光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-2. 1階床下調査状況

59 柱脚金物

すべての20cm角の柱や丸柱に、肉厚4mm程度の柱脚金物が設置されていたが、金物と柱を接合している箇所は見られなかった。

60 本堂と書院の大引接合部

部分的にボルトによる接合が見受けられたが、床束との緊結では金物はほとんどなかった。

61 本堂北側 耐力壁構面

本建物の外壁構面の土壁脚部分であるが、竹小舞が露出しているのがわかる。
このように土壁が劣化しているので、補修しなければ耐力要素としての性能は半分以下になるであろうと思われる。

62 本堂内陣 丸太柱脚部

この丸柱の柱脚も金物と緊結されていないので、まずは緊結しその上で足固めをX・Y方向に設置すれば少しは柱の曲げ抵抗も期待できるものと思われる。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003