~ FEBRUARY VERSION '98

 

外では冷たい風が吹いていても、2月になれ

ば暦の上ではすぐ春がやってきます。

店頭にはそろそろ春物がお目見えし、早春の

花も蕾をつけ始めています。

 

 

 今年の立春は2月の4日。従ってその前日の3日が節分。節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬の前日をさし、四季の分かれ目を意味していました。しかしいつしか立春の前日だけを言うようになり,他の日は普通の暦から消えてしまいました。

 これはやはり立春正月、四季で言えば春から新年が始まるという考え方が会ったから、とりわけ立春の前日が目立ったのでしょう。従って立春の前の節分は一年の最後と考えられていたわけです。そのため邪気を払い、幸せを願う色々な行事が各地で行われてきました。

 その中でもっともポピュラーなのが「豆まき」です。これは中国では明の時代から行われてきた風習で、我国には室町時代に伝わったと言われています。当時は宮中行事の一つで、毎年、大晦日(節分)に疫鬼を追い払うために行われました。

 

 

【興福寺追儺式】

厄除け招福の行事、6匹の鬼を毘沙門天が退治する鬼追い式の後、福豆まきが行われる。

 

【春日大社節分万燈籠】

境内3,000に及ぶ燈籠に火が揺れ、幽玄の世界が広がる。林檎の庭では庭火をたいて舞楽が奉納される。

 

     

TOPに戻る