ああ　いい湯だな！鷹巣温泉鷹巣荘　　名湯・秘湯･立ち寄り湯３００

急に思い立って岐阜県平瀬温泉と石川県スーパー林道沿いの中宮温泉（何れも追って記事掲載）２泊の旅に出かけた。
最終日、帰途に掛け流しの温泉施設２ヶ所で立ち寄ることにしていた。

以前、温泉サイト仲間の温泉たまこさんから紹介されていた福井県「芦原温泉米和」は、何れ宿泊する予定なので除外。

一方、事前に日帰り施設の中で石川県側スーパー林道にほど近い「白山杉の子温泉（追って掲載）」を見つけていたので、一ヶ所はこれに決定していた（同じく温泉サイト仲間のせっとんさんの記事参照）。

もう一ヶ所を、持参した北陸の湯宿と同日帰り施設のガイドブックをめくって探したが、北陸には掛け流しの風呂が少ない。
あきらめていたところ、温泉宿ガイドブックの最終ページで見つけたのが、東尋坊と越前岬の中程にある鷹巣温泉の一軒宿・国民宿舎鷹巣荘だった。

正確な名称は福井市国民宿舎鷹巣荘と言い福井市が経営している。
越前海岸の断崖の上にあるので、日本海が眼下に広がっている。

外観は素っ気ないコンクリート造りの３階建（地下１階）、館内もかなりくたびれていて、フロント・ロビー・ラウンジ・売店が雑然と配置されていて、いかにも国民宿舎といった雰囲気だ。

しかし逆に手軽に利用できる施設で、宿泊料も１泊２食付き税込で７，１３５円から設定されている（２００８年t６月現在・・・休日・祭日前日と夏季は８４０円加算）。
大小（１２畳～６畳）の客室は全部で２２室、すべてオーシャンビューだが、トイレ付きの客室は無い。

こんな宿に加温・加水・循環・消毒無し、正真正銘の掛け流し風呂があるのには、正直言ってとても驚かされた。

福井市は、九頭竜・足羽・日野の三大河川の扇状地である福井平野に発展してきた都市だ。

北陸自動車道敦賀ICから日本海を真横に見ながら国道３０５号線に乗って北進すると、越前加賀海岸国定公園の景勝地が次々と現われてくる。越前岬・呼鳥門・軍艦岩そして東尋坊。
これらの観光拠点として北陸を代表する温泉地の一つ芦原温泉や幾つかの小さな温泉地が湯煙を上げている。
これらの観光地は隣接する越前市や芦原市に位置しており、福井市にはこれはと思う観光スポットは無いように思える。

しかし、歴史が好きな者には戦国時代・織豊時代を通じてのこの地の有為転変に目が向く。
市街地の南東にある一乗谷に居を構えた朝倉氏が５代１０３年間にわたり、越前の国守として広大な地域を支配していた。当時の一乗谷は小京都と呼ばれるほどの栄華を極めたといわれているが、その朝倉氏は織田信長に滅ぼされ、信長股肱の臣・柴田勝家が後を引き継いだ。
その柴田も豊臣秀吉に滅ぼされた。
その際、妻のお市の方は城を落ちることを拒否、勝家とともに果てたが、後に長女の茶々は秀吉の側室となり淀君となった。

住　所	福井市蓑町３－１１－１
電　話	０７７６－８６－１１１１
交通機関	北陸自動車福井北ICから車で４５分 JR北陸本線駅から京福バス鮎川又は大丹生行きで５０分、みの浦下車徒歩５分
施　設	売店、ロビー、駐車場（７０台）
宿　泊	２２室（T無し）７,１３５円～１１，８００円（休日・祭日の前日・夏季期間（７／２０～８／２０）は８４０円プラス。（２００８年６月現在）他にビジネスコース　６，１９０円（夕食は一品料理）がある。
泉　質	アルカリ性単純温泉（源泉温度４９℃　ｐH９．１３　淡黄色・無臭・渋み）
適応症	不記載（理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照）
入浴時間（日帰り）	１０時～２０時
定休日	無休
入浴料金	大人　　４００円
入浴施設	男女別内湯、男女別露天風呂、貸切風呂
浴室備品	シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット	越前海岸国定公園（東尋坊・越前岬・軍艦岩・亀岩）、越前水仙の里、越前竹人形の里、越前がにミュージアム
お土産・食事	土産は館内で可、食事付き入浴可国道３０５号線沿いに食事処点在（東尋坊・越前岬）
近くの温泉	芦原温泉・三国温泉・佐野温泉・越前玉川温泉
福井市HP 福井観光HP 鷹巣荘HP	http://www.city.fukui.lg.jp/ http://www.fukuicity-navi.com/index.asp http://www.takasusou.jp/
雑記帳	北陸の温泉は我が家から２００ｋｍ～３００ｋｍの距離。手軽に行ける距離だが、温泉の数はさっぱり増えない。将来、気力体力が衰えたときに残している、という理由もあるが、有名温泉の温泉力が貧弱が最大の理由だ。そんな中で鷹巣温泉を見つけたのは嬉しい。

データ　（データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。）