既設の壁の補強は、足固め・基礎の補強を考慮するだけなので、施工性がよい。
但し、本物件は圧倒的に耐力要素が少ないので新規の耐力壁を設置する必要がある。
その場合、既存の建物に新設の壁を設けることは、使い勝手・採光・通風及び基礎の補強等を考慮しなければならない。
又、施工可能範囲の既設壁・垂れ壁は建物軽量化の為、土壁を構造用合板耐力壁に取り替えることが望ましい。
前述の「6-2 現況の問題点B」にて指摘された、建物の耐力が大きくなる。
既設・新設耐力壁種類及びその設置個所に応じて、保有限界エネルギー( Euo )が割増しされる。