光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-4. 小屋裏調査状況

73 本堂北西側 隅木部分

この隅木部分の下部にある、耐力壁か゛屋根構面と緊結されていないため、1階耐力壁の性能が発揮できない。
こういった下部の耐力要素と屋根面の水平構面の緊結が、耐震補強には不可欠である。

74 本堂西側外壁構面 上部

ここも73と同様である。
劣化に関しては、妻面や小屋梁丸太の一部を除いては構造的に影響を与えるような蟻害・腐朽等は見受けられなかった。

75 本堂西側妻面 直交梁部分

この西側妻面は、板張りのみで仕上げられており、その板が雨水により劣化して、ここを全面改修しきちんとした耐力要素に替えることが重要である。

76 本建物の中央部(棟部分)構面

本建物の中央部(棟部分)構面の上部であるが、半割程度の筋かいがシングル配置されていた。
この筋かいの端部はN50程度の釘2本止めだった。
これでは直下の耐力壁構面は半分以下の性能しか発揮しない。
この面も耐力要素にする必要がある。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003