木構造建築研究所 田原

本ページの内容は2004年改訂版の耐震診断法に関する説明です。2012年改訂版の内容には対応していません。
2012年版については「耐震診断ができる、わかる。耐震補強マニュアル」をご覧ください。

2.4 総合評価

地盤基礎上部構造に分けて評価を行います。

(a)地盤・基礎

地盤・立地条件について、地震時に起りえる被害に関する説明。

基礎について、地震時に起りえる被害と、上部構造に影響する可能性のある事項に関する説明。


地盤・基礎の評価は前述のとおり、地盤・基礎に関しては直接の関係は少ないので、数値的な評価は行わず、注意の喚起に留まっています。


(b)上部構造

上部構造評点を下表の基準により判定します。

上部構造評点 判定
1.5以上 倒壊しない
1.0以上1.5未満一応倒壊しない
0.7以上1.0未満倒壊する可能性がある
0.7未満倒壊する可能性が高い

評点1.0未満の場合は大地震時に建物の安全限界変形角を越えてしまい、倒壊の可能性があることを示します。

評点1.0以上の場合は倒壊の可能性は低いが、一般診断のレベルでは様々な不確定要素が含まれているため、評点が1.5未満の場合は精密診断を用いて評価をすることが望ましいといえます。


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