橿原市議会議員選挙での公明党・共産党批判  :2005.2.9
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共産党について書いた文は訂正があります。 訂正・追記版2005.3.9
を見てください。



先の日曜日に、私の住む橿原市で市議会議員選挙が行われた。地方議員選挙
では国会議員選挙と異なり自民党や民主党が党としての運動をあまりしないので、
政党の運動としては公明党と共産党が中心だ。
両党は利権とのつながりが少ないので、地方議会での政党として非常に重要な
位置を占めていると思う。その両党の今回の選挙活動について疑問を持ったこと
があるので、それぞれについて書く。

なお、改選前は、公明党議員3人、共産党議員1人で、選挙後は公明党4人、共産
党2人となり、それぞれ1人ずつ増えた。といっても、共産党は、前回3名候補者を
立てて票を分け合った結果1人しか当選できなかったので、今回特に伸びたわけ
ではない。一方の公明党は最近はずっと3名だったので、確実に議席を増やしたと
言える。

(公明党)
多くの候補者のポスターは、写真と名前を中心にして少しキャッチフレーズなり経
歴なりを書いている。一方、今回の公明党の候補者のポスターは、赤いバックに白
抜きの字で候補者の苗字だけが書いてあった。30枚近くの候補者のポスターが
並ぶ中で確かに4枚だけは目立っていた。しかし、私はこのポスターに大きな疑問
を持つと同時に公明党という党のおごりを感じた。
このポスターを見た時、ある新聞会社の偉いさんが「××新聞の題字さえあれば
白紙でも売ってみせる」と豪語していたという話を思い出した。つまり、「候補者の
苗字さえあれば、どんな候補者かは全く関係なく、創価学会の力で当選させてみせ
る。」と言っているように見えたのだ。
先に書いたように今回は新人の候補者が一人いたのに、その人のポスターも苗
字だけで、男か女かすらわからない。新人なら普通は他の候補者とどう違うかを
示そうとするだろう。それなのに苗字だけだった。おそらく、今回の選挙において公
明党にとっての課題は、4人の候補者にいかに票を均等に割り振るかであって、創
価学会員に、指示したとおりの候補者に投票してもらうことが重要だった。そのため
には、4人の候補者の違いはできるだけ見えないようにし、極端に言えば支持者に
何も考える材料を与えず苗字だけを覚えさせて投票させたかった。その考えがこの
ポスターとなって現れたのだと私は考える。そうでないならば、このポスターに他に
どんな情報があるというのだろう。
創価学会員の方はこんな扱いを受けても指示通りの投票を続けるのだろうか。もっ
と人間らしい扱いを求めるべきではないか。

(共産党)
もっと深刻なのは選挙戦に入る前の共産党の選挙運動だ。共産党だけが告示前
に政党の宣伝カーを出して候補者の名前を言って回っていたのだ。政治団体は告
示前も告示後も一般の候補者とは別に宣伝カーを走らせることができる。したがっ
て、告示前に宣伝カーを走らせること自体間違ったことではない。
しかし、候補者の名前を選挙中と同じように言って回るのは、私の感覚では明らかな
選挙違反だ。おそらく、共産党の考えでは、この程度の違反では、選挙違反として
捕まることはないと高をくくっているのだろうが、そのことで市民が離れていってしまう
ことが彼らには理解できていないのではないか。少し前に共産党のビラをマンション
に配っていて逮捕された事件が報じられたが、こんなことを繰り返していると、普段か
ら小さい違反を繰り返しているのだからたまに逮捕されても仕方ないだろうと一般市
民に思われてしまう。
これは、共産党だけでなく、他の市民運動にとっても非常に深刻な影響を及ぼす可
能性がある。共産党は選挙運動についてもう一度考え直すべきだ。