Whole Nine Yard

ごく普通(でもない)の歯科医の隣に、17人を殺してきた有名な殺し屋が5年の刑期を終えて引っ越してきたというお話。歯科医をマシュー・ペリーが、殺し屋をブルース・ウィリスが演じます。
マシュー・ペリーが住むのは、モントリオールということで、私にとっては「ご当地映画」になりました。ペリーが開業しているのがモントリオールの旧市街(オールド・モントリオール)で、街を見晴らすモント・ロイヤルの展望所や、市内の有名なナイト・クラブなども登場しています。クラブの食事は、ちょっと貧しい。
ウィリスを追うマフィアのメンバーの一人を、「グリーン・マイル」で、アカデミー賞助演男優にノミネートされた、旬の男マイケル・ダンカンが演じており、ウィリスとともに「アルマゲドン」コンビとなりました。マイケル・ダンカン、黒人の大男という役割で、ハリウッドに完全に定着しそうです。
ペリーらしいギャグタッチで物語が進んで、楽しい映画です。ペリーのアシスタントが実は殺し屋マニアで、ウィリスにあこがれたりするところ、ちょっと悪乗りのような気がすないでもないですが、最後には話をまとめています。シカゴで姐さん風に登場する、ウィリスのワイフが、けっこう好みかも。「シックス・センス」で落ち付いた役者ぶりを見せたブルース・ウィリスですが、やっぱりこういうお馬鹿な映画で活躍して欲しいと思います。マシュー・ペリーも10年くらいたてば、味のある役者になるかなあと思わないでもありません。
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