光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2.調査位置・状況− 3-2-1.基礎調査状況

33 本堂東側の床下部分

今回の基礎で最も大きなクラックが発生していたのが本堂と庫裏との界壁耐力壁線の基礎部分で、これは構造的な欠陥といってよいクラックである。

34 同左 拡大写真

昔の原設計図面には鉄筋コンクリートと図示されていたが、中に鉄筋が配筋されている様子はなく、無筋コンクリートであった。

35 内陣北側の床下部分

内陣の本尊にある丸柱と直交した耐力要素19があったが、基礎はこのように耐力要素と直行に半島型の基礎があるだけで、土壁が床下で切れている状態であり、耐力要素としては全く効果がない。

36 内陣北東側の床下部分

内陣と庫裏の界壁耐力壁構面であるが、耐力要素27が1階の調査ではあったが、床下の状況では写真の通り土台まで小舞が緊結されておらず途中で止まっている状態なので、ここをきちんと緊結しなければほとんど効果がない。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003