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No.7 実際の挙動に対応した接合金物とは

2003年9月


4−2.建物に余計な力が生じないようにする

建物のバランスが悪いと、地震や風の水平力が作用したときに力が集中する箇所が生じる。

そうなるとその部分で生じた力を処理する為に、金物が余計に必要になるのである。

このような状態を避けるために、偏心率や剛性率などをコントロールしてバランスよくすることが肝心である。



ただし、金物が大きくなるからといって隅角部の耐力壁を避けて、中間部の耐力壁で壁を確保する人がいるが、建物が回転しようとするときには建物の中心から遠い隅角部が有効なので、やはり隅角部の耐力壁は設ける様にしたい。

また、L字につながる様に壁を設けてやれば拘束効果があるので、後で説明する詳細な計算を使用すれば、金物はそれほど大きくなくて済む場合が多い。


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 ©Tahara Architect & Associates, 2003