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釘の打ち方まで注意する必要性


4.実験状況


変形が更に進んだ状態

更に変形が進むにつれ、面材の外周に沿って釘が打ち抜けていっている。


        

最終加力後の状態                最終加力後の状態

最後まで加力したあと、ほとんどの釘が外れてしまい、元に戻そうとした時に、合板が引っかかって大きく捲れあがってしまった。

地震は3次元的な挙動であり、静的な加力実験で大変形領域の破壊状況を推測することは、厳密に言うと精密ではないが、このような静的な加力で上部に建物重量等の積載荷重があるような場合には、おそらくは合板が左右の繰り返し加力と前記のような加重により、合板は脱落するものが出るであろうことが予想される。

こうした状況はしばしばあるのだが、注意して見てほしいのは釘が全て柱の方に残って、合板はパンチングで抜けてしまっている点である。

これを見ればわかるように、合板の厚み(9mm)に対して、釘のめり込みが1/3程度まで打ち込まれないことが、釘打ち管理(監理)のポイントである。

その対策には、釘打ち機の圧力を調整し、釘を高止まりさせ、最後、ハンマーにて合板の面まで打ち込むようにすれば、良いと思われるが、なかなかこのようなことを理解してくれる職人は少ないため、現場監理が重要となる。


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 ©Tahara Architect & Associates, 2004