先:総務担当幹事・金澤までお願いします。 kanazawa@itsuzai.net 

参加要領(重要) 必ずお読みください!

−−−−− 第50回(記念)公開講座/講師の紹介 −−−−−

[プロフィール]

・小中 敬三 (こなか けいぞう)
1950年大阪生、京都在住。
甲南大学経営理学科卒、メーカー、商社勤務を経て
2000年(有)ソーホージャパン設立。
『サラベン』を唱えている。


・『サラベン』とは
サラリーマン・ベンチャーの略語です。
 会社は、
儲ける仕組みとして効率のよい組織になっているし、
会社の信用で情報収集も容易だし、
なにより、生活の安定を支えてくれます。
 そんなサラリーマンという立場を活用しながら、
創業的経験をすすめることで、仕事の閉塞状況を打開します。     
 会社の山ではなく、自分の山を登ってみることで、
『仕事って、面白い』も見えてきます。


・ひとりごと
   退職されて、独立しようとしている方
少しは、わたしの言葉が参考になればと願ってやみません。
   独立しようと考えている会社員の方
大いに、わたしの言葉が参考になればと願ってやみません。
   いい仕事をしたいと思っている会社員の方
どれだけお伝えできているのかと、不安で仕方がありません。
   独立されている方
ご繁栄を願ってやみません。

 

企 画 の 狙 い !!

・・・・・サラリーマン〜は〜気楽な〜稼業と〜きた・も・ん・だ♪


20年前頃は学校を卒業したら、ほとんどの人が
一端どこか(会社)に就職すると言うのが
誰も疑う余地のない進路だった様な気がします。

その後フリーターと言う新しい職種と言うか
ライフスタイル(生き方?)が生まれました。

時給商売・・・(アルバイトが本業)
つまり、正社員ではなく時間を切り売りする仕事の取り組み方。
それと同時期に人材派遣(会社)が隆盛になり
「派遣社員」と言う働き方も活発になりました。

それどころか・・・元はベンチャー企業であった人材派遣会社が
一等地の高層ビルにオフィスを構えテレビCMがバンバン出来るほど
大発展したケースがいくつもあります。
創業者の先見性プラス時代の追い風でしょうか。

今や、本当の人材(特殊技術などを持っている)でなくても
働ける一般的な職種の派遣社員も珍しくありません。
(正社員と比較して)人件費削減が目的だと思いますが
これまた時代の流れかも知れません。

その後バブル経済崩壊、経済長期低迷期が続き
「リストラ(事業の再構築)」と名前を借りた中高年の解雇。
新卒者の就職氷河期と言われる若年層雇用機会の減少。
また、比較的安定はしているものの・・・
中高年や若年層の余波をモロに受けいる中間層(働き盛り)
しわ寄せ(サービス残業など)もあります。
そしてリタイヤ間近な方は年金問題・・・と
要するに全世代タイヘンなのです。


そして、この閉塞した時代を打開しそうな勢いを持つキーワードが
独立であり、起業であるかも知れません。
(話題の球団買い取り希望者!?だけでなく・・・)
大学を卒業して就職せず、そのまま学生時代から始めた
商売を継続する人も珍しくなくなりました。


なんせカッコ良いもんね。
〜株式会社〜社長とか
〜起業家とか
〜ベンチャービジネスとか
やっぱ憧れます。

私も新入社員時代
「なんでこんなアホなおっさんにボロクソ言われなアカンねん。」とか
「こんな事も出来ヘンのかいなオレの方が絶対能力高いやん。」とか
「サラリーマンなんてさっさと卒業して大きい事やったるわい。」とか
悔し涙を胸に秘め、トイレ掃除をしていた記憶が蘇ります。

(↑ ウソ!ウソ!)それはさて置き・・・
ネーミングからしてサラリーマンはダサイのです。
泣く子も黙り忌み嫌われる(こわ〜い)「サラ金」も
元を正せばサラリーマン金融の略。

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サラリーマンの語源を知りたい方はこちら!!
http://www.itsuzai.net/bs/contents/salary/salaryman.htm

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この時代遅れの「サラリーマン」に時代の寵児とも言える
「ベンチャー(冒険)」と言う語句をミックスして
造語したのが本題「サラベン」であります。

「サラリーマンメリットを生かし、自己の構想実現を図る。
創業的経験をすることで、閉塞状況の打開を目指す。」
と言うのが主旨。

一言でいえば、会社員の枠の中で、いかに仕事を面白く(創造的に)
出来るか(自己実現する)と言うことだと私は理解しております。

会社(上役)にハンコされ押させれば
新規事業や超ビックビジネス(自己負担の金銭的リスクなしで)も
出来る醍醐味もサラリーマンならではの事。


現在、(ある意味)独立開業ブームかも知れません。

資本金1円でも会社が設立できるよ!とか
インキュベーション施設あり、相談員完備!とか
資格を取って〜士として開業しよう!

などなど〜こっちの水は結構厳しいけど楽しいよ〜
式に官民あげての独立開業者を応援する「空気」が有るようです。

もちろん、産業を振興させるのは新しいビジネスの創設は必要不可欠。
冒険者や挑戦者を求める事は国家としても当然だと言えるでしょう。

が、(本音の世界では)供給がない・・・雇用の受け皿を自ら作らせる・・・。
そんな意図がないとは否定出来ません。

例えば中高年層。
部下を指導する立場に居た人は、お金(給与面)も
(自分のスキルを行かせる)職種も両方大事。
早期退職に応じたものの、ナカナカ良い再就職先はないもの。
では、割り増ししてもらった退職金を虎の子に一発勝負を賭けてみよう。
と言うのは人情。


IT関連はもちろん、前述の人材派遣業やその他新規ビジネス。
リサイクル店や、定番の飲食店開店。
はたまた話題の中国で旗揚げしよう!などなど
チャンスは満ちあふれているようにも見えます。

ところがどうでしょう、ほんの一握りを除き
小規模(独立開業)経営の象徴であり、連合体である商店街の年々の衰退。
しかもその商店街を喰ったはずの大手スーパーの倒産や大型債務超過。
行列の出来る人気のラーメン店やお洒落なカフェが次々に登場する一方
新地のクラブも伝統的なお寿司屋さんも閉店に追い込まれています。
勇気や冒険心も必要ですが、決して「空気」や「言葉」のマジックに
誤魔化されてはいけません。


〜創業(独立)には、事業をおこすのと商売をはじめるのと二通りがある〜
関西交流大学・流「創業入門」。
その裏に隠された真意はいかに。


グラスツール(草の根)の勉強会でありながら
常に、独自の”新たな実験”を追い求めて来たプライドを賭け
総身で取り組む第50回(記念)公開講座。

高校球児よろしく、貴方の胸にズバーンと投げ込む純白の球。
関西交流大学の夏の甲子園大会(記念公開講座)は
初めての試みで日曜日に開催致します!!!

終了リポート

 

関西交流大学の創設者の小中会長が
公開講座に最後に足を運ばれたのは2001年8月でした。
よって、丸々3年振りにしかも講師として先週登場されました。

独特の感性と思考回路での「創業」の要素を捉え
また、副題でもあった事業と商売の違いを解説されました。
その影響からか、後半の全員参加型のワークショップも
充実した内容となりました。

さて、「創業入門」の小中コンテンツの根底にあったもの
それは自己実現を否定した所にあります。

自己実現とは何か?
ビジネス的観点で言えば好きな仕事をする(好きなことを仕事にする)
或いは、楽しみつつ仕事をすると言った所でしょうか。

結論として(小中流では)
「そんな甘い考え方の人は誰も相手にしてくれまへんで!!」
(自己実現=創業ではなく)そう言った甘えや幻想を捨て去った所から
初めて創業する資格がある、と私の耳には聞こえました。

確かに実際に私が見聞きした中にも
単に独立したい、”つまり独立することのみが目的”
の起業家さん達も存在することも確かです。

今の会社(仕事)が嫌だから独立する。
好きなことで仕事がしたい、などなど理由は様々。

業種によって違うとは思いますが
個人レベルで独立(起業)した場合は逆に
”好きなことで仕事を出来る範囲”は狭くなります。

売上規模で言えば会社の看板があった頃は億単位の仕事していた人でも
個人になると数十万の取引さえ最初はナカナカ相手にもらえないものです。

だいたい世の中サラリーマン(公務員も含めて)が主流の世の中。
起業家の卵や鄙(ビックネームになったら別ですが・・・)
を仕事の発注先として選考すらしないものです。

かと言って、サラリーマンにしても宮仕えの辛さは今も昔も変わりません。
閉塞状況はさらに酷くなるばかりです。

突然クビになったり、会社自体が合併したり倒産したりする
リスクは常に身の回りを覆っています。
よっぽどの実力や才能(遺産?)のある方を除き
「楽な生き方」が出来る術はないに等しいのです。

しかし、座して死を待つわけにはいきません(泣)。
今、全てのビジネスパーソンが本当に必要なスキル
それは企画力ではないでしょうか。

実は、小中会長の、「創業入門」講座を受講して
私なりの一番の答え(痛感した必要なスキル)は”企画力”でした。

起業家であろうと、サラリーマン(ウーマン)であろうと
”企画力”を養成するしかこの困難な時代を乗り切る方法はない。
私はそう感じました。

そして感じるだけではなく即実践できることが
関西交流大学の他と違う所かも知れません。

確かにみんなで集まってワイワイやっていく中で(爆)
新しい発見や人脈創りに役に立つこともあるかも知れません。
そう言った事に価値を見いだせる方は
(例え仕事を欲しいモノ同士であろうと)それで良いと思います。

しかし真剣に自分を磨きたい人は、
仲間の成長を糧にさらに飛躍したい人はこの指とまれ(笑)
関西交流大学の次なるステージの扉が今開こうとしております。
なんちゃって、なんちゃって〜(^^)/

◆企画担当幹事

 

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