草津・万座温泉 豪快、源泉掛け流し温泉の旅
2003.10.27(月)〜28(火)

10月25日、奈良から東京へ車で移動、翌々日、偶々親戚の結婚式で東京に来ていたARさんのご希望に応じて、万座・草津(泊)を巡った。
28日の帰途は、草津→東京→大阪→奈良の約800kmをARさんと交代で運転、名神が夜間になって、久し振りに長距離トラックの恐怖を味わった。

1日目

自由が丘発8時→環七→関越自動車道→上信越自動車道→横川SA(休憩・昼食)→碓氷軽井沢IC→県道43号線・国道18・146号線→鬼押しハイウェー→鬼押出し(休憩・買物)→万座ハイウェー→嬬恋(つまこい)牧場(休憩)→万座温泉(入浴)→県道466号線→国道292号線(志賀草津道路)→渋峠→草津温泉

2日目
草津温泉→国道292・146号線・白糸ハイランドウェー→白糸の滝(観光)→国道146号線他→軽井沢(喫茶)→碓氷軽井沢IC→上信越自動車道・関越自動車道等→目黒区(家内・愛犬ピックアップ)→東名・名神・阪神高速→高石市→阪神高速・第二阪奈→生駒市自宅(午前零時30分到着)
全走行距離: 1,801km
万座温泉へ
上信越自動車道を進み、軽井沢に近づくと、妙義山が現われてくる。
赤城山・榛名山・妙義山を上州三山という。この内、妙義山は奇怪な山系で知られている。
自動車道の進行方向が変わるたびに、妙義山がガラリと姿を変え、とても同じ山とは思えない。
横川SAで休憩
駅弁人気ランキングで常に上位の「峠の釜めし」は、ここのSAで買える。
軽井沢から鬼押出しハイウエィ
浅間山を左手に雄大なパノラマが広がる。
当日は曇天。
この写真は前回通過の際のもの。
万座ハイウエィ途中の嬬恋(つまこい)牧場で休憩・喫茶。
天気が良ければ眺望が素晴らしい。
万座ハイウエィを上りきると、リフトや万座温泉の旅館・ホテルが見えてくる。
万座温泉のシンボル
白いガスが噴きだす「空吹き」
万座温泉ホテル.。極上の浴室・露天風呂と掛け流しの白濁湯にVサインのARさん。
万座温泉から草津温泉に向かう国道252号線は当日、濃霧であったため、この景色は見られなかった。
何れも前回通過の際に撮影したもの。
国道では一番高い渋峠(2,152m)
日本100名山の白根山(2,171m)のコバルトブルーの湯釜、国道から20分程度で到達できる。
左手、有毒の硫化ガスが噴き出しているため駐停車禁止
白根山の上り口にある弓池、ここで既に標高2,000m
ここから草津温泉までは30分の距離だ
万座温泉 (1) (2)
「碓氷軽井沢IC」で下りて軽井沢の町を通過、途中、蕎麦の昼食を取って、「鬼押し出し」でこの地の特産品、嬬恋村の高原キャベツ1箱(8個入り)を買いもとめた。あいにく、浅間山は雲で隠れて見えないまま、鬼押出しハイウエーから万座ハイウエーに入った。

軽井沢から万座温泉にかけて、平地より3週間早い紅葉が満開、1800メートルの万座温泉に向かって高度を上げるに従がって、真っ赤なモミジが消えて、薄茶色に色を変えた落葉松・白樺の木々が増えてきた。

途中、嬬恋牧場に立ち寄って、本来正面に見えるはずの浅間山のわずかな稜線を見ながら、濃いミルクを飲んだ。
そこから軽い耳鳴りと頭痛を感じながら急激に高度を上げ、やがて木の生えていない赤茶けたむき出しの山肌、白い煙を吹き出す「空吹き」、硫化ガスの噴きだす一帯を通り抜け、白根火山帯の真っ只中にある万座温泉に到着した。
座温泉は白根山の南西、海抜1,800メートルの高度にあり、一帯は上信越国立公園内にある。
1温泉1旅館、あるいは露天風呂だけでは、ここよりもっと高いところにある温泉もある.。
しかし、これだけ高い場所に、10数軒の旅館・ホテルが立ち並ぶ温泉地は恐らくないだろう。
旅館街の反対側、木一本生えていない荒々しい谷間には、万座のシンボルである「空吹き」と呼ばれる硫化水素の白い煙が、常時吹き上がっている。

源泉は湯畑をはじめ、泉質が違う姥の湯、大苦湯、鉄湯など10ヶ所あまり、温泉湧出量は1日に540万リットルという大変な数字で、いかにも効能がありそうな青味がかった乳濁色の硫黄泉が代表的な温泉だ。
これだけの湧出量があれば、もっと旅館やホテルが増えてもよさそうなものだが、休火山である白根山やこの一帯の噴火・有毒ガスの大量噴出で、ここから退避するリスクがあるので、本格的な建造物や新設が手控えられていると聞いた
草津温泉 (1) (2)
「温泉教授」の松田忠徳先生の表現を借りれば「温泉力日本一」の温泉だ。この豪快な湯畑の自噴量が毎分4,000リットル、しかし、大露天風呂「西の河原露天風呂」の源泉「万代鉱」は15,000リットルもあるというからさらに驚く。
草津のシンボル「湯畑」風景
西の河原露天風呂から流れ出た万代鉱源泉に立つARさん
西の河原露天風呂
とにかくデカくて深い露天風呂に驚く。
Ph1.7の強酸性なので、タオルでゴシゴシ体を洗うのは厳禁。カチカチ山のタヌキになるそうだ。
車がやっと一台通れる温泉街。
温泉饅頭の試食を勧められ、往復するとそれだけで腹いっぱいになる。
宿泊した草津ホテルから万代鉱の湯煙を遠望
大きくはないがシットリとした露天風呂
2日目
今日中に草津から、東京に寄ってから大阪経由で奈良に帰らなければならない。(800km)
観光は軽井沢に向かう裏道・白糸ハイランドウェー沿いの白糸の滝だけで済ませて、先ず東京に向かった。
浜松当たりから宵闇が迫り、名神は自家用車より圧倒的に多いトラックの群れに脅かされて走った。
それにしても、車間距離をとらないトラック野郎の無謀運転には怒り心頭。
第二東名・名神建設反対論者だった私だが、建設賛成にまわることにした。
現在の東名・名神をトラック専用とし、新道に入ったら罰金、事故はトラック同士でやってもらえればいい。
紅葉真っ盛りの白糸ハイランドウェー
可愛らしい軽井沢の「白糸の滝」