データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
所在地 : 利根郡みなかみ町(旧・新治村)
温泉名 : 川古(かわふる)温泉
施設名 : 浜屋旅館 (入浴日:2006.6.11) 
川古温泉・浜屋旅館 (群馬県)
住 所 群馬県利根郡みなかみ町相俣2577
電 話 0278−66−0888
交通機関 関越自動車道月夜野ICから国道17号線・県道305号線で約20km
上越新幹線上毛高原駅から関越交通バスで猿ヶ京温泉行きで終点下車35分、そこからタクシーで15分
施 設(日帰り) ロビー・売店、駐車場有り
宿 泊 19室 平日・2名1室・1泊2食付
旧館(トイレ無し)8,550円〜  新館(トイレ付)12,750円〜

料金は置いてあった印刷物のもので、HP掲載のものと異なっている。
何れにしても、料金は変動するので予約の際にHP・電話などで確認ください。
泉 質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(石膏泉)
源泉温度40.1℃、pH8.1
 750リットル/分 飲泉可
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 10時〜16時  
定休日 不定休
入浴料金 大人1000円 子供500円
入浴施設 内湯男女各1、混浴内湯・露天風呂1
浴室備品(日帰り) シャンプー・ボデイソープ・ドライヤー・ロッカー
観光スポット たくみの里、フルーツ公園桃李館、与謝野晶子紀行文学館(猿ヶ京ホテル併設)、旧街道ハイキング
お土産・食事 土産は館内で可能
食事・軽食・喫茶は猿ヶ京温泉街で。
近くの温泉 猿ヶ京温泉、湯宿温泉、赤岩温泉・法師温泉、奥平温泉、貝掛温泉、越後湯沢温泉
日帰入浴施設はまんてん星の湯、猿ヶ京温泉センターなど。
奥平温泉に1ヵ所(遊神館)
みなかみ町HP
観光協会HP
浜屋旅館HP
http://www.town.minakami.gunma.jp/
http://www3.wind.ne.jp/n_kankoukyoukai/
http://www3.kannet.ne.jp/~kawafuru/
雑記帳 猿ヶ京温泉から川古温泉へ行く途中、国道17号線を走っていると「法師温泉」への道標が現れた。温泉巡りを始めて間もなく、群馬県で一番最初に宿泊した温泉だ。久しぶりにこの名湯に浸かろうかなと思ったが、この日は日曜日、立ち寄り客で大混雑しているだろうと思ってそのまま通り過ぎた。
実家から奈良に帰る途中、新潟県の名湯・貝掛温泉と秘境・秋山郷の上野原温泉に宿泊することにした。
初日、貝掛温泉に向う途中、国道17号線(三国街道)沿いの猿ヶ京温泉に立ち寄ってから、県道を北へ数キロ走って、秘湯の趣き深い川古温泉に向った。
平成17年10月、新治村は、水上町・月夜野町と合併し、みなかみ町となった。
新しい「みなかみ町」は新潟県と境を接する群馬県北部に位置する。

急峻な一ノ倉沢・マチガ沢等で有名な谷川岳等の山岳地帯から流れ出て、首都圏2,900万人の生活を支える坂東太郎(利根川・・・流域面積日本一)の源流にあり、「水と森林の防人」を宣言している。

今般の合併により、みなかみ町は水上温泉・谷川温泉・奥利根温泉郷・猿ヶ京三国温泉郷など、個性が異なる数多くの温泉地を持つことになった。

三国街道沿いの山岳風景。
新潟県との県境、三国峠の南に位置する旧・新治村には、旅館20軒弱の比較的大きな温泉地である猿ヶ京温泉を中心jに6つの温泉が点在している。
これを猿ヶ京温泉郷(又は猿ヶ京三国温泉郷)と総称している。
しかし、南側、指呼の距離にある赤岩温泉・湯宿温泉・奥平温泉はともかく、三国峠直下にあり超人気の法師温泉(長寿館)や奥まった山間にある川古温泉(浜屋旅館)は、それぞれ独立した秘湯の一軒宿として位置付ける方が相応しいように思える。

川古温泉は猿ヶ京温泉の数キロ北、三国峠の東・谷川岳の南側に位置して、周囲は1000m〜2000m級の山々に囲まれている。
眼前に流れる赤谷川の河原の上の僅かな平地に、一軒宿の浜屋旅館がへばり付くようにして建っている。
周囲の緑と白壁の建物がよくマッチして清々しい。
周囲の山々、鬱蒼とした原始林の緑、赤谷川の渓流、人家がまったく見えない周囲の環境は、まさに秘湯の雰囲気だ。

急斜面の崖の下、河原間際の狭い敷地ぎりぎりに細長く建てられた浜屋旅館の部屋数は19室。
新館12室(トイレ付)は平日・2名1室の場合で12,750円から、旧館7室(トイレ無し)は同じく8,550円からで泊まれる。
入浴したのは浜屋旅館の売り物である混浴の風呂二つ。
内湯は、3人で満員になる小さなもので、木で縁どられ、風呂の底に小石が敷かれている。
一方、露天風呂は大小の岩石で周囲を囲んだ凹凸のある構造で、10人が同時にゆったりと入浴できる大きさだ。
眼前に迫る険しい山稜、木々の緑、赤谷川の瀬音だけの静寂の中で、透明だが質感のある石膏泉の温(ぬる)湯をたっぷり楽しんだ。

ここの温泉はもともと河原に湧出していたが、不安定な状況になったため、昭和62年にボーリングを開始、間もなくカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉(石膏泉)、泉温40℃弱、750リットル(当初は2,800リットル)分の良質な温泉を掘り当てた。

このお陰で、大きな混浴風呂は加温・加水無しの完全掛け流しだ。温泉の流量を調節することによって、旧泉を使用していたときと同じように36〜37℃の湯温を保っている。

脱衣室は男女別になっているが、細長く、風呂に入っていく場所が先端にあるので女性は入りにくい。
水着着用は禁じられているが、タオル巻きは許されており、館内で不繊維製の入浴衣(女性用650円・男性用550円も販売されている。
赤谷川の渓流
また、「川古のみやげは一つ杖を捨て」のキャッチフレーズの通り、積極的に湯治客(但し自炊システムは無い)を受け入れている。

ここには男女別の内湯と混浴の内湯・露天風呂が別にある。
1時間の入浴も可能なぬるい掛け流しの混浴露天風呂。
私としては、男女とも低温の湯にのんびり入浴できるよう、時間差を設けてはどうかと思う。