光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-3. 1階外観・内観及び壁調査状況

65 書院東面 外壁構面

戸袋部分でせん断クラックが見られた。
このように柱を途中で切断し、戸袋部分を優先させたことにより、耐力要素としての機能がなく、この部分も耐力要素として効果を発揮させるように改修する必要がある。

66 本堂西側 下屋外壁部分

65と同様に、外壁にせん断クラックが発生していた。
この下部に現在使われていない扉があり、この部分の開口に耐力壁を設置することで、効果のある補強が期待できる。

67 本堂西側 外壁構面

壁板の一部が剥離しかかっていた。
こういった所から雨水等が浸入して腐朽の原因となるので、この部分の壁体は健全であるとはいえなので、予算があれば全面改修すべき所である。

68 同左

また、増設部分である便所が隣接しているが、緊結されていないため、直交壁の効果は全く期待できない。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003