以下の筋かいの組み合わせは「補正値」不要で、見かけの壁倍率差によりN値が算出されるが、その根拠を参考として添付する。
上表の縦に上図左側の圧縮筋かいの各仕様を、上表の横に上図右側の引張筋かいの各仕様をしめす。
下部の{ }内は補正された圧縮・引張筋かいの壁倍率を示す。
このパターンでは、浮き上がりは生じない。
よって補正値は不要となり、見かけの倍率差を採用する。
上表の縦に上図左側の圧縮筋かいの各仕様を、上表の横に上図右側のタスキ筋かいの各仕様をしめす。
下部の{ }内は補正された圧縮筋かい及びタスキ筋かいの壁倍率を示す。
このパターンでは、見かけの倍率差のほうが大きな値となる。
よって補正値は不要となり、見かけの倍率差を採用する。
以上をまとめると、「筋かいを利用した耐力壁は、圧縮及び引張筋かいの特性を把握し、左右の方向からの水平力を考慮した検討が必要で、それに応じた接合金物を設置する必要がある」ということである。