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No.4 改正基準法(仕様規定化)に伴う接合金物の仕様について

2002年8月


3-3-6 計算例

下図の軸組モデルを参考に、算定式①・②をもちいて、柱頭・柱脚金物の検討をおこなう。



条件)

・外壁構面とする

・軸組要素は下記による

①45x90筋かい   (2.0倍)

②45x90筋かいタスキ(4.0倍)

③構造用合板片面貼  (2.5倍)

④構造用合板両面貼  (5.0倍)


軸組モデル




押さえ効果係数



◆2階A柱:2階柱出隅→算定式①にて算出

N=A1xB1-L

 =2.5x0.8-0.4

 =1.6      ∴2階A柱柱頭へ(ほ):羽子板+ZS50釘

(柱脚は通し柱なので不必要)



◆1階A柱:2階柱出隅、1階柱出隅→算定式②にて算出

N=A1xB1+A2xB2-L

 =4.0x0.8 +2.5x0.8-1.0

 =4.2   ∴1階A柱柱脚へ(り):HD金物2.5t用

(柱頭は通し柱なので不必要)



◆2階B柱:2階柱その他→算定式①にて算出

N=A1xB1-L

 =2.5x0.5-0.6

 =0.65

∴2階B柱柱頭・柱脚へ(ろ):長ほぞ込み栓又はCPL金物



◆1階B柱:2階柱その他、1階柱その他→算定式②にて算出

N=A1xB1+A2xB2-L

 =4.0x0.5 +2.5x0.5-1.6

 =1.65   ∴1階B柱柱頭・柱脚へ(へ):HD金物1.0t用



※胴差を介して1階B柱柱頭と2階B柱柱脚に、HD金物1.0t用が取り付き、2階B柱等の柱脚部はN=0.65以上の接合方法となる。(図へ参照)

長ほぞ込み栓又はCPL金物は省略する。



◆2階C柱:2階B柱にならう



◆1階C柱:2階柱その他、1階柱その他→算定式②にて算出

N=A1xB1+A2xB2-L

 =(2.0+0.5)x0.5 +2.5x0.5-1.6

 =0.9  

∴1階C柱柱頭・柱脚へ(は):CPT金物又はVP金物



◆2階D柱:2階柱出隅→算定式①にて算出

N=A1xB1-L

 =2.5x0.8-0.4

 =1.6     

∴2階D柱柱頭へ(ほ):羽子板 +ZS50釘

 2階D柱柱脚へ(ほ):短冊金物+ZS50釘



◆1階D柱:2階柱出隅、1階柱その他→算定式②にて算出

N=A1xB1+A2xB2-L

 =0.0x0.5 +2.5x0.8-1.6

 =0.4  

∴1階D柱脚へ(ろ):長ほぞ込み栓又はCPL金物



1階D柱柱頭へは、2階D柱柱脚部の仕口が取り付き、(ろ)同等以上の仕口になっているので省略する。(図ほ その2参照)



◆1階E柱:平屋建て柱その他→算定式①にて算出

N=A1xB1-L

 ={5.0―(2.0―0.5)}x0.5-0.6

 =1.15

∴1階E柱頭・柱脚へ(に):羽子板ボルト



◆1階F柱:平屋建て柱出隅→算定式①にて算出

N=A1xB1-L

 =5.0x0.8-0.4

 =3.6

∴1階F柱頭・柱脚へ(ち):HD金物2.0t用


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 ©Tahara Architect & Associates, 2003