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柱カウンターウェイト検証実験(予備実験)


3.実験結果

3.3 柱カウンターウェイトの負担面積算出法

壁なしの場合の変位計1,変位計2,変位計3,変位計4の変位の測定結果を用いて、3.2の柱カウンターウェイトの負担面積のモデル化の考え方から測定番号No.1,No.2,No.9の柱カウンターウェイトの負担面積を求め、負担面積に含まれる床や壁などの重量から求めた柱カウンターウェイトの算定値と測定値との比較を行う。

負担面積については以下の2通りより梁の持ち上がり起点を求め、起点を結んだ面積として算定している。

1.梁が直線的に持ち上がると考えた場合

2.梁が3次曲線的に持ち上がると考えた場合


(1)ベランダ下部分の柱に取り付けた測定番号No.1,No.2の
柱カウンターウェイトの負担面積の考え方

柱カウンターウェイトの負担面積の算定において、No.1,No.2では、梁が持ち上がるのは梁の継手位置までの長さということと、ベランダ部分のコンクリート床が一体となって持ち上がることを考慮して、梁の持ち上がり起点がベランダ床面積の一辺よりも長くなった場合には下図のように考えた。

柱カウンターウェイトとして考慮できる負担面積はベランダ床面積全体までで、ベランダ床面積内に含まれる床や壁などの重量や、壁の曲げ剛性などが柱カウンターウェイトとなると考えた。

ベランダ下部分の柱カウンターウェイトの負担面積の考え方


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 ©Tahara Architect & Associates, 2004