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柱カウンターウェイト検証実験(予備実験)


3.実験結果

3.2 柱カウンターウェイトの負担面積のモデル化

柱の浮き上がりにより、梁の持ち上がっている部分に作用する荷重がその柱を押さえ込む力となると考えられる。

ここではこの実験より得られたデータから、下記のように梁の持ち上がり長さ及びその長さから、平面としての柱カウンターウェイトの負担面積のモデル化を提案する。

以下、隅角部柱を対象にモデル化を行う。


・梁の持ち上がり長さ

梁の持ち上がり長さのモデル化

@ジャッキアップした柱を計測点1とし、梁の持ち上がりの終点とする。

梁の持ち上がり起点は計測点1での変位δ1と持ち上がる梁に取り付けた計測点2での変位δ2をつないで延長させた点とする。

柱の浮き上がり変位δ1及びδ2が大きくなればなるほど、起点が伸びて梁の持ち上がる部分が長くなる。

ただし、梁の全長(梁の継ぎ手位置まで)が最大値となる。


□δ1=2.5〜5o程度の弾性範囲内の変位で有れば梁の持ち上がりは直線的なものであるとして、梁の持ち上がり起点はδ1とδ2の直線で延長した点とする。

□δ1=10o以上の弾性範囲を超え、終局状態に近付くにつれて梁の持ち上がり起点は片持ち梁のたわみ曲線のように3次曲線的に持ち上がるとして、梁の浮き上がり起点は計測点1と計測点2の2点間距離とδ1とδ2から求まる3次曲線の原点とする。


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 ©Tahara Architect & Associates, 2004