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超音波レコード洗浄機(レコードクリーナー)の作成、各アナログオーディオ機器の作製、改造、オーディオ機器修理 タフ・コーポレーション 

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〜つれづれなるまるこ〜blog/essay

9.室の音響設計について


 
室(部屋)の音響設計は、大変大切で次の点を考慮しなければなりません。

1. 定在波を生じさせない事
2. 残響特性をフラットにさせること(各周波数の残響時間を一定にする事)
3. 普通の室と同じ様な見た目音の特性である事

おおよそ上記の3つの点を重視する必要があります。

1の定在波とは一定周波数で共振を生じる事をいい、トンネルや洞窟の中で声を出すと一定の音が強く聞こえるのと同じ現象で、有名なところでは日光の鳴き竜などがあげられるでしょう。
2は1と同様に長く音が残る状態です。
3は放送局の副調整室の様に音の為なら穴あきボードでも何でも使うのではなく、普通の室の外観でなければ使いづらいですし、 吸音過多で耳がシーンとするようでは困るからです。
高域の吸音は楽なのですが、低域は板振動(板を振動させて吸音する)しか効果的な方法はなく、正確な計算が必要になります。
では、どの様にするかと言いますと、室の体積と表面積から妥当とされている残響 (音が元の千分の1になるまでの時間)を40Hz〜15,000Hz迄を同じ値となる様に正確に設計します。(施工も大切です) 5〜6畳でしたら大体0.4秒程です。

私は、かつて(もう数十年も前のことになりますが)、関西学院大学にシステムを納めた際に、同時に音響室の設計を頼まれましたが、設計中に大学側から学生さんが蹴っても穴があかない素材にとの要望があり、困ったことがありました。 何しろ、壁面と天井が残されたスペースなものですから。 階段教室だったことも幸いでし、何とか定在波も残響も良くて事な気を得た事をつい昨日の事の様に覚えております。(2014.3.15)

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