光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-4. 小屋裏調査状況

93 母屋端部

乾燥による割れであろうか。
木口より大きな割れが見られた。
この部分は金物にて補強すべき所である。

94 本堂北側 垂木

垂木の長さが不均一で、桁まで伸びている垂木は突きつけであった。
出来るならば、ここも水平ブレースにて水平構面を強化したい所である。
また、北面外壁構面の桁から上部と屋根面までの緊結も重要である。



内部耐力壁が屋根面まで届いていなければ、屋根重量に生じる地震力が伝達されない。

屋根の地震力を内部に伝えるためには、小屋裏にも鉛直構面を設ける必要がある。(下図参照)

※このとき、屋根構面も剛であることが重要である。


小屋裏面の応力伝達

 ©Tahara Architect & Associates, 2003