20世紀木造住宅は、上述したような問題点が必ず1つ以上含まれていると思われる。
故に机上の計算では必要壁量が満たされていても、耐力壁の剛性低下は必須となる。
B接合部、D老朽化及びE施工不良については、一般に表面からの目視では判断できないが、「耐力不足」の要因としては非常に大きなウェートをしめている。
その他に、建築基準法に反映されていない、下記のような場合も注意しなければならない。
柱が大きいから壁はなくても大丈夫!・・・なんてことはいえない。
普通の木造の建物は壁で水平力に抵抗するから、
いくら柱が18cm角や24cm角のように大きくても壁は必要なのである。
(柱の大きさが1m角のような大きさであれば話は別なのだが・・・)