第24回 公開講座 終了リポート

■実施前の募集要項

●日 時:平成14年5月31日(金) 

 受付:午後6時30分より 開講 午後 06:50〜09:20

6時より開門いたしますのでお時間に余裕のある方は早めにお越しください。座談会でもしましょう。
午後7時30分までにの遅刻入場もOKです。予めご連絡ください。 

●場 所:大阪産業創造館 6階 会議室B
大阪市中央区本町1-4-5 TEL 06-6264-9800(代)  
地下鉄中央線・堺筋本町駅2番(または12番)出口から徒歩約5分(東警察署対面)
  (←地図参照)
●テーマ:『開業術を学ぼう!』

●内 容: グループ討論会 〜(仕事)喫茶店・共同経営のプランニング〜
・午後6時50分〜7時20分 堂島ビジネス201 開業術プレ・レクチャー
・午後7時20分〜8時30分 グループ討論会            
・午後8時30分〜9時20分 各グループの発表と堂島ビジネス201の総括

こちらから班分けする各少グループ(6、7名程度)に分かれて
(仕事)喫茶店・共同経営の経営方式、運営方式、収益システムについて
できるだけ具体的に実施できるプランを討論しまとめください。
後半は各グループ(代表者選出)でプランを発表(プレゼン)して頂きます。

この討論会の中から経営や起業に関する知識・技能を高めていくのが狙いです。
(詳細は下記の第24回公開講座・企画書をご参照ください。)

●協賛 『堂島ビジネス201』http://www.dmeets.com/201
独立を目指す方のサポートとして随時入校可能な開業塾を開催。
『成功する独立開業事典』メールマガジンも好評発刊中!
http://www.mag2.com/m/0000085435.htm

菊池 章司氏 (関西交流大学・最高顧問)    
総合広告代理店アドビーシー代表取締役。 http://www.fc-partner.com/
雑誌(起業関連)ライター。FCコンサルタント西日本総責任者。

●定員50名様(先着順) 

●会 費:一般2,000円・会員1,500円(当日徴収させていただきます。)
 
      ※懇親会は別途。  

●御申込先:総務担当幹事・金澤までお願いします。 kanazawa@itsuzai.net  

 

〜第24回公開講座・企画書〜

【出題】
関西交流大学の『活動の場(オフィスや会場)』を創設したいと思っております。
単に経費を使うのではなく、『活動の場』で収益を確保できないか。
また、その『活動の場』では、新規ビジネス創設や
起業家のインキュベーション(孵化)機能を
備えたものが出来ないかと考えております。

【背景】
現在、町中に漫画喫茶があふれかえっています。
パソコン(インターネット)を併設する店舗も増えてきました。
特に都心部ではビジネスマンの姿が目に付きます。
よく来店客を観察すると単なる時間つぶしやサボリだけではないようです。
店のパソコンを、机を利用して懸命に『仕事』している人も結構います。
通常の喫茶店では、1時間以上ねばることは難しい。
時間制の漫画喫茶は遠慮なく滞在できるが
本当に仕事ができる環境とは言えません。
『仕事』をすることができる『喫茶店』の需要はあるのはず。

 

【仮説】
そこで関西交流大学の『活動の場』として『仕事喫茶店』を経営してはどうか。

仕事喫茶の定義
●昼間は一般客(ビジター)の方が仕事ができるスペース。
●夜は各種セミナーや交流会のなどの会場として。(30名収容規模は欲しい。)
●インターネット・専業ショップのリアル店舗(商品陳列室)にするなど。
●各種のイベント(見本市)会場にする。
●SOHO(ホームワーカー)の方達の拠点とする。
●多様な人々が集う事によって生まれる情報送受信基地にする。
●新規ビジネスや起業家を生んでいく孵化機能の可能性も追求する。

【課題】
喫茶店に関わらず飲食店経営は脱サラ人気NO.1だと聞きます。
でも失敗率もNO.1だと・・・・・・。
準備・資金は? 店舗はどこに? 改装費っていくらかかるの? 設立書類は?
・・・・・・果たして儲かるの?

【対策】
リスクを細分化するために、
この『仕事喫茶店』を数人で共同(会員制)経営してはどうか。

(プランニング例)
・開業資金(1,000万必要だとして)
メイン出資者(株主)を7人決め700万確保(一人100万円)。
残りの300万円を、サブ出資者で負担(30人×10万円=300万円)
・回転資金(50万円必要だとして)50人で割ればひとり10,000円。
月会費(1万円)を払えば1ヶ月『仕事喫茶店』を無料利用できる制度を作る。
・店舗物件
ボロボロの中古住宅なら地区により500万円ぐらいで売り出している。
それを買って会員で随時改築する。
・店舗を利用した収益システム
インターネット・専業ショップの商品展示室(10日で3万円)で収益を確保する。

【目的】
今回このテーマによって参加者の方が受け取るメリットは壮大です。
★(少人数)グループ別討論会によって得られる互いのスキルアップ。
  本物の仲間創りにも役に立ちます。 
★独立開業のノウハウを吸収。(堂島ビジネス201協賛)
★貴方の専門職(経営コンサルタント・会計士・社労士・クリエイター・小売業
  ・コンピューター関連など) 技能を活かした視点から討論頂けます。 
★起業に興味ある人ない人、必要に迫られている人、
  会社員として実際のマネージメントやキャッシュフローなどを学びたい人
  全ての人に有効な訓練の場となります。
★この講座に参加申込した貴方は(問題意識を持つことによって)
  その日から町でコーヒー一杯飲む時も目の付け所が変わってきます。
その自己変革ことが最良の主旨です。
 
【発展性】
この討論会で現実可能な素晴らしいプランが出た場合
継続的に事業計画を進めて頂くことも視野に入れております。
(実現に向けたプロジェクト・チームの発足)

どこの『交流会』でもよくにたような事をしているとも聞きますが
関西交流大学は現実のテーマで話し合い、
可能であれば実行・推進していく。ここが他とは違うウリであります!



 
【参加者様へ予習のお願い】
事前学習として、貴方様の専門職(担当業務)の情報を持ち寄ってください。
例えば、金融情報、不動産情報、人事情報(アルバイト人件費)、各種広告代
印刷物代、店舗改装費、食材・食器情報、設立の場合の必要事項。
特に何の具体的案件をお持ちでない(普通の?)会社員の方も
専門書を買って読んで頂くなどの姿勢が望ましいです。
(事前に資料を作成して頂ける方にはコピー代を事務局で支払います。)

初参加の皆様へ、これらの予習は強制ではありません。
聴講生(取り合えず、他の人の話をじっくり聞きたい)スタイルの参加もOKです。
また、念のために申し上げますが・・・公開講座終了後キャッチセールス的に
何かを購入・加盟させられるような事(笑)は決してございませんのでご安心!

【初参加募集対象者】
1.グループ・討論に興味がある人(自分の仕事を活かせたい人)
2.生きた経済学(マネージメント・マーケティング)を学びたい人。
3.起業・創業に興味がある人。
4.飲食店による開業に興味がある人。
5.飲食店業や関連ビジネス(食材・食器・店舗)に興味がある人。

【まとめ】
一人ではとても無理(不安)なことでも
大勢の優れた仲間と一緒だからこそ出来ることもあるはず。 
今こんな混沌とした世の中だからこそ
実題を多くの仲間達と真剣に議論し創り上げていく『学習』こそが

〜ここから終了リポート〜

終了リポート  

・午後6時50分〜7時20分
 開業術プレ・レクチャー


関西交流大学・顧問でもあり
堂島ビジネス201http://www.dmeets.com/201
スタッフである
菊池 章司 泣Aド・ビーシー FCコンサルタント西日本総責任者
●山口 博 泣tードワーク 飲食独立開業及び運営支援
両氏に開業についてのショート・レクチャーを披露。

今回の討論はもちろん、開業についての一番のポイントは
『収益性』をいかに考えるかだとご教授頂きました。


・午後7時20分〜8時30分
 グループ討論会 

Aチーム

メンバー構成は
リーダー森田 稔(渉外担当幹事:OA機器販売経営)氏
を筆頭に電気メーカー、 DTPデザイナー、
什器リース・販売業、企画・マーケティング業、
損害保険会社勤務、会社経理部勤務など。

リーダーがよく統率をとって個性的なメンバーを
よくまとめていたのが印象的でした。

 

 

Bチーム

メンバー構成は
阿部 ふみ(教務担当幹事:人材コンサルタント)氏
を筆頭に税理士、中小企業診断士、
広告・プロモーション関係プランナー
エレクトロニクス会社勤務、インターネット食品販売、
出版社勤務、地方公務員など


職業的にコンサルティングのプロ集
団ってな感じ。
気迫を一番感じました。

Cチーム

メンバー構成は
リーダー金田 晃一 (広告代理店経営)氏を筆頭に、
社会保険労務士、貿易コンサルタント、銀行員、
システムエンジニア、生命保険会社勤務など。

一番活発に意見交換がされていたグループかも。
でも果たしてうまくまとめることができたのでしょうか。

・午後8時30分〜9時20分
 各グループの発表と堂島ビジネス201の総括

Aチームプレゼンテーション
コンセプト − 仕事喫茶店

朝と昼の忙しい時間は主に喫茶店として、
昼のアイドルタイムをビジネスマン向けの
仕事スペースとして、時間貸し。
夜はセミナー等の会場として使う。

<カウンター>
・セルフサービスの“おいしいコーヒー”
・FAXサービス
・レンタルパソコン
・文房具の貸し出し
・コピーサービス

<リラックススペース>
・のんびりコーヒーを飲みたい方

<ビジネススペース> − 時間貸し
・仕事をする方
・昼寝をする方
・資格の勉強をする方 など

<収支計画>
もうけ
 朝・昼の軽食、コーヒーによる来店率(席数25席)
 1.5回転×25席×2回=75       −@
 @×250円(単価)=¥18.750     −A
 A×0.8(粗利率)=¥15.000     −B
 B×21日(営業日数)=¥315.000  −C

C=月額粗利益=¥315.000

コスト
 20坪×¥10.000(家賃)=¥200.000 − @’
 水道光熱費=¥80.000        − A’
 
 @’+A’=¥280.000         − B’

 ≪C−B’=¥35.000/月≫ ←赤字にはならない!

喫茶店のもうけをトントンにして、
机貸しや会場貸しで人件費等を出していこう!
という結論でした。

菊池さんの指摘
・・・ターゲットをどうするか

東川さんの指摘
・・・インターネットカフェとかぶるのでは

山口さんの指摘
・・・“おいしいコーヒー”だけでは弱い
  収支は合わない


以上
と、こんな感じでした。
難しいですね。
アイディアはいくらでもでるんですけど、
現実的に資金を回していくことを考えると
合わなくなってくるんですよね。

山口さんが“独自性”とおっしゃいましたが、
個人的に仕事をしながらつまめて、おいしく、
かつ、ローカロリーのフードがあったらいいと
思うんですけどね。
モスやマクドもホットスポットになることですし。

あと、皆さん、お金の計算が速いですね。
私もこの先商売をしていくわけで、
もっと、お金に強くならなきゃな、と思いました。

Aチームの感想
まじめな人が多いのか一番細分化したプランニングを提案。
熱心さと幅広さは一番の評価を。
ただ新規性が少々乏しいのが残念なところ。

Bチームプレゼンテーション

内容 
1.喫茶店コンセプト
“お見合いビジネス喫茶”
掲示板に色々な情報あり!
ビジネスマンが仕事を出来る
ビジネスの交流=お見合い(紹介、談合)
ミニ講座あり
 
2. 条件
場所 本町〜堺筋本町25〜30坪位 2Fにする
ビジネス向け設備
パソコン、無線LAN、FAX、コピー機、ビジネス雑誌
有限会社にする 300万

3. 費用
場所代 保証金 150万円 
家賃  360万円/年間
厨房      100万円
パソコン(3台リース)、FAX、コピー機 15万円
人件費 (2人、24時間、時間給1,000円)
48,000×30日=150万円/月
光熱費  10万円/月

4.収入
コーヒー収入 単価 500×200人
=100,000円/日
10万円×30日=300万円

 

Bチームの感想
『見合いビジネス喫茶』と新しい発想で提案。さすがは、プロ集団。
発表者が前回プレゼンテーション大会準優勝者:茂木ミサさん(右)。
また、チームワークの良さが際立ってました。

Cチームプレゼンテーション
Cチーム  〜ひとつぼカフェ〜

【コンセプト】
1 時間をつぶすのではなく、時間を過ごす場所
2 一人一人の空間を確保し、リラックスできる場所

【利用目的】
1 パーテーションで区切り、
    商談スペース・セミナールームとして利用
2 一人で気がねなく ゆっくりくつろげる
   
【ターゲット】
ビジネスユース
特に自営業・SOHOをされている方
  
【雰囲気】
店内は明るく、広々としたスペースを確保
社長になったかのような気分を味わえる

【運営方法】
1人用、2人用、4人用のスペースをつくり、
パーティションをはずせばイベント開催も可能
時間制ではなく、おいしいコーヒー
(1杯約1000円)を出すことで 収益を確保。
会員制も検討


Cチームの感想
時間が足りなくコンセプト創りに終始しましたと吐露。
但し、発表者が前回のプレゼンテーションで見事優勝されて東川さん。
トークのうまさが他を圧倒していた感じです。


参加者の感想文

内容的には、少人数の形式となり、
私が講座に参加し始めたころを思い出すような雰囲気であったかと思います。
 やはり、時間の制約から来る焦りからか、異なる業種の方が集まっているからか、
意見交換も話の軸がぶれ、何とか結論をまとめるのは大変でした。
一参加者の私でさえそうでしたから、リーダーの方の苦労は、なおさらあったろうと拝察します。
 しかしながら、関西交流大学公開講座の意義あるいは目的は、実際に役立つスキルを身につけ、
あるいは互いに磨きあうところにあるのではないかと私は思っていますので、
下手にきれいに話をまとめるような、そんな机上の空論になるよりは、
ぐらついたとしても、中身の濃い、地に足のついた議論になってよかったのではないか、
と感じています。

Atsushi kojima

 


総 ま と め

手前味噌ながら、初めてのグループ討論会にしては大成功だったのでは旨をなでおろしております。

堂島SOHO201 山口先生、菊池顧問も用事がなかったくらい、
各グループで最初から盛り上がってました。

3班の組み分けが適正人員(8名)だったこと、
チームリーダーを森田さん・阿部さん・金田さんと
古株3人で固めたのが功を奏したのだと思っております。

特にA班森田組の進行はよく統率が取れておりました。
終了リポートが大島さんから一番に届きました。すごい!

ただ、会の運営はよかったものの
本題自体に皆さん戸惑いが見られ『
仕事喫茶』のコンセプト創り
そのものに時間を要した感がありました。

今後はもって主題を絞りこんでグループ討論を再度やりたいと思っております。

◆企画担当幹事

総参加人員26名(内女性7名)



懇 親 会

公開講座終了後、大阪産業創造館裏のいつもの居酒屋にて。
18名と多数の参加で大盛況。
公開講座よりぜったい議論は熱かったはず。
若い男女の参加で新しい『出会い』を予感。
仕事に恋にがんばりましょう。

 

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