施設名 : 大白川露天風呂 (入浴日 2008.6.14)
所在地 : 大野郡白川村平瀬
温泉名 :大白川(おおしらかわ)温泉 
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 岐阜県大野郡白川村平瀬大白川
電 話 05769−6−1311(白川村商工観光課)
交通機関 東海北陸自動車道白川郷ICから約30km
JR高山本線高山駅から濃飛バス白川郷行きで1時間10分平瀬温泉下車そこからタクシー
(?頼めるかどうか不明)
施 設(日帰り利用) 食事処  駐車場(200台) 
宿 泊 無し
泉 質 含硫黄ーナトリウムー塩化物温泉 
無色澄明 微塩味 微硫化水素臭
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 6月〜10月営業(具体的な日は白川村に照会)
8時〜17時
定休日 期間中不定期
入浴料金 大人 300円
入浴施設 男女別露天風呂
浴室備品 シャンプー・ボデイソープ無し、ロッカー有り
観光スポット 白川郷・五箇山合掌造り(世界文化遺産)、和田家(重文)、御母衣湖、荘川の里、荘川桜、ひるがの高原、白山スーパー林道、高山
お土産・食事 施設内で食事可
白川郷で食事・土産可、道の駅「飛騨白山」にて特産品購入可食事処無し)
近くの温泉 平瀬温泉(追って掲載)、大白川温泉しらみずの湯(日帰り)・五箇山温泉、くろば温泉(日帰り・・追って掲載))、中宮温泉(追って掲載)、中宮一野里温泉
白川村HP
観光協会HP
白山スーパー林道HP
露天風呂紹介HP
http://www.shirakawa-go.org/
http://www.shirakawa-go.gr.jp/
http://www.hakusan-rindo.jp/index.shtml
http://www.allhida.jp/cgi-bin/site-db/show.cgi?s_mode=&d_id=000813
雑記帳 今年は、ここ平瀬温泉宿泊に続いて、新穂高温泉・濁河温泉・平湯温泉に宿泊し、岐阜県の充実が果たせた。
飛騨名物の朴葉味噌と赤カブとすっかり御馴染みになったが、いつも思うのは食事に出る朴葉味噌はなんであんな少ない量なんだろうかということ。
それに赤カブは刻んだ方がはるかに美味しいことを発見した。
大白川温泉・大白川露天風呂 (岐阜県)
   
白川村は、言うまでもなく世界文化遺産に登録された「白川郷・五箇山の合掌造り集落」を有する岐阜県西北部の村だ(但し五箇山集落は富山県)。

白川村荻地区には100軒を超える葺きの古い合掌家屋が建ち並び、この地域の原風景を今に伝えている。

村は霊峰・白山(2,702m)を主峰とする両白山地を境として石川県と接し、北を人形山(1726m)によって富山県の五箇山と区切られている。

村の面積の96%が急峻な山林で、その山々を縫うようにして庄川が流れ、その河川沿いにわずかな平地がある。

白川村は日本ばかりでなく世界的な豪雪地帯であり、この風土から合掌造りという鋭角な屋根を持つ建築様式が生まれた。
白川村の合掌造りの里は、2回目の訪問。今回は地元の平瀬温泉(追って掲載)に宿泊したので、時間をかけてゆっくり観光した。
大白川温泉、日本三霊山の一つ白山(他に富士山・立山)の東側、白山の前衛の山の通称・地獄谷に湧出している。
成層火山(最後の噴火は1659年)の立山は白山国立公園内の中核で、石川・福井・岐阜県に跨り、最高峰の御前峰(標高2,702m)をはじめとする山峰の総称である。
日本にはこれより西に2000m以上の山が無い。

平瀬温泉(追って掲載)や近くの日帰り温泉施設は、10数キロ離れたこの源泉から引き湯している。
この日、前日宿泊した平瀬温泉を発ち、秘湯として温泉フリークには知られた「大白川露天風呂」に向かった。

これまで、全国の秘湯と呼ばれる温泉にかなり行き、すれ違いが難しい隘路には慣れているが、主要道路からせいぜい5km走れば到達できた。
しかし、大白川露天風呂は、国道156号線から外れて14km、40分を運転しなければならない。
かなりの緊張を持って、平瀬温泉で左折し白山公園線(冬季閉鎖)に乗った。
白水湖の向こうには日本百名山・白山五山の一つ、別山(2399m)が間近に見える。
かなり縮尺が小さい地図で、ようやく髪の毛より細い白線で表示された白山公園線を見つけることが出来る。実際に走ってみると4分の3がセンターラインはないもののスピードを落としてすれ違いが可能、残りが曲がり角に設けられた待避路ですれ違う(一度も対向車は無かった)。途中、ガードレールが無いところもある。
帰路、余裕が出てきて撮影した欄干の無い橋。橋全体が波打って、かつ橋の半分が谷側に傾斜している。何故傾斜をつけているのか、関係者に是非お伺いしたい。
橋の上、運転席から見た渓流。撮影中、車の中に居た家内は、例によって泰然自若、かって三重県の秘湯に行ったときのことを思い出した。
白山公園線が途切れる所に大白川園地がある。
造成したのか自然のままなのか定かではないが、100m四方くらいの平地になっていて、ブナの原生林に囲まれて平屋の管理棟や三角屋根のロッジ建っている。

眼前にはコバルトブルーの白水湖(人口湖)、その向こうには白山五山の一つ「別山(2,399m)」が聳えている。
ここは、白山平瀬登山口にもなっており、登山者はここで入山届けをするのだろう。

広い駐車場に車を停めて管理棟に向かう。
幼児を持つ若夫婦が出迎えてくれて、入浴料金300円をここで支払う。聞けば営業している6月〜10月まで下から上がってきてここに住んでいるとのこと。

営業期間はガイドブックでは6月下旬〜10月中旬までとなっていたが、やって来たのは6月14日、降雪量や道路の修復情況などによって白山公園線の開通・閉鎖時期が違うようだ。
男女別の露天風呂(内湯は無い)
管理棟とロッジ。管理棟では、飲食もできるが、場所柄、カレーライス1200円、冷しうどん・そばが1000円とお高い。
まるでトーチカ(コンクリートの防御陣地)のような浴舎
ロッカーもついた脱衣場
浸かった状態で撮影。立ち上がると眼前に白水湖、その向こうに別山が見える。
岩石を積み上げた風呂は10人くらいが一度に入浴できる。源泉が高温なので加水するときもあるようだ。
泉質は含硫黄ーナトリウム・塩化物温泉で、浴舎に入ると硫黄の臭いがしてくる。

管理人さんに聞くと、源泉はここから2kmほど離れているとことに3ヶ所あるが、硫黄分のためにパイプが詰まりメインテナンスが大変だそうだ。

そう言えば、宿泊した宿でも、浴室に「温泉が出なくなることもあります」の断り書きが貼ってあったのを思い出した。
「白山国立公園」「「(白山)平瀬道登山口」の柱が立っている。
1年の半分が閉鎖、国道から分かれてスリリングな部分もある隘路を14kmのアプローチ、三方をブナ等の原生林に囲まれ、眼前には白水湖そして白山の眺望、まさに秘湯と言っていい。

しかし、車で間近まで行けて徒歩・登山が不要でかつ有人なので、超秘湯・野湯とは言いがたいが、私にとっては、これまで入浴した風呂の中で、アクセスの点で最も秘湯度が高い温泉だった。

ここは標高が1200mを超えており、紅葉の時期は早いが、その時期に来られたらさぞかし見事な錦秋を満喫できることだろう。


温泉巡りを始めてすぐに知った秘湯・大白川露天風呂にいつかは行ってみたいと思っていた。ようやく念願を果たしたが、14kmの隘路はかなり緊張した。