奈良の文化財
東大寺
南大門(左・上)と大仏殿(下)
東大寺(とうだいじ)
東大寺は奈良県奈良市雑司町にある華厳宗大本山の寺院である。「金光明四天王護国之寺」(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)ともいう。「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)を本尊とし、開山(初代別当)は良弁(ろうべん)である。東大寺大仏殿は、世界最大級の木造建築物として知られている。東大寺の創建は8世紀であるが、現存の大仏殿は江戸時代、18世紀初頭の再建である。創建当時の奈良時代の堂に比べ、間口が3分の2に縮小されている。東大寺は「大仏さん」の寺として、古代から現代に至るまで貴賎を問わず広い信仰を集めてきた。また、日本の文化に多大な影響を与えてきた寺院であり、聖武天皇が当時の日本の60余か国に建立させた国分寺の本山にあたる「総国分寺」と位置づけられた。