名物の釜飯だけでも温泉だけでもOKの「かま家」は、テレビや観光ガイドブックなどでよく紹介される箱根・仙石原にある素朴で家庭的な食事処だ。
大竹まことと高田純次登場の番組が2008年12月30日フジテレビで放映。
箱根の観光スポットの一つ大涌谷。
箱根町は富士箱根伊豆国立公園の中にある。
箱根山の周辺のいたる所で泉質・色の異なった温泉が湧き、多数の旅館・ホテル・ペンション・保養所・日帰り温泉施設・別荘・土産物屋・レストラン・カフェ等が観光客・宿泊客・入浴客を迎え入れている。
富士山を借景として、芦ノ湖・大湧谷・湿生花園・ススキ野・トレッキングコースなどの自然、それに数多くの美術館やテーマ館が箱根の魅力をさらに高めている。
国内外から箱根にやって来る観光客は年間2000万人、宿泊客だけでも500万人に上る。
京都と並んで我が国最大の観光地であり、「町」という単位で見れば、比較するところがないダントツの日本一である。
温泉は湯船の中から注がれる。
前日宿泊した仙石原温泉 仙石高原 大箱根一の湯をチェックアウトし、車で数分、仙石原温泉街のほぼ中心にあるかま家にやって来た。
ここは朝9時からの営業で、「入浴だけ?」と聞いてきたので、「釜飯も9時から食べられるの?」と聞いたらOKとのことだった。
箱根あるいは仙石原のイメージとはそぐわない、はなはだ庶民的・家庭的な雰囲気・接遇であり、場合によっては低い評価を付ける人もいるかもしれないが、ここでは気楽・手軽に味覚と温泉を楽しめば良い。
民家風の建物
「天下一品」は評価が分かれている。
食事処兼休憩所
かま家はテレビや観光ガイドブックでたびたび登場する箱根の名物食事処で、その名の通り釜飯を売り物にしている。
釜飯には、かに釜めし、とり釜めし、しゃけ親子釜めし、貝釜めし、海老釜めし、穴子釜めしの6種類(1580円)があり、主人が山でとってきた山菜が入る。
注文を受けてから炊き上げるまでに40分ほどかかるので、この間を利用して風呂に浸かるのも良い(女性用には露天風呂が付く)。
釜飯を食べずに風呂のみ利用することもできるが、入浴料金750円は割高と感じる方もいるだろう。
風呂は詰めて3、4人が入れる程度の小さなもので、温泉は大涌谷温泉を引き湯している。
普通、仙石原にある宿は、たとえ大涌谷温泉を使用していても、その所在から仙石原温泉XX旅館と称している。
ここも仙石原の真ん中にあり、大涌谷でなく仙石原温泉と呼称する方が正しいかもしれないが、ガイドブック(るるぶ日帰り温泉・関東周辺08〜09)で、ここは大涌谷温泉とあったので、これをそのまま引用した。
江戸時代には湯本・塔之沢・宮ノ下・堂ケ島・底倉・木賀・芦之湯の温泉が、いわゆる「箱根七湯」と呼ばれていた。
その後、明治になって小涌谷・強羅・仙石原・姥子・湯ノ花沢を入れて12湯、さらに大平台・宮城野・芦ノ湖・大涌谷などが加わって、現在の箱根温泉郷は20湯になっている。
大涌谷温泉は、箱根の最高峰・神山の北西中腹、噴煙と硫黄の臭いが立ち込める大涌谷から一番近い場所にある温泉地。
約3000年前に誕生した箱根火山の名残を今に伝えるゴツゴツした岩石と噴煙が舞い上がる景観は迫力満点だ。
近くにはススキと湿原それに数多い美術館・テーマ館などで人気の仙石原(温泉)があるが、ここの温泉宿は大涌谷温泉が利用されている場合が多い。
因みに大涌谷温泉は蒸気井温泉と呼ばれ、箱根温泉供給(株)が、豊富な蒸気(火山性ガス)に水を通して温泉を作って宿泊施設などへ配湯している。
箱根・芦ノ湖から富士山を望む。
住 所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817 |
電 話 | 0460−84−5638 |
交通機関 | 小田原厚木道路箱根口IC又は東名高速道路御殿場ICから車で約25分 箱根登山鉄道箱根湯本駅→箱根登山バス湖尻・桃源台行きで28分、バス停:仙石案内所前下車、徒歩10分 |
施 設(日帰り) | 食事処(釜飯)、有料休憩所 駐車場(10台) |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・ー塩化物温泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 9時〜21時(受け付けは20時迄) |
定休日 | 第3水・木曜日 |
入浴料金 | 大人 750円 |
立ち寄り入浴施設 | 内湯男女各1 露天風呂女1 |
浴室備品 | ボディソープ、シャンプー、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 芦ノ湖、駒ケ岳、各所での富士山観望、大涌谷、仙石原、箱根関所跡、多数の美術館・テーマ館、富士五湖など多数 |
お土産・食事 | 食事・土産は周辺で多数 |
近くの温泉 | 湯本、塔之沢、宮ノ下、強羅、芦之湯、小湧谷など箱根20湯、七沢温泉、広沢寺温泉、飯山温泉、鶴巻温泉、中川温泉 |
箱根町HP 観光協会HP |
http://www.town.hakone.kanagawa.jp/ http://www.hakone.or.jp/ |
雑記帳 | かま家はテレビで度々紹介されていたので以前から承知していた食事処。 今回、すぐ近くの宿に宿泊、朝9時から入浴出来ることに気がついて立ち寄ってみたが、入浴だけの750円は少々割高に感じた。 |
大涌谷温泉の白濁したナトリウム・マグネシウム・カルシウム・ー塩化物温泉の湯が、加温・加水無の掛け流しで注がれている。