現在の建築市場には様々な種類の釘が出回っている。
構造用合板耐力壁を設置する釘は、建築基準法では、JIS規格である鉄丸釘のN50(下写真)の使用が規定されているが、現実には釘の種類の認識が甘く、定められた釘種類で施工されない場合がある。
その中でも特に目に付く間違いは、機械打ちで行うときの釘種類である。
下の写真の釘は、NC釘(ロール状で釘打ち機用)と呼ばれる釘で、構造用合板の2×4用のCN50と間違えられたり、又はまったく無関心なまま打設されている釘である。
(下写真)
これは、全国各地で少なからずの人が勘違いしたまま、設計・施工されているのが現状である。
このNC釘とCN釘の性能差(断面積比 0.54:1.0)は歴然としたものがあり、時には建物自体の安全性を揺るがしかねないのが事実である。
この問題を第3者の検査機関が見落とせば、大地震時には少なからず被害を受けるのは確かである。
※同じロール釘であっても、CN釘が正で、NC釘は誤である