前へ← →次へ

柱カウンターウェイト検証実験(本実験)


4.考察

(2) モデル2 (CW2)

2つ目のアプローチは、下図のように壁線間を等分割した浮き上がり範囲を考えたものである(CW2)。

実験結果の浮き上がり範囲から、全体的に浮き上がり範囲の梁からの距離が壁線間隔の1/2の1間を越えているので、この考え方であると全ての試験体で十分安全側の評価となった(別表のCWU/CW2参照)。

重複範囲の考慮をしなくてよい分、簡潔であることが長所である。


<モデル2の欠点>

@耐力壁線間隔が大きいときカウンターウェイトが過大に見込まれてしまう可能性があるので、壁線間隔の限界値を設定する必要がある。

Aモデル1に比べ、実験値との差が大きい場合がある(今回の実験のように、梁中の突き上げが1カ所のみの梁が多い場合)。


前へ← →次へ



 ©Tahara Architect & Associates, 2004