霧島温泉郷・旅行人山荘 (鹿児島県)
住 所 鹿児島県姶良郡牧園町高千穂3865
電 話 0995−78−2831
交通機関 九州自動車道横川ICから県道50号線・国道223号線で約20km
JR日豊本線霧島神宮駅から林田バス霧島いわさきホテル行きで35分丸尾下車
施設(日帰り用) ロビー、湯上り処、売店、駐車場(100台)
宿 泊 42室 (すべてBT付き、露天風呂付き客室有り) 税込み9,800円〜 詳細は下記HP参照
泉 質 2種類の源泉
・丸尾温泉:単純泉 自然湧出 泉温60℃ 56.6リットル/分 pH6.9 、無色透明
・硫黄谷温泉:単純硫黄泉 噴出泉 泉温65.3℃ 無色透明から白濁などに変化 pH5.39
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 11時〜15時(予約不要)
宿泊客は15時〜24時 5時〜11時 貸切露天風呂は下記旅館Hp参照
定休日 無休
入浴料金 大人500円 
入浴施設 内風呂男女各1 露天風呂男女各1 貸切風呂3 足湯
浴室備品(外来) シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット えびの高原、霧島神宮、鹿児島、桜島
お土産・食事 館内に売店あり
近くの温泉 霧島温泉郷 新川渓谷温泉郷、、霧島神宮温泉郷他多数
牧園町HP
観光協会HP
旅行人山荘HP
http://www.town.makizono.kagoshima.jp/
http://kirishimakankou.com/index.html
http://ryokojin.com/
雑記帳 鹿児島には、行きたい温泉が山ほどある。もう一回この地を訪れたいものだ。
所在地 : 姶良郡牧園町
温泉名 : 霧島温泉郷丸尾温泉
施設名 ; 旅行人山荘 (宿泊日:2005.4.6)
牧園町は鹿児島県のほぼ東北部に位置する。

雄大な霧島連山とミズナラ・ブナそしてミヤマキリシマ(町花)に被われた広大な高原原野、そして天孫降臨伝説の霧島連峰の南側に湧く温泉の多くは牧園町にある。

当初、「霧島高原」として、近隣の町村とともに、昭和9年にわが国で最初に国立公園の指定を受けた町だ。
その後、広域化された霧島屋久国立公園は、鹿児島県及び宮崎県にまたがる火山郡の霧島地域、桜島を中心とする錦江湾地域、南方海上に位置する屋久島地域で構成されるようになった。
町域には湯量豊かな霧島温泉郷と天降川沿いの新川渓谷温泉郷(一部)を有している。

宮崎県側から見た霧島連峰
前日宿泊した黒川温泉を発って、九州自動車道・宮崎自動車道を利用して、まず宮崎県の温泉(極楽温泉)に立ち寄った。その後、霧島バードライン(国道223号線)に乗って神話の山・高千穂峰(1,574m)の南側山麓を走り、一旦、霧島神宮を通り過ぎて人気の旅館である妙見温泉石原荘に立ち寄り、その後引き返して今夜の宿泊地、霧島温泉郷の旅行人山荘に到着した。
標高1,7000mの韓国岳を中心に獅子戸岳、新燃岳、中岳そして神話の高千穂峰など20数座の火山群が集まる霧島連峰の南側に、大小10近い温泉がある。これらを総称して霧島温泉郷と称し、標高600mから900mの山麓・高原に点在している。新湯・林田・硫黄谷・丸尾・湯の谷・殿湯などの温泉群がそれであり、巨大なホテルから湯治宿までバラエティに富んでいる。。
中でも、えびの高原と国分方面の分岐点にある丸尾温泉が賑やかで、通りに沿って飲食店・土産物店などが並び、100室〜200室を越える大ホテルが建ち並ぶ.。
尚、丸尾温泉から国道223号線を10kmほど南西に下った、新川渓谷温泉郷は自噴温泉が多く、
中でも旅館が10軒ほどある妙見温泉には、妙見石原荘など人気の温泉宿がある。
また、近くには日本で最初の新婚旅行の地と話題になっている塩浸(しおひたし)温泉がある。ここには、西郷隆盛の推薦で、坂本龍馬と妻おりょうが慶応2年(1866年)にこの温泉で湯治をしたと言われ、今は福祉の里でその湯に浸かることができる。
河原の湯坪跡に坂本龍馬・おりゅうの銅像が建つ。
鹿児島空港方面から国道223号線やって来た場合、丸尾分岐点の少し手前左手に案内板があり、そこを左折し旅館専用の急坂道を上がっていく。建物は標高700mの小高い丘の中腹にあり、眼前には霧島の山々、さらには錦江湾、その中に浮かぶ桜島が遠望できる。
周囲は赤松やぶなの林で囲まれている。
ここは、平成11年に霧島プリンスホテルから旅行人山荘と名を改めた。ユニークな名前は、ここが雑誌「旅行人」編集長の実家であることから命名された。
建物はやや古びているが周囲の環境は素晴らしい。
従来部屋は40室、10畳の和室(BT付き)が中心であったが、わたしが宿泊した後の2005年7月に2階、3階の客室が改造がされ、露天風呂付き和室やベランダ付き洋間などが誕生した。しかし低料金の魅力はそのまま維持され、標準的なのが1泊2食付で税込み@9,800円(平日1室2名利用の場合、休前日は1,000円増し)、露天風呂付き和室でも@13,800円(同)で宿泊できる。
(宿泊料金は改定されるので予約前にインターネットで確認ください)
館内に入ると広いがゴテゴテさを排除したシンプルなロビー、チェックインを受け付ける女性のマナーも良い。
赤松やぶなの林の中に建つ
旅館の粋な看板
素晴らしい展望の足湯
夕・朝食のレストラン
旅行人山荘の基本方針として、客室において女将の挨拶、お茶の給仕や浴衣の召し替えサービスなどは 行われない。また、客から特別な申し出がない限り、和室の寝具を用意する以外に客室に立ち入らない、としているので旅館の欠点であるプライバシーが守られる。
もちろん、仲居さんはいないので心付けは不要、夕食・朝食とももちろんレストランとなる。わたし好みだ。
案内された部屋は、BT付きで標準的な10畳の和室、窓からの眺望は素晴らしく、天気がよければ錦江湾から桜島まで見えるという。
夕刻、窓から広い手入れされた庭園を見ていたら、鹿の家族がやってきていた。
因みに裏山の5,000坪が、ここの所有地で、赤松やぶなの自然林を散策するには絶好の場所で、ここでも鹿と出くわした。

食事(夕・朝食)は素晴らしい眺望のレストランで頂く。、
夕食は、山の旅館にもかかわらず、けっこう海の幸、それも新鮮なものを頂けた。派手さは無いが、丁寧な料理だった。
(読者から、「このサイトには食事の記述が少ない、というよりは無い」のお叱りを受けた。以来、料理の写真を撮影し、お品書きを持って帰るようにしている。しかし、今回はそれがテーブルに無かったのか、あるいは紛失したのか不明だが、とにかくそれが手元に見当たらない。従って、左の通り、料理名・素材不明のまま、写真だけを掲載するのでお許しください。)

(宿泊料金:税込み2食付2人1室@12,800円
自慢の風呂
旅行人山荘の風呂は文句なく素晴らしい。
風呂は本館内に、それぞれ露天風呂がついた大浴場が2つあり、時間によって男女別が変わるので、宿泊客は4つの風呂を楽しめる。
露天風呂は、一つは地元霧島の大きな岩石を配置したもの(大隈の湯)、もう一つは切り出した石で造ったもの(錦江の湯)で、、一度に7〜8人がゆったり入れる。それぞれの露天風呂からの眺望も素晴らしい。さらに嬉しいのは、宿は2種類の源泉を持っていることだ。一つは文政2年(1819年)に発見された天然自噴の単純泉。もう一つは湯の花が舞い硫黄の香が漂う硫黄泉だ。

大浴場には単純泉、露天風呂には白濁した硫黄泉が注がれているので、一度に2種類の湯が楽しめる。
さらに、ここには別の売り物がある。

3つの貸切露天風呂、「赤松の湯」「もみじの湯」「ひのきの湯」の3つの貸切露天風呂だ。
中でも赤松の湯は、本館の横の出入り口からいったん庭に出て、そこからなだらかな斜面を2分ほど下った赤松やぶなの林の中にある。

早朝6時半の予約、一番風呂だ。
周囲を含めて地元の石を平板にして組んだ湯船は贅沢にも2つあり、両方で20人が一度に浸かれるのではないか。そこに一人で体を沈める。
熱い湯が好きな人には、少し温いと感じられる泉温だが、私には丁度良い。せっかくなので、もう一つの小さな風呂に入る。そこであらためて周囲を見回す。
早朝の静寂、霧だろうか霧雨だろうか。肌には雨滴が感じられない。周囲の木々が煙って青白く霞んでいる。半身の温もりが朝の筋肉を和らげ、半身が浴びるオゾンをタップリ含んだ冷気が身も心も目覚めさせる。渓流沿いの風呂あるいは山間の閉ざされた視界の風呂とも違う不思議な味わいがある。私には珍しく、制限の45分間をフルに使って、なんとも爽快な湯をタップリ楽しんだ。
他の2つの貸切風呂は本館を挟んだ反対側の小高い斜面にあり、すべて無料の予約制だ。
宿泊手配の際に、予め貸切風呂を予約することができる。
この赤松の湯と予約方法を推薦・教授くださったのが温泉サイトの仲間で、相互リンクさせて頂いているプー助さん、大変有難うございました。
錦江の湯、快晴ならば錦江湾・桜島が見える。
大隈の湯
赤松の湯のアプローチ
朝霧に煙る林に囲まれなた赤松の湯。オゾンをたっぷり含んだ冷気が、湯で火照った体に快い。
●データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
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