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超音波レコード洗浄機(レコードクリーナー)の作成、各アナログオーディオ機器の作製、改造、オーディオ機器修理 タフ・コーポレーション 

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〜つれづれなるまるこ〜blog/essay

10.熱暴走について


 
熱暴走。真空管では、この様なことは生じないのですが、トランジスターやFET(エフーイーティ/電界効果トラ ンジスター)で起こる事故です。

熱暴走をご承知ではない方の為に申し上げますと、石は球に比べてその内部抵抗が低く、石のジャンクション (接合部分)の温度が上昇すると流れる電流が増加し、それにより発熱が増加し、そして、電流が一層増えてとそのサイクルが止まらず、絶縁が破壊される事を「熱暴走」と申します。

石は、その性質上、温度が上昇すれば増幅度も上昇する為、その点十分に気をつけて設計する必要があり、放熱器の設計や取り付け方向にも注意する事が大切です。

一番安全なのは、放熱器のお世話にならない動作をすれば良く、その上放熱器を使用すればより安全で す。

私の石のアンプは、ノッチング歪を生じないギリギリのB級動作

(音の信号が入った時だけ電流を流す 動作)
とし、間違ってもA級動作
(石の許容最大動作にし、信号が入ったときだけ使用する動作)
には 致しません。

無論、B級動作にはデメリット(小信号時の歪率信号に応じて流れる電流に耐えられる電源が必要)も ありますが、それを克服さえ出来れば、電気を喰わず、熱も少なく、しかも半永久的な寿命を持つアンプ となるわけです。
(2013.3.26)

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