あんなこと・こんなこと

 小・中・高等学校で理科の教員としての勤務した50年,その思い出を一言でいうと,「やっぱり理科は面白い」ということになります。この言葉をタイトルにした書を上梓したのは,平成11年5月のことでした。
 この本のことは,読売新聞,朝日新聞や奈良新聞,月刊誌の読売奈良ライフなどで紹介され,毎日放送ラジオ「おはよう。川村龍一です」で3日間電話対談をさせてもらったこの本はすっかりなくなりました。
 そこで,この本の内容を取り込んだホームページを立ち上げました。内容としては古いところがあります。「デジカメの活用なんて?」でも,当時はとても珍しい道具だったのです。
        pdfファイルへのリンクがうまくいかず苦労しました。もうやめようと思ったときもありました。「できました!」うれしいです。

第1章 自然探究の科学・理科5つの楽しみ
 元文部科学省教科調査官・宇都宮大学教授の奥井智久先生のお言葉
 「はじめに」
自然に触れる楽しみ…「アメンボがとんだ」,「春の七草」など
思い巡らす楽しみ…「赤い火と青い火」,「自由な考えを伸ばす学校」など
働きかける楽しみ…「磁石にくっつくもの」「この石はにせものです」,「重くなるボール」など
考えを組み立てる楽しみ…「水のかくれんぼ」,「室温を超えたから?」など
自ら科学する楽しみ…「『これなあに?』を育てる」,「サワガニ博士の誕生」,「明智先生と小林少年の化学」など
第2章 子どもたちと共に取り組む
砂糖か食塩か見分けよう…それは中学校で初めての授業と教員生活最後の授業です。
金属がイオンになるときの発熱を調べる…子どもたちの研究,私の「卒論」以上かも,奈良県知事賞です
明るさを「ピカ」で測る…当時身近だったジアゾ感光紙を素材に。全国中学校教育課程研究発表会で報告しました
中学生の「敏感さ」を探る.…神経の勉強がきっかけ,子どもたちの素晴らしい発想で研究がどんどん深化しました
今,この子たちは?…「これが竹なの?」,「省エネ自動車を作る」,T君とK君の事例です。


第3章 こんな工夫・あんな工夫
1 あばばてかなんわ 14 電流回路を組むテス 27 カードルーペで
2 生き返った下駄箱 15 トンボとアリを描く 28 物語に登場する動物たち
3 見えないものを見る 16 質量は変化するか 29 二酸化炭素で物を燃やす
4 社会と理科を交換する 17 食べて,ウンチする 30 葉っぱと根っこ
5 黙ってコツコツの勉強 18 こんにゃくは石油から? 31 星には手が届かない
6 それは間違いだ 19 動く教材・語る教材つくり 32 スズメの学校からメダカの学校へ
7 銅イオンはピンク色? 20 風車のいろいろ 33 ほんものでほんものを
8 電気・水道・ガス完備! 21 1人1人を著者にする 34 みっけちゃんとの出会い
9 1光年ってどれだけ? 22 現代っ子と親に物申す 35 地球は回る宇宙船!
10 地球の歴史を年表にする 23 よりよい授業のために 36 デジカメを活用する
11 炎の温度を測る 24 還元は炭素・水素以外で 37 モルって面白い!
12 生きている植物図鑑 25 空気でっぽうのいろいろ
13  高度計で気圧を測る  26 科学者の卵を育てる    
あとがき

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