「一番、新しいレストランらしい。自分でハンバーガーを作るって」

(・・・普段、料理してる癖に、遊びに来てまで料理を作りたいのかよ)と
少々、呆れながらも、先を歩いていくあいつを見失わないように
人を避けながら歩いた。

中央の池の近くにその店はあった。

「ハンバーガーが一個、1500ベリー!高い!」と思った。しかも飲み物がついてないのだ。

ポテトと、オニオンリングがついたとしても、パンにひらべったい肉団子を
挟んだ食い物が一つ1500円だなんて、あまりにも高い。

が。店の隅に、野菜を入れた台車が置いてある。

「ハンバーガーに好きなだけ野菜を挟んでお召し上がり下さい」と店員はいった。

「なるほど・・・。この野菜を、食いたいだけ、パンに挟むのか」
と、思わず俺はつぶやいた。

出されたパンはかなりでかい。
中の肉もでかいし、焼いた卵も半生でいかにも美味そうだ。

つまり、さらにその中に好きなだけ野菜を挟んでカサ増しをするワケだ。

それなら、この値段の高さもなんとなく納得できる。

そして、席について、さっそくパクついた。




ルフィだったら、多分、10個は軽く食べられるだろうが、俺達には
まあ、ちょうど軽く腹に納めるには、いい量だった。

ハンバーガーも美味かったが、オニオンリングも美味かった。

そこから出て、入れそうなアトラクションを探す。
だが、どれもこれも混んでいる。

「バックトゥザフューチャー」の前で、未来へも過去へもいけると言う
「デロリス」と言う車が止まっていた。

その周りに人だかりが出来ている。

が。ふと見ると、あいつの姿が消えていた。



(・・・クソ、また女のしりを追い駆けていきやがったな!)

そう思って、回りを見渡すが、すぐには見つからない。

戻る    続く