幅はぎ集成パネル「トライウッドパネル(トラパネ)」


当事務所は木構造住宅研究所の構造性能評価の担当として、トライウッドパネルの構造耐力壁としての建築基準法46条4項の規定による性能評価業務に携わりました。

食器棚です。
トラパネの使用例(構造以外の例)


"トラパネ" は国産の杉材を使った構造用パネルです。

挽き板を幅ハギして、パネルにしているので、小径木を利用することが出来、間伐材の有効利用することができます。

特徴

無垢板を幅ハギしてパネル化することで、無垢の木の質感を生かしながら、比較的安価な木質系パネルです。

構造評価を行い、木造軸組工法建物の耐力壁としても利用できるようになりました。


トラパネの諸元
材料の品質杉幅ハギ集成パネル
ひき板の寸法厚み=30.1mm±1mm, 幅=125mm±0.5mm
長さ=2050mm, その他品質に関わる事項は割愛
接着剤水性高分子-イソシアネート系木材接着剤 1種1号
塗布量:250g/m2±30g/m2
パネルサイズ910mm〜1000 x 1820〜2000mm x 30mm
重さ、剛性等単位重量:12kg/m2、ヤング係数 E=5880〜8820 N/mm2
使用釘2x4用釘 CN65(及び同等品)

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使用するときの注意

釘の打ち方

耐力壁として利用する場合は、4周に釘が打てるように受材やつなぎ材をいれて受けるようにしてください。トライウッドパネル自体の剛性は充分以上にあるので、耐力は釘の配置でほぼ決まります。(これは合板でもあまりかわりありません。)そのため、指定釘を指定の間隔で打ちつけるようにしないと、所定の耐力が発揮できません。施工要領を参照して正しく施工するようにしましょう。


曲げ・たわみに関して

耐力壁としての利用時には問題となりませんが、長手方向に幅ハギしているので、無垢材と同様に短辺方向の曲げに対しては弱いです。施工要領などを参照して、たわみが過大にならないようにうまく工夫するようにしてください。



真壁での使用方法に関して

パネル自体の面内剛性が非常に高くなっているため、パネルが変形しないで回転(剛体回転)しようとするため、柱脚部には特に大きな引抜力が発生します。真壁仕様では柱脚金物を低い耐力のもの(山形プレート等)では引き抜き力に抵抗できないので、最低でもホールダウン金物の10KN用以上の金物が必要と思われます。



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トラパネ関係のリンク


トライウッドトラパネの製造元です。

Ms建築設計事務所木構造住宅研究所の仲間です。(事務局があります)

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