住 所 日田市天瀬町(温泉街の玖珠川沿い)
電 話 0973−57−2166(天瀬町観光協会)
交通機関 大分自動車道天瀬高塚ICから約10km
JR大本線天ヶ瀬駅駅からすぐ
施 設 特に無し簡単な脱衣場がある露天風呂もある)
泉 質 単純硫黄泉(推定)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前9時〜深夜0時(観光協会データから)
定休日 冬季閉鎖の露天風呂もあるようだ。
入浴料金 100円(金属の箱に投入)
入浴施設 混浴露天風呂
浴室備品 無し
観光スポット 日田市内各所、耶馬溪、秋月、英彦山、阿蘇山、九重高原
お土産・食事 天ヶ瀬温泉街で可能
近くの温泉 日田温泉、杖立温泉、湯の釣温泉、筑後川温泉、原鶴温泉、耶馬溪温泉、壁湯温泉、川底温泉、宝泉寺温泉など多数
日田市HP
日田市観光協会
天瀬町観光協会HP
http://www.city.hita.oita.jp/
http://www.hita.ne.jp/~kanko/
http://www7.ocn.ne.jp/~amakan/
雑記帳 町では名物の渓流露天風呂を、もう少し入浴しやすく、あるいは快適に入浴できるような方策を検討中のようだ。
天ヶ瀬温泉・共同露天風呂 (大分県)
   
天ヶ瀬温泉を知ったのは、元勤務先の後輩・UEKIさんから、出身地・大分県日田市のそばにあるこの温泉についての情報を頂いたからだった。調べると、河原にたくさんの露天風呂があり、しかも行程上、ちょうど良いところに位置していたので、20軒の旅館の中から露天風呂に行きやすく、料金も予算範囲内の宿を選んで予約した。
所在地 : 日田(ひた)市天瀬町
2005年3月22日、日田市と日田郡上津江村・中津江村・大山町・天ヶ瀬町が合併して、新日田市が誕生し、市域が南に大きく伸展した。
(因みに、中津江村はサッカー・ワールドカップの際のカメルーンのキャンプ地として全国的に有名になった。)
大分県の西端に位置する水郷の町・日田

市内には筑紫次郎の別名を持つ九州一の大河・筑後川が流れる。筑後川は阿蘇外輪山の降雨を集めた杖立川と、津江山系より流れる津江川が合流し日田盆地に流れ込む。そこで天ヶ瀬温泉の前を流れる玖珠川を吸収して市内を通過する。

この筑紫川の中流、日田盆地を流れる部分は、地元では三隅川と呼んでいて、5月下旬からは川開きと同時に夏の風物詩、鵜飼が始まる。
日田は江戸時代に天領として学問や町人文化の栄えたところで、儒学者の広瀬淡窓が開いた私塾・咸宜園(かんぎえん)をはじめ多くの史跡が残っている..
5月下旬の川開き
(市のHPから)
温泉名 : 天ヶ瀬温泉
天瀬町には3つの温泉地がある。
湯ノ釣温泉、杖立温泉(熊本県が主だが一部天瀬町にかかる)それとここ天ヶ瀬温泉である。

筑紫川支流の支流、玖珠川の渓流沿いに20軒を越える旅館が立ち並ぶ天ヶ瀬温泉は、別府・湯布院と並ぶ豊後(大分県)三大温泉の一つで、奈良時代の豊後国風土記にも登場する長い歴史を持つ。
しかし、近年は大分自動車道の全通とともに、逆に宿泊客が減少するという皮肉な結果に陥っているようだ。

九州方面11泊の旅の2日目、前日宿泊した山口県湯田温泉を発って九州に入り、菅原道真ゆかりの太宰府天満宮を詣でてから、福岡県を代表する温泉、二日市温泉の共同浴場2ヵ所で入浴、その後、古城の秋月を観光し、4時過ぎに天ヶ瀬温泉に到着した。

天ヶ瀬温泉の売物は、大小の岩石がゴロゴロ転がる玖珠川の河原に点在する露天風呂だ。
その数はガイドブックによって異なる。
どうやら旅館が持つ露天風呂と公共の露天風呂の2種類があるので混乱するようだ。
旅館独自の露天風呂としては、「天ヶ瀬温泉館シャレー水光園」の混浴露天風呂「かじかの湯」がよく利用されているようだが、他にも幾つかある。
公共の露天風呂は、旧天瀬町(日田市と合併)のHPによれば、「駅前温泉」「益次郎湯」「薬師湯」「「神田湯」「鶴舞の湯」
の5ヶ所だ。
(6ヶ所記載のガイドブックもあり)

,旅館の仲居さんから話を聞いたところ、露天風呂に入る若者のマナーが悪くて、割れたガラスのビンを湯船に投げ込んだ者がいて、後から入浴した人がそれを踏んで大怪我した事件などがおきた。以来、深夜12時には露天風呂の湯を抜くことになったとの由。
地元の人はこんなことをするわけがないので、よそ者が惹き起したことは間違いない。
せっかく地元の方たちが、維持・管理している公共の露天風呂で、心無い者がこうした非常識なことをすることに深い怒りを覚えた。

その仲居さんが、旅館に近い「鶴舞の湯」が地元の人も利用するので安心して入れますよ、と教えてくれた。
「安心して」とは、毎夜、湯を抜いて清掃するのでガラス瓶は転がっていない、行儀の悪い若者が来ない、ということらしい。
5時過ぎ、浴衣に着替えて愛犬の夕方の散歩を兼ねて、宿泊した旅館(浮羽)から坂を下って河原に出た。
風呂は左右を青いビニールシートで目隠ししてあり、簡単な脱衣棚があった。
横にある鉄製の箱に100円玉を入れてから、2mx5m程度のコンクリート製のシンプルな浴槽に身を沈めた。適温なのにほっとした。
他県から来たと言う男性2人の先客がいて、その人達としばし温泉談義を楽しんだ。
湯船の底には白い小さな破片のような固形の湯の花が散らばっていた。おそらく泉質は硫黄泉だろうが、透明でしっとりした感触だった。
我々が入浴している間に、地元のご婦人が2人やってきた。遠慮してか入浴せずに我々の会話に参加してきた。
共同浴場は地元優先だ。あまり2人を待たせてはいけないので、3人ともてそこそこで風呂から上った。

夕食までにはまだ時間があったので、鶴舞の湯から3分ほどの隣の神田湯に向った。
こちらは渓流が目の前、大小の岩石で湯船を造り、ワイルド感たっぷり。
しかし、周囲を遮るものは何もなく、反対側の岸に立ち並ぶ旅館からは丸見えだ。夕闇が迫ったとはいえ、まだ明るい。一瞬躊躇したが、ここまで来て立ち去るのはもったいない。手早く浴衣を脱いで湯に飛び込んだ。
体を沈めると目線が低くなって、目の前を玖珠川の清流が白波を立てて流れていた。
爽快度・開放感はこちらの方が格段に上、ぬる目の湯にかなりの時間浸かっていた。

その後、そこからすぐの薬師湯に向った。
ここは神田湯よりはるかに入浴しやすく、浴槽が半透明の波板で目隠しされていた。しかし2つの露天風呂を満喫、ここは手を入れて湯温を確かめるだけにして、愛犬を連れて旅館に向った。
これらの風呂の入浴時間は、以前は24時間だったが、いろいろなトラブルがあって、現在は原則、9時〜24時となっている。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
太宰府天満宮観光、二日市温泉で入浴してから、天ヶ瀬温泉に入る前に「秋月」を訪れた。
秋月は甘木市の北部、古処山の麓にある黒田藩支藩の城下町で、桜や紅葉の名所として知られている。
城下町の構造がよく残されており、集落全体が重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
この日、平日にも拘らず、桜の花に惹かれて多数の観光客が押し寄せていた。
秋 月
地元の方がよく利用する鶴舞の湯
旅館から丸見え、ワイルドな神田湯
囲いがある薬師湯
入浴料金100円はここに投入
(入浴日:20050・4・3)
施設名 : 共同露天風呂
天ヶ瀬温泉・浮羽参照