カメ飼育に至った経緯
ある日、
むかしむかし飼っていたセマルハコガメに
ホームセンターのペットコーナーで再会しました。
平成時代のひと桁、
は虫類ブームの走りの時期です。
昔、初めてセマルハコガメを飼い始めた当時、
私はまだ小学生でした。
飼育のノウハウもなく、早くに死なせてしまいました・・・。
上手に飼えなかった昔を思い出し
「大人になった今ならちゃんと飼えるのでは?」と
考えに考えた末、再度飼育にチャレンジすることとなりました。
特に深く考えることなく、つがいで購入。
色んな本を読みあさりました。
今ほどインターネットでの情報も豊富ではなく
悪戦苦闘の毎日でしたが
今度は死なせることなく飼育することができ
繁殖にも成功しました。
そうこうしているうちに、いろんなカメに興味を持ち
身近なカメにも目がいくようになりました。
家の横に流れていた支流の灌漑用水の川。
灌漑用水といっても綺麗な小川で
蛍なんかもいるくらいでした。
そこにはたくさんのカメがいました。
幼い頃、一度だけ見かけたニホンイシガメ。
その川にはニホンイシガメがたくさんいました。
15匹くらいの集団が川の中州で日向ぼっこしていました。
その半分がニホンイシガメ、
半分がクサガメで、1匹だけミドリガメがいました。
「こんなようさんイシガメおるの初めて見た!」
今まで気にもとめていませんでしたが、
そこに、確かに、ニホンイシガメは群生していたのです。
「飼いたい!!」という気持ちが芽生えました。
でも、自然の中でのんびり暮らしているなら
「わざわざ捕まえんでもええか・・・。」と思い
捕獲はしませんでした。
ところがある日、
その川で護岸工事が始まりました。
工事が終わった後、一切カメを見かけなくなったのです。
上流から下流まで、くまなく探しましたが
見つかりませんでした。
「こんなんやったら、あの時捕まえといたらよかった・・・。」
そんな後悔でいっぱいの気持ちでした。
しばらく経ったある日、水門の端につかまっている
大きなイシガメを見つけました。
慌てて家に帰り、網を持ち出すと数時間かけて
そのイシガメを捕まえました。
大きな、かなり老個体のメスガメでした。
捕獲したその年に水槽の中で卵を産んだので
次の年から庭の池で飼いだすと
子ガメが生まれました。
生まれた子ガメも成長し、種親が増えて、
コンスタントに子ガメが生まれるようになりました。
ふるさとの池に放したり人にあげたり・・・
多くの人の手に渡るようにとHPも立ち上げました。
そんなのをしばらく続けていたのですが
引っ越しを機に色々あって
イシガメの養殖はできなくなりました。
それでも、やっぱりイシガメに対する思いは消えず
「もう一度再開したい!!」と思った時には、
イシガメはもうどこにもいませんでした・・・。
購入しようにも、どこにも売ってない・・・
ネットで購入しようかと思いましたが
「ネットで通販できなくなってる!?」
「業者から野生捕獲個体を買うのだけは嫌だ!ダメだ!」
でも、養殖個体など全く情報がない・・・。
そんな中で、なんとか手に入れた種親から
軌道に乗り始め、今に至ります。
ニホンイシガメを飼いたくても手に入らず、
あちこち探し回っても、ネットでも見つからない・・・
そんな人達の手助けができれば幸いです。
当方は、西名阪自動車道 香芝IC
からのアクセスが非常に便利です。
お近くの方は是非ご利用ください。