訓練開始

訓練をはじめるにあたって、まず最初にオリエンテーションがありました。
担当の訓練士さんがつき、今後ずっとお世話になることになります。
訓練室では、小さな赤ちゃん、少し大きな子、離れたところでは大人が、それぞれ担当の訓練士さんと一緒に、
自分に合った訓練をしていました。

ひなこの受ける訓練は「理学療法」(PT)と言って、首がすわらない、寝返りやはいはいができない、歩けないなどの大きな
運動能力についての訓練でした。  −−ほかに「作業療法」(OT)、「言語療法」(ST)などがあります。−−
まだ「赤ちゃん」のひなこは自分の意志で訓練をするわけではないので、お気に入りのおもちゃで遊びながらうまく動けるように
すすめていくというやりかたになるようです。
その日はまず、今の状態を見ると言うことで、ひなこの様子をビデオに撮りました。
今後の訓練はできれば週2回のペースで・・・ということでした。
共働きのため、1日は平日に交代で午後から休みを取って、もう1日は土曜の午前中に行くことにしました。

4月に入り、ひなこは保育園にも通いだしました。
最初はやはりなかなか慣れず、保育士さんからミルクを飲まずによく泣いていました。
慣らしで1週間ほどは早めのお迎えだったのですが他の子より時間がかかり、結局2週目でやっと終日預けることができました。
だんだん保育士さんにも慣れて、ひなこにとって楽しい保育園生活になっていきましたが、親にすれば発達の遅れが気になりました。
他の子は進級していくのに、ひなこは1人で座ることもできないためにいつまでも一番下の赤ちゃんクラスです。
(学年ごとに1クラスではなく0歳児前半クラスから細かく別れていて、半年または成長にあわせて進級します)
私立とはいえ普通の保育園ですから、どこまで見てもらえるのだろうというのが不安でした。
ある時、クラス担任の保育士さんに相談してみました。
返ってきた答えは、『ひなこちゃんの訓練の内容について色々教えてください。できることは保育園でもしていきます。
もしよければ訓練にも一度一緒に見に行きたいです。』
『進級はあせらないで、ひなこちゃんのペースで行きましょう。無理に進級させて不安になったりストレスがかかったりするとかえって
良くないと思います。』というものでした。
正直こんなことを言ってもらえるとは思わなかったので、驚いたのと同時に、「本当に子供たちのことを考えてくれてるんだなあ」と
嬉しくなりました。
その後、クラス担任と主任の保育士さんが一緒に訓練に来てくれ、訓練士さんに質問しながら熱心に見学したあと、保育園でも
色々なことを実践してくれています。

訓練は、ひなこの体調や仕事の都合、訓練の日程が合わないなどでなかなか毎週2回というわけにはいきませんが、
少しずつでも次のステップに進めるように地道に続けています。


産まれてからの発達のようす、訓練の進み具合などを「成長記録」としてまとめてみました。
こちらも見てみてくださいね。



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