安全で快適な居住環境を形成し、豊かな生活空間を創造することが建築家(意匠デザイナー)の役割であるとするならば、そこで生活する人が安心して生活し、災害から生命と財産を守ることが出来る木造住宅を確保することが構造設計者(構造エンジニア)の責務でもある。
そこに構造設計の目的がある。
建築家(意匠設計者)の役割は、自分の不得意とする分野の業務についてはそれぞれの専門技術者を活用することだと思う。
自分は得意とするデザインに専念し、構造・設備的要素は専門家にカバーしてもらえばよい。
それが、安全で安心な木造住宅を施主に提供する一番スマートな方法ではないだろうか。
以上のことをふまえて、本題の構造設計について述べることとする。