施設名 : ホテル末広 (入浴日:2006.2.13)
住 所 |
東京都大田区西蒲田8−1−5 |
電 話 |
03−3734−6561 |
交通機関 |
東急池上線・多摩川線蒲田駅、改札口を出て右側、南口直前
JR京浜東北線蒲田駅、横浜側改札口を出て左側、南口直前
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施 設 |
シングルルーム:6、825円〜 駐車場1泊1,000円 |
泉 質 |
ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉 湧出源泉温度 17.6℃、pH8.28 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
6時〜9時 12時〜24時 |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人 1,050円(1時間半) |
入浴施設 |
内湯、サウナ |
浴室備品 |
タオル、シャンプー・ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー |
観光スポット |
横浜・東京の観光スポット(京浜東北線で東京・横浜まで20分程度) |
お土産・食事 |
食事処は周辺に多数 |
近くの温泉 |
ゆ〜シティー蒲田、nulandさがみ湯、鷹番の湯、大江戸東山温泉・平和島温泉・大江戸温泉物語・大田区に温泉銭湯多数 |
大田区HP
ホテル末広HP |
http://www.city.ota.tokyo.jp/
http://www.suehiro.co.jp/ |
雑記帳 |
大田区は温泉銭湯が20ヶ所ほどある。この内、黒湯がどのくらいあるか不明だが、帰京した際に順番に回ろうと思っている。 |
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
大田区という名称は、終戦後、当時の大森区と蒲田区が合併して、両方の一字を取ったものだ。
東京都の東南部にあり、東は東京湾、北は品川・目黒区、北西は世田谷区、西と南は多摩川を挟んで神奈川県川崎市と接している。地形的には、北部の丘陵地帯(武蔵野台地)と南東部の多摩川の沖積地と埋め立て地からなる低地帯から成っている。
丘陵地帯は関東大震災後住宅化が進み、東京を代表する高級住宅街の田園調布をはじめ、雪谷・久が原などがある。
一方、江戸時代は漁村だった低地帯は、海苔の養殖が盛んだった土地柄で、その後埋め立てが行われ、住宅と工場が密集する商業・工業地域となり、京浜工業地帯の一部となっている。
川崎市と合わせこの地区は、東大阪市と並んで、我が国の製造業を下支えする技術集積地帯である。
また、国内線の基幹・羽田空港も大田区内にある。
大田区は大きくは「大森の貝塚や日蓮宗大本山・本門寺がある大森地区」「東京を代表する高級住宅街・田園調布がある調布地区」「JR蒲田駅と東急電鉄の東急多摩川線・池上線のターミナル駅が接続する蒲田地区」「羽田空港の湾岸地区」に分かれる。
私の年代は、蒲田と言えば「あまり柄がよくない繁華街」というイメージを持つ。
35年ぶりくらいに訪れた蒲田は大きく変貌し、まさに浦島太郎の感だった。JR・東急2線のターミナル駅の上に東急系他の駅ビルが建てられ、東口・西口には都市銀行・オフィス・レストランなどの大小のビルが建ち並んでいる。
しかし、一歩脇道に入ると、うら寂しい飲み屋街も残っていて、逆にほっとする。
蒲田黒湯温泉は、東西出口と比べて人通りの少ない南口を出たすぐ前のビジネスホテル、「ホテル末広」内にある。
玄関に近づくと、赤い温泉マークの描かれた看板が置かれ、そこには一際大きい文字で「黒湯」と書かれている。
その黒湯は、神奈川県横須賀・鎌倉周辺から東京湾岸に沿って大田区・目黒区・江東区さらには千葉県内房までの深度100mから1000mの地下に湯脈がある。
この黒さは、古代の草木の成分が地下水に溶け込んでできた冷鉱泉である。
同じ黒湯でも、場所によって濃淡があり、温泉成分も異なっている。
中に入ると、ビジネスホテルよいうよりは日帰り温泉に相応しい雰囲気のフロントがあって、1,050円を支払った入浴者には大小のタオルが貸与される。
脱衣室には、20個くらいの中央が透明なロッカーがある。
ベージュ・茶色系のタイル造りの浴室はせいぜい10人くらいが収容できる大きさ、風呂は3〜4人入ればいっぱいの小さなものだ。
奥にはサウナがある。
湯の色は黒褐色という表現は適切でない。純粋な黒だ。
その後を含めて全部で6ヶ所の黒湯に浸かったが、ここが文句なく一番黒い。試しに指を少しずつ沈めたが、たったの2〜3cmでそれが見えなくなった。
入浴していて、自分の体が一切見えないのは不思議な感覚で、もし風呂に3,4人が入浴していて、首から上だけ見えるのはかなり不気味な光景だろうな、と想像した。
泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉、皮膚への感触は、色に似合わずやさしく、しっとり感があった。
蒲田のアーケード街
やや古びた外観・内部のビジネスホテル
外来歓迎・黒湯強調の看板
ベージュ・茶色系でまとめた浴室・湯船。
旅籠の雰囲気の内部
変わった形のロッカー
黒褐色でなく真っ黒な色
黒褐色でない、ほんとうに真っ黒な温泉だった。