超音波レコード洗浄機（レコードクリーナー）の作成、各アナログオーディオ機器の作製、改造、オーディオ機器修理 タフ・コーポレーション
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～つれづれなるまるこ～blog/essay
12.遮音と防音
最近は建築でも良く防音と言う言葉を耳にします。
理由はその室で発生した音波を吸音材などを使用して外部に漏れ出さないと言う意味で使われているように思いますが、オーディオでは単なる防音でなく遮音という観点から考えねばなりません。
内外の音響を断つと言う事は言うほど易しい事ではありません。
外音の音が試聴室内まで聞こえては、音楽が聴けません。
その反面、遮音すると室内の音が内部に全部残る事になります。
そこで、吸音材のお世話になるわけですが、すべての吸音材と称されている品の特性は、フラットに吸音してくれる様な品は１つも無く、すべて極端な特性を持ち、これらを面積、厚さ、取り付け方式等で各周波数を平均に吸音する様に設計します。
遮音の要は扉です。工場で使われる様な厚さ１５センチ程もある閂（かんぬき）で閉める冷蔵庫で使用される様な扉です。
（音響的には一番の弱点にもなりますので）これを使うと、音が入りませんが、空気も入りません。
当然、音は入らないが空気が出入りする換気口を設置しなければ窒息してしまいます。(４０年ほど前に伺った方の室がこの様なもので、音楽どころでなかったのを記憶しております）。
この様に単なる吸音と遮音では、その重みが異なるがお判り頂けると思います（2013.06.02）
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