市場に出回っている釘の胴径は様々であるが(下写真)、面材合板耐力壁は打たれる釘により、その性能が決定される。
特に大きなウェイトを閉めているのが釘の胴径で、日本建築学会の木質構造設計規準によると、その耐力は釘の胴径の1.8乗に比例する。
※1:釘の一面せん断許容耐力式より、釘胴径が影響する
(日本建築学会 木質構造設計規準・同解説 より)
上表からも分かるように、2×4に用いられている太め鉄丸釘(CN50)では、通常の鉄丸釘(N50)に比べて1割程度の断面性能が向上することが分かる。
(パンチングしない時)
構造用合板耐力壁に誤ってNC50を使用した場合、建築基準法で定めているピッチで打設した場合は、所定の耐力が発揮できないのである。
しかし、実際の現場では第三者検査機構による検査後のチェックをしたときも、その施工された釘がNC50で施工されていたこともあったが、検査は合格となっていた。