カメに関する専門の飼育書やネットでの情報・・・昔と比べて随分と便利になりましたが、どうもしっくりこないことってありますよね。そんなことないですか?わたしは、結構たくさんの飼育書や専門書を読みましたが、しっくりこないことが多いんです。
カメの種類もそれぞれ。だったら、飼育方法もそれぞれ違うのに、全部いっしょくたに書かれていることって多くないですか?「ミズガメの飼い方」とか「リクガメの飼い方」とか・・・。
だからわたしは、うちで紹介しているカメ、「ニホンイシガメの飼い方」、「セマルハコガメの飼い方」、「ギリシャリクガメの飼い方」と、その種にあわせた飼い方の紹介をしていこうと思います。飼育していて「ここは、こうしたら良いんじゃないかな?」的な私見で話をしますけれども、それはあくまで参考程度で。もしここに書いてあることを実行する場合は、自己責任でお願いしますね。
どの本にも紹介されているような基本的な飼育方法は今更なので、割愛します。
今もなお、試行錯誤の真っ最中なので、突然考え方が変わったりして、書いてることが変わっても勘弁して下さいね。
思いついたことをとりとめもなく書き足していくので、まとまりがないですが、ご了承ください。
◎その 1 水を作るということ。(床材について)(ニホンイシガメ)
畑や庭作りをするときに土作りをしますよね。熱帯魚を飼う時は水作りしますね。じゃぁ、カメは?水作りすれば良いんじゃないかな・・・と思ったのがきっかけ。それと、毎日の水替えも辛くなってきたのもあるんです。
わたしは、いろんな池や川を見て歩きました。そこに住んでいるカメもよく観察しました。それで気付いたことがあります。
ニホンイシガメは、一所にとどまらず広範囲を移動して生活していると紹介されているのはご存じかと思うのですが、池にしても川にしても一カ所にとどまっている個体も結構います。
そんな中で、特に目立って甲羅の綺麗な個体を目にすることがありました。それは大抵、河川で砂辺のあるところにいるカメたちでした。
河川の砂辺にある砂は、水を濁らせる要素の泥などは全く含まない、細かい砂利です。水の中にまき散らせても水を濁らせることはありません。(水中にあるものです。陸場に打ち上げられている砂利ではありません。)
そんなカメたちとの出会いが、池の床材を細かい砂利にしようと思った要因の一つです。実際、うちのカメたちの甲羅は手入れなしでとても綺麗です。写真集の写真を見て下さい。一切、手入れしてなくてあの状態なのです。(床材に使用している砂利については後ほど、詳しく紹介します。)
スッポンは砂に潜ることは有名ですよね。ニホンイシガメも砂に潜るんですよ。また、潜らなくても、前足で砂をかき上げて甲羅の上にのせています。甲羅にかき上げられた砂はカメが動くたびに甲羅の上から滑り落ちます。そんな摩擦がどれほどの役に立っているのかはわかりませんが、その行為が、甲羅が綺麗な一つの要因になっているのは確かだと思っております。
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◎その 2 水を作るということ。(水の流れについて)
自宅の小さな池で、川のような流れを作るのは大変です。上手いことポンプを使って水を循環させている方もおられるようですが、なかなか大変なことです。
水の流れといっても、目に見えるほどのおおきな流れは必要ない感じがします。ほんのわずかなエアレーションや家庭用噴水の小さなポンプの落とし水でも水の流れが生じます。要は、水が空気に触れ、打たれ、わずかな動きが生じるだけでも効果はあるのだと思います。
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◎その 3 水を作るということ。(生物濾過について)
うちの池には、ニホンイシガメ以外にいろんな生物が住んでいます。子赤(と言っても、10cm以上に成長しています。)、メダカ、タニシ、淡水シジミ、ミナミヌマエビ、ホテイアオイ、オオカナダモ、あと多分ヤゴ等。それに池の壁面や池底の石などにびっしりと藻が生えています。あと、バクテリアなどの微生物群・・・。
それらが絶妙なバランスで絡み合い、水を綺麗にしてくれているのではないかと思っています。シジミは確認できませんが、タニシやエビは子供が生まれています。藻は、一見厄介者ですが、エビのエサになりますし、夕方には水の中の細かいゴミを濾し取り、酸素を出してくれているのを確認できます。
水草類は、水を綺麗にするといいますが、多すぎると水の流れをさえぎりますし、枯れた部分が水を汚します。ですので、カメが囓って痛んだものを時々間引きます。
いつまで水が綺麗なのがつづくのか、バランスはどうすればいいのか、まだまだ研究中ですが、今のところ上手くいっています。まぁ、どっちにしても冬眠の時か冬眠明けにメンテナンスするんですけどね。
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◎その 4 床材について(ニホンイシガメ、セマルハコガメ)
以前、掲示板に床材は必要ないと書いたことがあります。水が汚れてもわからないし、手入れが大変だと・・・。確かにその通りなんです。毎日こまめに、1日に何度も水替えする人にとっては床材など必要ないのです。
わたしのところでは、ニホンイシガメの1年目の子ガメは洗面器で飼育しています。複数匹いるので、それぞれの状態を把握しやすいですし、エサの食べ具合も観察しやすいのです。あと、水に慣らす為でもあります。子ガメは、よく食べます。しかし、食べる量は少ないので、1日に2〜3回はエサやりが必要です。食べれば勿論排泄もします。出したら水が汚れるので、水替えです。こんなのを繰り返すのですから、洗面器が丁度いいのです。
しかし、冬を越して2年目になるとちょっと大変になります。身体が急激に大きくなるので、洗面器では手狭になってくるのです。そうなってくると、大きめのタライやコンテナを使うことになるのですが、水の量も増えるし、重いしでそう簡単には水替えできなくなってきます。そこで、水作りで紹介した砂利の登場となるわけです。
一般的によく見かける底砂利の定番の大磯は、大体5〜7ミリが多くて、小さくても2〜5ミリです。これくらいの大きさだと、汚れが砂利の間にいつまでも溜まってしまうことがあるのです。ここで紹介する砂利は1〜3ミリと非常に小さく、砂利というよりは大きめの砂粒といった感じなのです。汚れが砂利の間に溜まるのは同じなのですが、汚れが細かく分解されるので、水に与える影響が少ないような気がします。
また、ニホンイシガメやセマルハコガメの子ガメは、小さい石をよく飲み込んだりします。特にセマルハコガメは、そんな大きいのを!と思うくらい大きな石を飲み込みます。ですから、粒は小さい方が子ガメには安全だし、濾過的にも良いような気がします。
pHとか亜硝酸濃度とか大切なことがあるんでしょうけど、すみません、そこまでやってないです。何となく雰囲気で・・・。
あと、砂利があると甲羅が綺麗だとか、爪が伸びすぎないとかはあると思います。それと、大きめの石を入れるのも良いと思います。洗面器で浮島とかで飼育していると、はじめて石を見た子ガメは、凄く興味を示します。面白いですよ。
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◎その 5 エサやりについて(綺麗な尻尾と手足を維持する)(ニホンイシガメ)
子ガメは、よく食べることは先で言いましたが、食べる量は少ないので、1日に2〜3回はエサやりが必要です。とにかくすぐにお腹をすかせます。複数匹飼育していると性格の違いが現れます。すぐにエサを食べる個体、後になって食べ出す個体と色々です。そんな中で、エサを食べ損ねた個体がいるとします。どうなるでしょう?
こまめにエサをやらないと、すぐお腹をすかせて他のカメの尻尾や手足にちょっかい出します。夜は普通寝るのですが、月明かりの夜なんかは活動したりします。夜にエサやりはできないので、湿らせた水苔を入れたケースに移して強制的に寝かせるのです。複数飼い時での、綺麗な尻尾と手足を維持するためのひと工夫です。
ですが、単独飼育ならそんな心配はいりませんね。
◎その 6 エサやりについて(成体と幼体の違い)(共通)
子ガメは、とにかく食べるだけ食べさせて下さい。大きくなるのが嫌だからとセーブしたりすると成長不良を起こすことがあります。子ガメに食べさせすぎて死んでしまうことはありません。自分でセーブします。
成体の場合はどうかというと、微妙です。大人のカメは3日に1回はエサを抜くなんて記載を見ることがありますが、どうでしょうか?わたしも以前はそう思っていたのですが・・・。
野生のニホンイシガメの場合、エサが豊富な場所では、大抵オスは太っていて、メスはオスよりはやせています。メスは産卵のため食が細くなる時期があるためだと思われます。特に大きなメスガメにあっては、抱卵数が多いせいか激やせの個体も見受けられます。
飼育下で、産卵後の腹を空かせたメスに3日に1回エサを抜くのはどうかと思います。
成体でも成長中のカメにエサを抜く必要はないでしょうし、適度な運動量があれば肥満にはならないはずです。身体の大きさしかない容器で飼育して、食べるだけ与えていたら、そりゃ肥満にもなるでしょうけど、そんなことしませんよね。でも、成長がストップしたオスに関しては、制限する必要があると思います。食べるだけ与えていると、間違いなくデブガメになってしまいます。
あと、ギリシャリクガメについては、抜く必要は全くありません。常に豊富な量のエサを与えて下さい。それじゃなくても栄養価の低い野草で生きているのですから。人工飼料を与えている場合は、調整は必要でしょうが、うちでは与えていないので、わかりません。
◎その 7 煉瓦(赤レンガ)を陸場に使う是非について(ニホンイシガメ、セマルハコガメ)
煉瓦を陸場に使っているのをネットや本で見かけたことがありますが、わたしは反対です。
煉瓦は焼き物で小さい穴がたくさんあるため、水を吸い上げます。一部でも水につかっていると水を吸い上げ、表面は乾きません。陸場は完全に乾いている必要があります。その条件に煉瓦は該当しません。
また、煉瓦は完全に水につけておくと短期間のうちに収縮します。縮むとどうなるかというと、縮んだ時の歪みにより端っこが欠けたりします。欠片は当然その水中内に落ちます。それをカメが飲み込んだらどうなるでしょう。自然にある小石なら飲み込んでも安全かもしれませんが、煉瓦の尖った欠片がカメの内臓を傷つけずに排出される保障はありません。
試しに、水に半年ほど煉瓦をつけて、何もしていない煉瓦と大きさを比べてみて下さい。その違いにきっと驚くはずです。
◎その 8 与えるエサについて(ニホンイシガメ、セマルハコガメ)
どの飼育本を見ても、色んなエサを与えるようにと書かれています。各メーカーからも色んなカメのエサや、おやつと称して乾燥エビだの添加剤だの何だのと売られていますが、うちでは1年目の子ガメにはこれしか与えていません。
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これ以外は一切与えていませんが、元気に育っています。まぁ、飼育水の中にアサリの貝殻は入れてるかな。それについては、後ほど・・・。
冬眠明けで、食いつきの悪い子ガメに対してビタミン剤を使用した事はありますが、今は使っていません。カルシウム添加剤等の添加剤類も一切使っていません。それでも、カルシウムやビタミン不足になることなく元気に育っていますよ。甲羅も綺麗です。時には、成分がほぼ一緒で日本製なので、100円ショップで売っているカメのエサも使います。
2年目以降は、飼育環境が池等にかわるので、自然と口に入るものは食べているでしょうけど、特にわたしから与えたりはしません。でも時々、木の実や果物くらいは与えてるかな・・・。
成体に対しては鯉のエサや九官鳥のエサなども時々使いますが、継続しては使いません。やはり、キョーリンのカメのエサがメインです。食いつきもよく、水も汚さないとのことですし、値段も安い。おすすめです!!
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◎その 9 与えるエサについて(ギリシャリクガメ)
野草をメインに与えているのですが、入手が困難な時に使用できるように、人工飼料に慣れさせようと何種か試したことがあります。でも、うちのカメは親も子も一切受け付けてくれませんでした。そんなわけで、野草や、うちで自然になっている果物や木の実を主に与えています。添加物類は一切使っていません。
結局は、人工飼料に慣らさなくて良かったと思っています。人工飼料は栄養価が高すぎて急成長するので、甲羅が異常に早く大きくなって変形したりデコボコしたりするみたいです。よくそんな写真を見かけませんか?
うちの親のメスは購入した時、既に甲羅が変形していたので、早い段階で人工飼料を与えられてたのだと思います。子ガメ達は、野草しか与えてないので成長は遅いですが、甲羅は綺麗に成長しています。今のところ・・・。
野草メインで育てるとなると、確保が難しい人もおられると思います。そんな時におすすめなのが、桑の木とシロツメグサの自家栽培です。
桑の木は、童謡「赤とんぼ」でも有名なあの桑です。マルベリーという名前で花屋さんで売られていることがあります。5〜6月に非常に栄養価の高い赤い実をたくさん付けます。ちょっと酸っぱいですが、人も食べれます。この実は、ニホンイシガメ、セマルハコガメも大好きです。また、桑の葉っぱもギリシャリクガメは喜んで食べます。
シロツメグサは、いわゆるクローバーです。白いぼんぼりの様な花を咲かせるアレです。園芸店に行くと種を取り寄せてくれます。大量に入っているので扱いに困りますが、それほど高価なものではありませんし、採取する苦労に比べたらどうっていうことはないと思います。地植えにすると大変なことになるので、プランターなどで育てましょう。花も葉っぱも好んで食べてくれますし、コンスタントに収穫できます。一度根付くと次の年からは勝手に生えてきます。
桑の苗木(マルベリー) はこちら
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◎その10 アサリの貝殻の有用性について(ニホンイシガメ、セマルハコガメ)
むかしむかし、何かの本で読んだのか忘れましたが、食欲不振の際は、飼育水に貝殻を入れたら良いみたいなのを見たような気がして、何の貝かも覚えていなかったのですが、とりあえず、夕飯に出たアサリの味噌汁のアサリの貝殻をカメの水槽に投入したのが使い始めたきっかけでした。
確かに、食欲不振で悩まされることはなくなりました。また、よく子ガメが貝殻を囓っているのを見かけます。貝殻は少しずつ水に溶け出しているのか、だんだんと薄くなっていき、最初は囓るだけだったのが、噛み割って食べれるようになります。これがまた、子ガメはよく食べるのですが、大人のカメが囓っているのは見たことがありません。
このアサリの貝殻を飼育水に入れるようになって、子ガメもすくすくと健康に育つようになった気がします。細かい理屈はわかりませんが、わたしの場合、実際そうでした。
やり方は簡単です。味噌汁や酒蒸しなどの食材に使って出たアサリの貝殻をよく洗い塩抜きします。天日に干して、後は飼育水内に放り込むだけ。少々、アサリの身が残っていてもそれほど神経質になる必要はありません。腐ってしまう前に、カメが綺麗にむしり取って食べてくれます。
通常の飼育水にも使いますし、冬眠中の水の中にも入れています。皆さんも是非、試してその効果を感じて下さい。
◎その11 水草の使用について(ニホンイシガメ)
池で使用したことのある水草についてのお話です。
今まで使用した水草は、ヒシ、エビモ、オオカナダモ、クロモ、マツモ、ホテイアオイ、あと水面に浮かぶ小さい浮き草と、水草ではないですがアシです。
育て方、管理の善し悪しはあるんでしょうが、うちでは、
・ヒシ、エビモ、ホテイアオイは越冬せず枯れました。春の再生もありませんでした。ホテイアオイは現在も使用中です。よく増殖するので、定期的に間引きしてます。
・浮き草は爆発的に増えすぎて水面を覆い尽くし、水の様子がわからないのと、濁ってきたような感じがしたので、取り除き、使用を中止しました。
・クロモ、マツモは越冬し、春に再生しましたが、夏前に爆発的に増殖し、いっぺんに間引いたら枯れて腐ってしまったので、使用を中止しました。
アシは、水底に土が必要ですし、よく増えるので狭い場所では手入れが大変。これも間引き方を間違えると枯れてしまいます。うちでも枯らせてしまいました。
・オオカナダモは現在使用中ですが、これも爆発的に増えるので、定期的な間引きが必要。カメが上陸の際、適当に引っ張り上げてくれているで、そのまま放置しています。
とまぁ、こんな感じです。
ヒシはトゲトゲの種を作ってやっかいです。エビモはいまいち綺麗じゃなくて、効果もあまり感じられませんでした。流れのあるところでよく繁殖しているのを見かけるので、池には向いていないのかもしれません。
クロモ、マツモは日本の在来種で水を綺麗にしてくれるのですが、よく切れるのでこまめな手入れが必要。前述したように、大量の間引きは水草自身にダメージを与える可能性があります。それと、カメはこれらを食べません。
オオカナダモはクロモよりは切れにくく、エビの隠れ家と休憩場所、金魚、メダカの産卵床として使用していますが、これもホテイアオイの方が適しています。
結論・・・ホテイアオイだけでいいです。カメも食べます。よく、葉っぱや浮きの部分に囓り痕があります。エビの隠れ家、メダカの産卵床としても優秀です。でも、外来種なので、取り扱いには注意して下さい。
大体、水面の5分の1から6分の1くらいの割合で調整するのがベストだと思います。増えすぎると逆に枯れ葉や切れた根っこで水を濁らせたり、成体に悪影響を与える可能性があるので注意しましょう。
ホテイアオイの越冬方法があるみたいなので、うちでも試してそのうちレポートしようと思います。
あくまでも、情報の一つとして参考程度にお考え下さい。押し付ける気はありませんので、ご自分で色々と試して下さい。あなたにはあなたの環境に合った水草を発見するかもしれませんので。
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◎その12 日光浴について(共通)
日光浴と聞いた時、「直射日光に当たる。」と考えていませんか?日光浴=直射日光 ではありません。その考えは、非常に危険です。
標準的な大きさの洗面器に3分の1ほど水を入れ、真夏の直射日光にさらしてみて下さい。ものの数十分で熱湯になり、数時間で蒸発してしまいます。そんな場所にカメを長時間強制的に置くとどうなると思いますか?
ギリシャリクガメは、結構長い間直射日光に当たり、昼寝したりしていることが多いです。ニホンイシガメも同じく、よく直射日光に当たっています。セマルハコガメは、そんな姿を見ることはほとんどありませんが、春先の朝日や夕日に積極的に当たっている姿は見ることがあります。
でも、それらは彼らが選択して行っているわけであって、決して強制的にさせているわけではないということが重要です。
うちの飼育場には、何時いかなる時でも日陰が存在します。カメたちは日向と日陰を行き来し、自分たちがとどまる場所を選択することができるのです。
日光浴は、紫外線に当たるという目的もありますが、体温調整という大切な役目も果たしています。何をするにしても、変温動物であるカメにとっては体温を上げるという行為は必要不可欠なことであります。しかし、必要以上の熱はカメを殺します。
わたしの経験上、ニホンイシガメの子ガメの場合、強い日差しに直接当てる日光浴は特に必要ない様に思います。ものすごく嫌がります。でも、スダレなどで日陰を作ってあげると、よく陸場に上がっているのを確認できます。
セマルハコガメの子ガメに至っては、全く必要ないと言えます。日陰で充分です。
ギリシャリクガメの子ガメは、比較的直射日光に対する耐性はあるようですが、あまり長時間になると土に潜ったり日陰に避難したりしています。
陰でも紫外線は当たります。真夏なら日陰でも充分熱が伝わります。
カメを強制的に置いた場所にあなたも一緒に居てみて下さい。そうすればよくわかると思います。
あくまでも、真夏の強い直射日光のお話です。春先や晩秋の弱い直射日光は全く問題ありません。むしろ、日差しが弱い時は直射日光の方が良いかもしれません。カメに聞いてみて下さい。
◎その13 ハンドリング(生体に触る、ふれあうこと)について(共通)
「は虫類は、ハンドリングに向かない。」とか「長時間触ることは生体にストレスを与えるのでやめた方がよい。」などと書かれているのをよく見かけます。果たして、そうなのでしょうか?
野生捕獲個体を、まだ慣れていない状態で長い間いじくりまわしていると、そりゃぁ、ストレスになるでしょうねぇ・・・。でも、養殖個体ならどうでしょう?同じ物差しで考えなくてはいけないでしょうか?
うちの孵化個体は、孵化したらまず手にとって身体全体を確認し、撮影しています。結構いじくり回しています。でも、孵化してすぐの個体は警戒心がないので甲羅に引っ込んだり、バタバタ暴れたりしません。もちろん、つまむと嫌がりますよ。でも、手のひらに乗せたり、軽く両手で包み込んでもそれ程抵抗しません。むしろ、安心して眠ったりする個体もいます。手のぬくもりが丁度いいのでしょうか?
それに反して、孵化に気付かず、2,3日経過した個体は、甲羅に引っ込んでなかなか出てきてくれなかったりします。それでも、なんやかんやと触っていると、そのうち慣れてきます。
もちろん、個体の性格にもよるのだと思いますが、総じてそんな感じです。
あと、生まれて2年目の個体は、飼育環境が濾過しているタライやコンテナに移行するので、ふれあう機会が激減します。そうなると、警戒心がちょっと復活するような気がします。
要は、ふれあっていると向こうも慣れてくるし、やっていないとちょっと警戒しちゃう・・・みたいな感じです。
「長時間触らない方が良い。」の長時間って、どれくらいなのでしょうか?
昔、今いるセマルハコガメを飼い出した時、毎日温浴させて、排泄させて、身体を拭いて、手からエサやりをしていました。そりゃぁ、ずっと触っていた訳じゃないですが、1時間以上は掛かっていたと思います。でも、ものすごく慣れてましたよ。今は、屋外飼育でほとんどふれあうことはなくなりましたが、わたしを見るとよってきますよ。まぁ、エサ欲しい時ですけど・・・。
ずっと、1時間も2時間も触り続けていれば、ストレスにもなるでしょう。眺めたり、エサやったりするのもふれあいです。そんなのが2時間あっても別に問題ないと思います。
先にも述べましてけど、つまみ上げると嫌がります。それさえしなければ、様子を見ながら長い時間になっても全然問題ないと思います。変に「長いこと触るとストレスになるからダメ!」とか思わないで、充分にふれあいましょうよ。「継続は力なり!」という言葉がありますが、「続けていたら、いいことあるかも・・・。」って感じですかね。
だから、野生捕獲個体よりも養殖個体がいいのだ!というお話・・・(^▽^v
注意!!・・・飼育初期や環境が変化した時、長い間ふれあっていない時などは、触らないでおきましょう。ジッと見つめるだけにしておいて下さい。何度も言うようですが、それもまた、ふれあいです。
◎その14 生肉の給餌について(ニホンイシガメ、セマルハコガメ)
市販されている鶏肉や豚肉、牛肉、モツ類、生の魚などをカメに与えたことがある人って結構いると思います。わたしも与えたことがあります。でも、それってどうなんでしょう?安全なんですかね?って話です。確かに、食いつきは良いですね。腹一杯配合飼料与えた後でもバクバク食べます。
野生のカメは、雑食性で同じ場所に存在している動植物を摂取しています。時には動物の死骸も食べる掃除屋等という記載も見かけますが、わたしはそれを見たことがないので、信用していません。まぁ、仮に動物の死骸の肉を食べることがあるにしても、市販の生の鶏肉、豚肉、牛肉、モツ類を自然界で食べることがあるでしょうか?
人間で言うと、食中毒を起こす可能性がある菌が存在しているかもしれないため、それ相応の条件が整っていない限り調理して食べるんですよね。カメは食べても大丈夫なのでしょうか?
「生の鶏肉を与えて下痢をした。」、「体調を壊した。」という記載を見た事があります。わたしも、実際与えた後、吐いたり、未消化のものを排泄したりするのを確認したことがあります。食いつきが良いから与えたら良いというものではないと思います。まして、養殖個体は基本配合飼料で育っているので、経年により蓄積している雑菌などが野生個体よりは極端に少ないはずです。ということは、それらに対しての抵抗力も低いということだと思うのです。
カメ飼育の基本は、「やるべき事はきっちりやり、やらなくて良いことはやらない。」だと思うのです。 まさに、市販の生肉はやらなくて良いの部類に入ると思います。
屋外飼育していて、虫やミミズを捕まえて勝手に食べるのは良いと思うのです。でも、わざわざニホンイシガメの生活圏以外からそこにはいないエサを持ち込んで与える必要はないと思います。その点でいうと、アメリカザリガニもそうです。一時期は、わたしも与えていました。好んでよく食べます。でも、本来ニホンイシガメの生活圏にいるものではありませんし、どんな雑菌をもっているかもわかりません。ですから、今は一切与えていません。そのお陰かどうかはわかりませんが、うちのニホンイシガメ達は病気知らずです。
でも、何か動物タンパク的なものを与えた方が良いのかも・・・と思われるかもしれませんが、それでしたら、煮干しでも与えておきましょう。塩抜きしてふやかしてから与えると、よく食べますよ。いったん干からびているので、雑菌の心配もないですね。
やりすぎには注意しましょう。たまにで良いです。
◎その15 自然孵化と人工孵化について(共通)
自然孵化というのは、カメが土の中に卵を産んで、孵化するまでそのままにしておくことをいいます。人工孵化というのは、カメが土の中に産卵した卵を土の中から掘り出し、カメに応じた孵化箱に収め、孵化に適した温度、湿度を管理し孵化させることをいいます。
それぞれに、メリット、デメリットがあります。
まず、自然孵化ですと、弱い個体は淘汰され孵化することができません。よって、孵化した個体は極端な奇形はいません。そういう個体は土の中から這い出てくることができず、おそらく孵化しても土の中で死んでしまいます。
その点、土中に埋まっていない人工孵化では、孵化率はあがりますが、奇形の生まれる確率も上がります。時には、孵化しても到底長生きできないであろう個体も孵化します。
また、当然の事ながらカメ達が土中に埋めた卵を掘り出して回収しなければならないのですが、これが結構きっちり埋め戻されていて掘り出すのが大変です。ギリシャリクガメの卵の殻はしっかり硬いので安心ですが、ニホンイシガメの卵は殻というよりは膜といった感じで非常に柔らかく割れやすいです。かなり慎重に掘り出しても割れてしまうことがしばしばあります。
ですので、運良く産卵中のカメを発見できた時は、産んだ尻から卵を回収します。産卵前はかなり周りの状況を警戒しますが、産卵が始まればそれ程警戒はしません。卵を1個産み落とすたびに後ろ足で卵の位置を調整するので、卵の大きさと同じような石ころと素早く入れ替えてやります。これをやるとちゃんと普通に産卵して埋め戻してくれるのです。
ギリシャリクガメについては、前にも述べたことがありますが、自然孵化では孵化しません。日本の長雨が適さないのでしょうか?必ず卵を回収して孵化箱で孵化させます。孵化箱に水分は一切与えません。乾いた鹿沼土のみ。大気中の湿度のみです。
あと、自然孵化といっても放ったらかしでは孵化率は下がります。雨が全く降らない時は適度に水まきしたり、大きく育って根を真下に伸ばすような草は、孵化した子ガメが地上に這い出る時の障害となる可能性があるので、早めに抜いたりと色々手入れはしています。
特に、孵化前はよく水まきをします。雨につられて孵化する傾向があるのです。また、孵化前に雨が降っていないと土が硬くなり、掘って這い出てくるまでに体力が尽きて死んでしまう場合もあります。
自然孵化といっても、飼育下なのですから、それぐらいのサポートはしてあげないと、ですね。
◎その16 冬眠について(共通)
わたしは、基本的に冬眠推進派です。というのは、冬眠するのが自然ですし、カメの身体はそういうサイクルでできていると思うのです。また経験上、冬眠をさせて失敗するよりもさせないで失敗する可能性の方が高いと思うのです。
確かに、生まれたばかりの子ガメを冬眠させることに危険がないとは言いません。ですが、自然下で冬眠させろと言っているわけではありません。ちゃんと管理して冬眠させれば安全に冬眠させることができるのです。
今、うちで飼育しているカメで、自然下で冬眠させているのは、セマルハコガメのオスだけです。このカメはもう20年以上飼育しているカメで失敗はありません。残りのカメは全て、私の管理下で冬眠させています。
年内に生まれた子ガメは、冬眠に入る直前までエサを与えます。天気の良い暖かい日は食べます。大体、11月中は食べることがありますが、12月に入ってからは食べることはありません。
12月の中旬頃、最高気温が15℃、最低気温が5℃を下回る日が続くようになれば、ニホンイシガメとセマルハコガメは、湿らせた水苔を入れたケースに、ギリシャリクガメは、緩衝材の紙や新聞紙などを入れたケースに入れて倉庫で保管します。ギリシャリクガメについては、保温のため、更にケースを段ボールの中に入れています。ケースと言っても、ほとんどが100円ショップで売っている食品用のタッパーを使用しています。タッパーには、フタの四隅と中央に、各側面には2〜3個の直径3〜4ミリの空気穴を空けています。水苔が乾燥しないように、時々確認しながら霧吹きで水分を補給します。
ニホンイシガメの子ガメは水の中でも冬眠可能です。以前は水中で冬眠をさせていたこともありましたが、甲羅に緑の苔が生えてきますし、皮膚病になる可能性も高くなるので、今は水中冬眠はさせていません。
親のニホンイシガメは、水を入れた衣装ケースの中で冬眠させます。水深15センチくらいになるようにオーバーフローの穴(直径3〜4ミリ、短い方の側面に各3個ずつ)を空けています。15センチの水深が交尾には丁度いいらしく、成功率が上がるそうです。オーバーフローの穴は、空気穴の役目もします。衣装ケースは屋外保管ですが、ケースにはフタが付いているので、中の水が凍ってしまうことはあまりありません。凍ったとしても、水面に薄い氷が張る程度です。それくらいなら、どうってことありません。防寒のため、フタには穴は空けていません。
この時にオスと一緒にして交尾させます。衣装ケースは複数用意して、交尾させる場合は1ペアにして成功率を上げます。また、相性の関係もあるので、時々ペアの変更もしています。
通常はスダレを掛けて暗くしていますが、時々中の様子を見ます。衣装ケースは透明のものを使用し、中の様子がわかるようにしています。水が汚れたら交換します。水底にフワフワしたごみ(たぶん排泄物)が溜まってくるので、灯油ポンプで吸い出して、水が減った分だけ水を足します。水が濁ってきた時も交換しますが、それ程頻繁にすることはありません。
オスが小さい場合は、15センチの水深では息継ぎが上手くできない場合があるので、踏み台になる石をひとつ入れておきます。
親のギリシャリクガメは、冬眠の前と明けの少しの期間だけ一緒にして交尾させます。新聞紙を敷いた段ボール箱にオスメスを別々に入れて倉庫で保管します。
セマルハコガメのメスは、子ガメ達と同じように湿らせた苔を入れたケースに入れ、倉庫内で管理します。
大体、3月の中旬から4月の初旬まで、このまま冬眠させます。気温の長期予想と冬眠中のカメの活動状況を見て冬眠を解除します。
毎年、一番最初にギリシャリクガメがゴソゴソしだして、次にニホンイシガメ、そして一番最後にセマルハコガメが冬眠から覚めます。
2年目以降の子ガメも大体、同じ環境で冬眠させています。養殖を再開してまだ3年ですが、冬眠で死んだ子ガメは1匹もいません。
◎その17 冬眠箱について(ニホンイシガメ、セマルハコガメ)
先に紹介した100円ショップのタッパーを利用した冬眠箱のお話です。
まず、苔の湿り具合ですが、ベチョベチョですと水の中で冬眠しているのと同じ事なので、皮膚に負担がかかります。ですから、一通り水を行き渡らせて濡らした水苔を固く絞ってほぐしたくらいの濡れ具合にしておきます。時々手で触ってみて、乾燥しているようなら表面に霧吹きで水分を補充します。子ガメが水苔に潜っていても、表面にいてもどちらでも構いません。表面に出ている場合、直接霧吹きがかかっても問題ありません。人の手で潜らせる必要はありません。
保管する場所ですが、なるべく暖房設備の影響のない(温度変化の少ない)静かで暗い場所に保管します。一般住宅ですと、玄関先の靴箱の下や屋外の倉庫などが良いと思います。ただし、気温が零度以下、凍ってしまうような場所には置かないようにしましょう。温度の変化を少なくするのと低温予防のために冬眠箱を更に防寒処理を行った別の箱(発泡スチロールの箱や緩衝材を詰め込んだ段ボール箱など)の中に入れて保管するのも良いと思います。ですが、くれぐれも密封状態にはしないでください。冬眠中でも少なからず呼吸はしています。完全に密封してしまうと酸欠で死んでしまいます。
◎その18 冬眠前の子ガメの取り扱い(共通)
11月に入ると関西地域でも最高気温が20℃を下回る日があります。とはいっても、天気の良い日は直射日光下では25℃以上あると思います。
この時期、ニホンイシガメ、ギリシャリクガメについては、直射日光で日光浴させて下さい。この時期の子ガメはよく日光浴をします。日光により温度が上昇すると、成体、亜成体は食べませんが、子ガメはエサを与えると食べます。自発的に食べる個体は食べるだけ与えて下さい。
セマルハコガメも問題ないとは思うのですが、直射日光を嫌いますので、様子を見ながら行いましょう。スダレをかけた状態が丁度良いと思います。
気温が上昇しても水温が低いと食べませんので、水を交換するなり、日光浴用のケースに移動するなりして水温を調整しましょう。調整と言ってもわざわざお湯を足す必要はありません。くみ置きしている水や飼育水は夜間にかなり冷えています。手で触って確認してみて下さい。
◎その19 冬眠終了後の子ガメのケアについて(共通)
2年目以降や大人のカメはそれ程気を遣う必要はありませんが、初めて冬眠させる子ガメはとても心配で気を遣います。でも、注意して欲しいのは冬眠中ではなくて冬眠前と冬眠終了後です。冬眠前については前に述べましたが、一番気を付けなければならないのが冬眠終了後なのです。
当然のことですが、3ヶ月ほど何も食べずにいたわけですから、身体に蓄えた栄養もかなり消費しています。減った栄養は摂取しないと戻りません。カメは変温動物なので、気温が上がらないとエサを食べれません。
ギリシャの子ガメは結構温度が低くても食べ始めますが、水に依存度の高いニホンイシガメやセマルハコガメは気温とともに水温も上がらないとなかなか食べ出しません。本年(令和2年)の春のように、3月中頃に桜が満開になるくらい急に温度が上がって、その後4月下旬頃まで最高気温が20℃を上回らず、最低気温が10℃を下回るような日が続くと、それこそカメにとっては最悪の気候です。
体力を蓄え、少し大きくなっている個体なら大丈夫ですが、前年の遅くに孵化してほとんど成長の見られない個体にあっては非常に危険です。
そんな場合は、思い切ってカメ用のヒーターを使うのが良いと思います。割と安価でサーモ機能までついた商品が発売されていますので、「エサを食べてくれない」とあれこれ悩まれている方にとっては手っ取り早い選択だと思います。
なお、ヒーターを設置する場合は、ヒーターカバーを使うよりは100均などで売っているタッパーに穴を何カ所か開けて、その中にヒーターを入れて沈めておけばいいでしょう。陸場に使う平たい石を重しに使えば浮いてくることはないと思います。
標準的なヒーターカバーの隙間は子ガメにとっては開きすぎていて、細い足や尻尾を挟み込んで怪我をする場合があるので、そのまま使わない方が良いと思います。
ただし、セマルハコガメの場合は、ヒーターを水没させるほど水深が深いとおぼれ死んでしまうので何か工夫しないといけません。
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◎その20 食性について(ニホンイシガメ)
以前、「ニホンイシガメはオオカナダモ(アナカスリ)を食べない。」と書いたことがあります。
植物性の物を摂取するという認識はありました。岩から生えている藻類を囓っているのを確認したことがありますし、排泄物からも確認できています。また、ホテイアオイに囓り跡があるのはよく見かけます。しかし、オオカナダモについては食べているという認識はありませんでした。
ところが、毎年夏前に爆発的に増殖するオオカナダモが増殖するどころか減少してしまい、今年(2021年)は、ほぼなくなってしまいました。カメを入れていない子ガメ専用のタライは水中いっぱいに増殖して水面より上には花が咲いているのですが、池については弱々しい枝が数本残っているだけで、あとは枯れ葉の様な物ばかりだったので取り除きました。
なぜ今年はなくなったのか不思議に思っていたのですが、思い当たることがあります。食べてしまったんだと思うのです。
HPや掲示板に掲載しておりますが、昨年(2020年)、アライグマと思われる害獣の出現によりカメ達の警戒心が強くなっております。陸場に全く上がってこず日光浴できているのか心配になるくらいです。水場に撒いたエサもほとんど金魚が食べてしまいカメが食べているのを確認できていません。かろうじて陸場に置いてあるエサ皿からはエサが減っているので食べているのは食べているのでしょうが、やはり確認は出来ていません。
以前、種親が6匹いた頃は、土を掘ってミミズを食べたり、木の低いところに成っている桑の実を直接食べているのを確認したことがありますが、まるっきり水から出てこないので確認のしようがありません。
水中にあるのは、金魚とオオカナダモ、壁面の藻類くらいです。金魚はかなり大きく成長しているのでよっぽど弱っていない限り自力で捕食するのは困難ですし、それ程減っている様子はありません。となると、極端に減っており増殖もしていないオオカナダモを食べているとしか考えられないのです。
結論を言うと、エサが豊富にあるときは好んで食べはしないけど、食べるものがなければ食べる・・・といった感じなのではないかと思う次第です。もちろん、食べているところを確認したわけではないので、あくまで推測です。また、確認できれば更新しようと思います。
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