白浜温泉 コガノイ ベイ ホテル(和歌山県)
念願の孫3人との一泊旅行、私は十分満足したが、6歳の長女を筆頭に子供3人の世話で、次女夫婦はそれどころではなかったろう。
大事な週末の2日間を割いてくれた娘婿にも厚く感謝する次第だ。
温泉名 : 白浜温泉
白浜町・白浜温泉の詳細にについては特集 南紀白浜温泉をご参照ください。
自分の幼少期を思い出すと、5〜6歳くらいのことをかなり覚えている。
そんなわけで3人の孫のうち、一番上の孫娘が6歳、長男が4歳になったところで、念願だった一泊旅行を娘に申し出て、娘婿も貴重な週末を付き合ってくれることになり夢が実現した。

目的地は白浜、しかし当然のことながら温泉でなく、パンダやイルカショーのアドベンチャーワールドだ。
早朝に発って11時前には到着、夕方まで目一杯遊び、孫達が歓声を上げて喜ぶ様を見て一人悦に入っていた。

入場料金は大人3,500円、小中学生が2,300円、小人が1,700円、シニア(60歳以上)3,100円。
決して安くないが、実際に一日を園内で過ごし夕方にここを去るときは、料金以上の思い出を持つことは間違いない。

開園時間:9時30分〜10時 閉演時間:17時〜?
開園・閉演時間・休演日は季節によって異なるので、ここのホームページを参照して頂きたい。

また、旅館・ホテルで前売り券を購入すると大人で200円割引になる。季節によっては、ホームページから割引券をコピーし持参すれば割引になる。
イルカショー・アシカショーやパンダ館は入場券に含まれれる。

そのパンダだが、日本では3ヶ所の施設でしか見られない。東京の上野動物園(1匹)、神戸の王子動物園(2匹・中国から10年の貸し出し)とここだけだ。
永明(父)、梅梅(母)、隆浜・秋浜(双子)、良浜、幸浜(2005年8月誕生)と、なんと6匹もいるのだ。
しかも混雑無しにゆっくりと見られるのが、何よりも嬉しい。


白浜町は紀伊半島の南西部に位置し、北は田辺市、西は太平洋、東は富田町、南は日置川町と境を接している。
その日置川町とは、平成18年3月1日を以って合併することが決定している。

日本三古泉の一つ白浜温泉(他に有馬温泉・道後温泉)は、田辺湾から鉛山湾にかけて点在する新白浜・古河浦・大浦・網不知・東白浜・白浜・湯崎温泉などの総称である。
ホテル・旅館が25軒・宿泊最大収容人員は8,570人(何れも白浜旅館協同組合のホームページから算出)の大温泉地だ
(この他に加盟外の宿泊施設、民宿・ペンション有り)。

白浜温泉の魅力は、恵まれた湯量、洗練された設備・料理・サービスのホテル・旅館、白良浜・円月島・千畳敷・三段壁などの景勝、新鮮な魚介類、数多いテーマパークなどのレジャー施設、それに夏の海水浴など、単なる温泉地という枠を超えた総合力にある。

山間(やまあい)の温泉は雨や霧の日が情緒を増すが、白浜は快晴・青い空が似合う温泉リゾート地だ。

もう一つ、白浜温泉には別の魅力がある。
全国的に知られた荒磯が目の前の「崎の湯」、2種類の源泉掛け流しを楽しめる牟婁の湯」など5ヶ所の外湯の存在だ。
外湯の充実・良否は、温泉地評価の重要な要素だ。この点でも白浜温泉に不足は無い。
孫達との一泊旅行・・・アドベンチャーワールド
上野動物園も真っ青の6匹ものパンダ.。しかも混雑無しにゆっくりと見られる。
イルカショー・アシカショーの開催時間は、ホームページを参照して、効率よく見ることが必要だ。
また、夏休み・ゴールデンウイーク等は混雑すると思われるので、早めに席を確保しておいた方が良いかもしれない。
また、幼児に楽しい動物との触れ合い広場もある
勇壮なイルカのジャンプ
観衆にご挨拶
コミカルなアシカショー
サファリワールドの熊
ペンギン館
プレーゾーン
施設名 : コガノイ ベイ ホテル (宿泊日:2005.11.19)
住 所 西牟婁郡白浜町湯崎3212−1
電 話 0739−43−6000
交通機関 阪和自動車道南部ICから国道42号線で約20km
JRきのくに線白浜駅から花バス無料シャトルバス利用

大阪からの無料送迎バスもある。(下記のホテルHP参照)
施 設(宿泊者) レストラン2、バー、ラウンジ、ティーラウンジ、室内温水プール、ガーデンプール、ワンワンログハウス(有料)、キッズルーム、エステティックサロン他
駐車場(約120台)
宿 泊 172室(洋室161 和室11室)
スペシャルプランで11,800円(平日・4人1室)〜
尚、季節・宿泊人数、プランなどによって料金が大きく変わるので、下記古賀の井屋HPで参照ください。
尚チェックイン・チェックアウト時間をHPやパンフレットで見つけられなかった。
ガイドブックでは、それぞれ午後2時と午後12時とゆったりしているが、予約時に確認ください。
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 13時〜22時(予約不要)
定休日 無休
入浴料金 大人 1,200円
入浴施設 内湯男女各、露天風呂男女各1
浴室備品(外来) シャンプー、ボディシャンプー、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 円月島、千畳敷、三段壁・洞窟、外湯巡り、海中展望台、アドベンチャーワールド、ハマブランカ、南方熊楠記念館、紀州博物館など
お土産・食事 鮮魚・水産加工品(西日本最大級・とれとれ市場南紀白浜等)
食事処は町域に多数
近くの温泉 白浜町内旅館(立ち寄り湯)・外湯(5ヶ所)・日帰り温泉施設、椿温泉、日置川温泉、えびね温泉南部温泉、田辺温泉等多数
白浜町HP
観光協会HP
古賀の井HP
http://www.town.shirahama.wakayama.jp/
http://www.nanki-shirahama.com/
http://www.coganoi.co.jp/index.html(コガノイベイホテルと共通)
雑記帳 白浜町の企画観光課長さんには、今回は孫を連れていることだし、町長さんへのご挨拶は失礼すると事前にことわり、宿泊場所も告げなかった。ところが当日、町長さんからの果実の差し入れがあり驚いた。
おそらく、役場で主だったホテルに電話し、私の名前の予約を照会したのだろう。その丁重さに大変恐縮した。
久しぶりの土曜日の宿泊、数ヶ所の旅館に電話したが満員(観光大使としては白浜のために喜ぶ)、最終的に予約できたのが、白浜の老舗・ホテル古賀の井の姉妹館であるコガノイ ベイ ホテルだった。

ここは、経営再建中だ。
2004年9月、ホテルの債権者である紀陽銀行が申請していた古賀の井の会社更生法適用が裁判所で認められ、その後、北海道資本のカラカミ観光が経営を引き継いだ。
これでカラカミ観光は、白浜では豪華な建物で知られるホテル川久、白浜シーサイドホテルに次いで古賀の井の2つのホテルを有することになった。
古賀の井がここに至った最大の原因が、この日に宿泊する地上10階、地下2階、客室172室の大きなコガノイ ベイ ホテルの集客不振によるものだった。

こんな背景を承知の上での予約だったので、アドベンチャーワールドからここに到着したとき、ある種の感慨を持って巨大な建物を見上げた。

館内に入る。広々としたロビー・ラウンジ・レストラン・パティオ・売店などの1階は絨毯は敷かれておらず、ゴテゴテしない機能的でクリーンなフロアが好ましい。
館内はすべてバリアフリーになっている。

部屋は45m2のゆったりとした洋室、玄関を入ると冷蔵庫、クローゼットや化粧室があり、浴室と洗面、トイレが独立していて使い易い。もう一つドアを開けると、広々とした寝室にセミダブルのベッド2つにソファ。大きな窓があり、その向こうには古賀の浦を見下ろすベランダがついている。このホテルは全室オーシャンビューだ。
娘夫婦と孫3人の部屋は隣室、同じ広さだが畳が敷かれて布団が2組敷けるようになっている。(ファミリールームと呼称)
ベランダから見る古賀浦の風景は見事で、島・ホテル・漁船等が溶け合って、湯崎・白良浜のホテルからの海岸美の風景とは異なる。

風呂は、大きな内湯・露天風呂が男女別にある。露天は大きな高野槙風呂と岩風呂、時間で男女が替わるので、4種類の風呂が楽しめる。
湯はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉で湯冷めしにくい泉質、内湯が掛け流しと思われる。
30分おきに、古賀の井ホテルへのマイクロバスが出ていて、そこの趣向を凝らした多種多様な風呂も無料で入浴できる。
夕食
夕食・朝食(バイキング)ともレストラン。
和会席、寿司会席、洋食(南仏風)、鉄板焼4コースが用意されている。レストランは2つあり、選択した料理(選択できないプランもあるので注意)によって、レストランが異なる。
私たちは和会席を選んだが、客室の割にはレストランのテーブル数が少ないのか、あるいは当日はこのコースを選択した人が多かったせいなのか、理由は定かではないが、5時30分スタートとと7時30分スタートの2交代制だった。どちらのスタート時間も中途半端だか、チェックインしたときに強制的に5時30分スタートを割り当てられた。
食事時間まで30分余りなので余裕が無く、無理やり頼んで7時半からに席を作ってもらった。
予約時に食事時間帯の確認は無く、早い者順かもしれない。いずれにしてもこの点でホテルの評価を下げた。和会席のレストランは、隣席との余裕が不十分、テーブル類も安っぽかった。
ここは洋室が9割以上を占めるホテルでもあり、洋食を選択したほうが雰囲気は良いのかもしれない。ホテルのパンフレットも洋食用のレストランが大きく掲載され、和食用は入口だけが小さく紹介されていた。
先付け(胡麻豆腐)に続く料理は下記写真の通りで、特に魚介類の食材が多いというわけではないが、なかなか洗練されたものだった。
前菜(彩が鮮やかだった)
吸物(松茸土瓶蒸し)
造り(鰹・鯛・車海老・太刀烏賊)
煮物(蕪 蟹子寄)
焼物(伊勢海老根津焼き)
お凌ぎ(百合根白子蒸し)
強肴(和牛しゃぶしゃぶ)
揚物(海老芋・海老他の天麩羅)
止椀(赤出し)・ご飯(茸加薬御飯)香の物
水菓子(柿 柚子ムース 洋梨ゼリー寄)
初めて宿泊した巨大リゾート温泉ホテル、それに孫を連れてのイレギュラーな宿泊と食事。それ故、他の旅館・ホテルとの比較の上での評価は難しい。

温泉に関しても、ここの風呂は施設の大きさに見合った標準的な風呂だが、せっかく無料で入浴できる古賀の井ホテルのバラエティに富んだ風呂にも入浴していない。
それに団体並みの、押し付けの夕食時間帯が気に障った。
こういう諸要件を前提に、家内と2人だけで宿泊したと仮定し、広々とした館内・充実した設備・部屋の広さと眺望・夕食・朝食の内容等を総合的に勘案して評価すると、少なくとも宿泊料(以前よりかなり引き下げられた)に見合った満足感は得られるだろう。
また、早めにチェックインして、屋内プール(夏季は屋外プールも利用可)やラウンジなどでくつろぐなどして、フルにリゾート感覚を楽しむのもよいだろう。
エピローグ
自分が小学1年生のとき、日曜日に母方の祖父母が弟を連れて伊豆の大仁(おおひと)温泉に出かけた。
私は、翌日の学校のため行けず、3人は私に黙ってでかけた。それを知った自分は、間に合わないのに、泣きながら駅まで追いかけた。
その後、祖父母と旅行をする機会はやって来なかった。
いま、自分がその当時の祖父母の年令になって、是非とも孫達と旅行に出かけ、「オジイチャンと一緒に行ったね」という旅の思い出を彼等に持って欲しくて、強引に娘夫婦に呼びかけた。

出来上がった写真は、アルバムに整理して6歳の孫娘に手渡し、大事に保管するようにくどいくらい言い聞かせた。
いつの日か、彼女はそのアルバムを見て、この旅行に対する私の想いを汲み取ってくれるだろう。

反省点:孫達の食事のときを考えると、レストランでの食事より、声をあげても、動き回っても問題が無い旅館の部屋食の方が良かった。まだ機会はあるだろう、次回はそうするように頭に叩き込んだ。
翌日、千畳敷の磯にて
データは変更されている可能性があります。お出かけ前にご確認ください。
2人1室1人当たり18、300円(税・入湯税別)
コガノイベイホテルからの眺望
湯崎からの眺望
崎の湯
壮大な外観
1階フロアー
45uのスタンダードルーム
ベランダからの古賀浦
高野槙の大きな樽風呂
広い内湯
一部