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※過去の記事を一部修正して掲載しております。
音楽機器を「オーディオ」と一括りに言いますが、これにおきましてはシステム全般が重要になってくるのは言うまでもありません。
それと同時にそれらの「容器」となる部屋の音響設計も含め、施工と言う部分も充分に完成されてなければ「完全なもの」とはいえないでしょう。
私がオーディオ漬けとも言われそうな日常を半世紀程過ごす中、一般的に(オーディオにおける)「常識」と思われている事をベースに色々研究を重ねると、実際は全くそうではないという、その事実が判明する事が幾度もありました。
その都度、「常識」というものの危うさに驚く事と同時に、一般理論だけに頼らずに研究を重ねると必要を改めて自己研鑽を迫られる次第です。
このような経験から得られたもののうち、今回はスピーカーの選び方やレーコードプレーヤに関して書いて見ようと思います。
よく「オーディオを楽しむ」と申しますが、この楽しみ方も大まかに分けますとその方法にも2つ
の道(方法)があるように思われます。
1つは、音質をどこまでも追求し、所謂レコード等の「プログラムソースを如何に忠実に再生するか」と言う道と、もう一つは純粋に「音を楽しむ」
道とに分かれると思います。
お互い両面を持つ物には違いありませんが、どちらを重視するかで方向性としては異なると思います。
前者の場合ですと、例えば、市井でた易く手に入るスピーカーをそのまま使用された場合、生(演奏)に近いと思われるような音質、音場を得ることは
、かなり難しい事だと思います。
そういった商品にもあります、シングル方式のスピーカーの場合ですと、
1枚の紙で低音から高音まで同時に振動させる様になっております。その様な状況でありながら、それらの互いの音を混ざらず影響せず再生させるという事になります。
この状況をイメージしますとまるで嵐の中で大海を彷徨う小舟の
中で字を書くような事を要求しているのです。
これでは、上記のような事を望むのは、無理がある訳です。
これらの商品は商用(広く沢山の方に売る為に)として作られているものですから。製作・販売側とと購入者側でで視点(コンセプト)自体が異なります。残念ですが致し方ありません。
現状では、それなりの音質を求めるには、ある程度の設備や機器をご自身で色々研究されるか、そういった機器を作られる一部の商品を探さなければならないのが現状です。
後者の場合は高忠実度(注:1)というよりは、ご自身の好みで選ばれれば良いでしょう。
しかしながら、携帯機器をインナーフォンレベルのものでちょっと「音を聴く」程度であれば、それもよいかと思われますが、もう少し本質的な「音を楽しむ」のでありましたら、これまた市販の物ではオールマイティーを望
む事は少し酷だと思います。
しいて言うなら、音場を望むならシングル方式、音切れを望むならマルチSP方
式と申せます。
現在はシングルスピーカーの音場を超えるマルチ方式が完成されていますのでそれ一つの選択肢となるでしょう。
ところで、スピーカーやアンプの音の良し悪しはその時に聴かれる音が一時的に多少影響を受けるだけになります。
それは一過性のものかと思いますが、一方再生する機器であるプレーヤーに関しては注意を要します。
安易に下手な物を使ってしまいますと最高のプログラムソースであるレコードを傷つけCD以下の音源となってしまい、復元はかなり困難をきたします。
近年多少ブームとなり、店頭で再びプレーヤーを見かける様にはなりましたが、手軽に購入できる商品で、そのまま使ってよいと言われる機器はかなり希少なものになってくると思います。
大切なレコードをただのBGM音楽になってしまうのを防ぐために、これだけについては
●針が磨耗しにくく、かつ針飛びも起こさない
●少なくとも針交換まで3年以上は使
える(注:2)
このような機器をお使いになって欲しいものです。
当店のプレーヤーを売り込んで
いる訳ではありませんが、素晴らしい音を持ったレコード盤を劣化させず、いつまでも同じ音で楽しめるの事は、再び手に入れる事が難しいレコードを末永く楽しめる方法だと思っております。
高忠実度とは伝送システムにおいて入力信号を忠実に伝送して出力信号とする度合が高度であることを表す。ハイファイHi‐Fi(high fidelityの略)ともいう。
使用頻度によりますので、おおよそ1000時間とお考えください