本文へスキップ

超音波レコード洗浄機(レコードクリーナー)の作成、各アナログオーディオ機器の作製、改造、オーディオ機器修理 タフ・コーポレーション 

〒583-0036 大阪府藤井寺市恵美坂1丁目4−4
携帯端末(スマートフォン)サイトはこちらです

〜つれづれなるまるこ〜blog/essay

6 真空管の寿命とアンプについて




真空管(以後は球と書きます)の寿命も当然ある訳で、それで、ソケットに挿入して交換できるような構造になっています。

球は電圧が比較的(石=トランジスターに比べて)高いので、仮に多少接触が悪くても問題が生じにくい上に、半田付けができるので、大変便利ですが、それ程頻繁に交換せねばならないのかという事になります。

球の寿命は出力管と整流管で約3500時間、電圧増幅管で約5000時間とされています。
では、寿命とは何かですが、新品の時の増幅度が(メーカー毎の規定は多少差があるとは思いますが)80%になった時とされています。

毎日1時間使用して、出力管、整流管で約10年。増幅管で約14年程度となります。

通信機や測定器などでそうなると大変困りますが、オーディオでは別となり、それほど困ることはありません。

オーディオでは、歪、ノイズ、周波数特性を良くする為に、負帰還(NFB)をかけて、これらの特性を向上させます。

10倍の増幅率の球2個で
   
10×10×1/10=10倍
   の増幅を得ます。

それ故、1本の球に2個分が入っている双三極管が多く使用されます。
仮に、増幅度が80%になっても1/10で使用しているので、余裕十分です。
歪が0.1%なのが0.12%になっても耳では分かりません。

それに、球の試験はその球の最大定格で行われます。使用時に、定格の1/20程の損失で使用すれば少なくとも10倍は持つと思われます。

それ故、出力管でも100年、増幅管なら150年は使用でき、私の製作したアンプ類の球の交換は(割らない限り)無く、一度も交換の必要は生じてません。
球のO.T.L.でも全く同じです。(2013.2.26)


バナースペース

タフ・コーポレーション

〒583-0036
大阪府藤井寺市恵美坂1丁目4−4

TEL /FAX 072-955-3338

HP参加犬「ティノ」の日記