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No.4 改正基準法(仕様規定化)に伴う接合金物の仕様について

2002年8月


以下の筋かいの組み合わせは「補正値」不要で、見かけの壁倍率差によりN値が算出されるが、その根拠を参考として添付する。


筋かいがVの字に取り付く場合 (両側の柱脚に筋かいが取り付く場合)





上表の縦に上図左側の圧縮筋かいの各仕様を、上表の横に上図右側の引張筋かいの各仕様をしめす。

下部の{ }内は補正された圧縮・引張筋かいの壁倍率を示す。

このパターンでは、浮き上がりは生じない。

よって補正値は不要となり、見かけの倍率差を採用する。



片筋かい+たすき掛けの筋かいが取り付く場合 (両側の柱脚に筋かいが取り付く場合)





上表の縦に上図左側の圧縮筋かいの各仕様を、上表の横に上図右側のタスキ筋かいの各仕様をしめす。

下部の{ }内は補正された圧縮筋かい及びタスキ筋かいの壁倍率を示す。

このパターンでは、見かけの倍率差のほうが大きな値となる。

よって補正値は不要となり、見かけの倍率差を採用する。

以上をまとめると、「筋かいを利用した耐力壁は、圧縮及び引張筋かいの特性を把握し、左右の方向からの水平力を考慮した検討が必要で、それに応じた接合金物を設置する必要がある」ということである。


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 ©Tahara Architect & Associates, 2003